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1. 杉山, 和寿. イヌ由来 Chaetomium globosum の臨床学的及び分子生物学的特徴に関する研究.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

Chaetomium globosumは、環境中に広く分布する常在真菌(糸状菌)の一種であり、最近は、新興真菌感染症の原因真菌の一つであると考えられている。ヒトにおいては、一般に爪、皮膚などの表在部位へ感染して重篤な皮膚炎症状を引き起こすことが知られており、水晶体への感染も報告されている。また、免疫不全のヒトでは肺及び脳などの深部組織への感染も確認されており、死に至る場合もあるといわれている。一方、ヒトと接触することの多いイヌにおいて本菌種は、被毛の常在菌叢に属するとの報告があるものの、皮膚病変から本菌種が分離されたという報告はこれまで知られていない。 今回、著者は脱毛と紅斑の皮膚炎症状を呈し来院したイヌから本菌種の分離に初めて成功した。本症例では、病変部位より本菌種が繰り返し分離できたことから、C. globosumが感染したことによる皮膚疾患と考えられた。ヒトとイヌにおける本菌種の関連や環境株との相違は明らかでない。しかし、C. globosumはヒトに感染すると深部真菌症の原因菌と成り得ることから、本菌種の遺伝的相違による感染性や病原性の有無を明らかにすることは人獣共通感染症の観点からも重要と考えられる。 そこで、本症例から得られたC. globosumの分子系統遺伝学的特徴を明らかにするため、これまでに主に環境から分離され千葉大学真菌医学研究センターに寄託されたC. globosum17株とのDNAレベルでの比較を行った。 また、本菌種の培養初期の形態は愛玩動物の皮膚糸状菌原因菌の9割以上を占めるMicrosporum canisと鑑別がつかないことから、本菌種の皮膚での蔓延状態を調査することが必要である。さらに、本菌種の感染は重篤な深部真菌症になる危険性が示唆されていることから、迅速診断法の開発は前述のM. canisとの鑑別もふまえて急務である。しかし、一般に糸状菌を形態学的に同定するためには胞子の確認が必要であり、特徴的な構造物を観察して同定するために、本菌種ではポテトデキストロース寒天(PDA)培地での培養により4週間を要する。 そこで、実際の臨床材料におけるC. globosum感染のPCRによる迅速な診断法の開発を試みるとともに、イヌやネコなどの愛玩動物に対して表在性皮膚感染症を引き起こす頻度が高く、形態的に本菌種との鑑別が難しい糸状菌であるM. canisとの迅速な鑑別診断法について検討した。第1章 皮膚炎症状を呈するイヌからのChaetomium globosumの分離と同定1)臨床経過 症例は、雑種犬、4カ月齢、雄、体温38.5℃で散歩による外出以外は室内飼育されており、混合ワクチン、狂犬病予防接種などの一般的疾病予防は通常通り行われていた。飼育者は、患犬と一緒に寝るなど非常に接触頻度の高い状況であった。初診の約10日前より左眼下から頬部にかけての脱毛、発赤が見られ、軽度の掻痒があり徐々に病変部が拡大してきたとの主訴で来院した。(1)初診時、頭部から尾根部まで分布する落屑を伴った脱毛が認められた。特に左眼下部病変では、直径約7cmの脱毛、発赤及び皮膚の肥厚が顕著であった。落屑の直接鏡検で有隔性菌糸と思われる構造物が認められ、ウッド燈検査では判定不能であり、3日間のサブロー平板寒天(SDA)培地培養で、中心部が灰白色で全体的にはやや黄色を帯びた白色綿毛状集落の形成が見られた。真菌感染症と仮診断しケトコナゾール(KCZ)の外用を処方した。PDA培地での室温約4週間の培養で、深緑色の集落が認められた。顕微鏡下では縮毛を伴った黒色の子嚢殻が観察され、子嚢殻及び内部の子嚢胞子の形態からChaetomium属菌と推定した。(2)3週間後には初診時よりも病変の発赤及び肥厚は軽快傾向にあった。しかし、掻痒、落屑は継続しており、病変部の拡大及び増加傾向がみられた。落屑を直接鏡検すると菌糸が観察され、ウッド燈検査は判定不明であった。また、落屑の培養検査では、SDAにおいて初診時と同様のコロニー形成が認められた。そこで、外用剤による局所治療を続行するとともに既報における本菌種に対する抗真菌剤の感受性試験結果からKCZの内服投与を併用した。また、本菌の同定後、飼育者にはズーノーシスの観点から飼育方法の改善を指示した。(3)9週間後には病変部は軽快し、発毛も認められた。また、病変部皮膚の直接鏡検で菌糸が観察されなくなり、ウッド燈検査陰性、培養検査も陰転した。(4)12週間後に外用及び内服薬を中止したが、その後の再発及び再感染は認められなかった。2)形態学的同定 初診時分離株をSDA及びPDA平板培地中央に接種し、25℃、37℃及び42℃で4週間培養した。両培地接種後いずれの培養温度においても、十分な真菌増殖が見られた。また、顕微鏡下ではSDAにおける集落は白色菌糸を認めるのみであったが、PDAにおける集落では、スラント培養同様に子嚢殻を認めた。そこで、PDA平板培地培養物を掻き取り、鏡検すると、子嚢殻内部は8個の子嚢胞子を包含する子嚢で満たされていた。成熟した子嚢胞子は褐色で、直径は10-12μmで両端が平板化したレモン型、その一端には出芽孔を持つ構造であった。これらの形態学的特徴により本菌をC. globosumと同定した。3)分子生物学的同定 初回分離株のPDAスラントを用い、25℃で2週間培養したものから常法によりDNAを抽出し、リボゾーム大サブユニットRNA遺伝子のD1/D2領域における約640塩基の塩基配列を解析した。既知真菌の塩基配列との相同性に基づいて分子系統樹を作成したところ、本症例株は既知のC. globosumと同じクラスターに分類され、本分離株は分子生物学的にもC. globosumと同定された。4)抗真菌剤に対する感受性 培養により子嚢胞子を形成させた状態で、本分離菌株に対する抗真菌剤の最小発育阻止濃度(MIC)をNCCLS-38Aに従い判定した。適当な濃度に調製した子嚢胞子に段階希釈した抗真菌剤を加え、30℃にて好気的条件で48時間培養したのち、目視で判定した。その結果、アムホテリシンB(AMCB);4.0μg/ml、KCZ;0.25μg/ml、イトラコナゾール(ITZ);0.5μg/ml、ミコナゾール(MCZ);1.0μg/ml、ミカファンキン;16.0μg/ml以上、フルコナゾール;16.0μg/ml、5-フルオロシトシン;64.0μg/mlとなり、これは、ヒト患者から得られた菌株に対する既報のMICの結果とほぼ一致していた。第2章 イヌ由来Chaetomium globosumの分子生物学的特徴 第1章での症例株と千葉大学真菌医学研究センターより入手したC. globosum17株のDNAを用いてβチューブリン遺伝子領域の一部のPCR増幅産物の塩基配列を比較した。C.…

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APA (6th Edition):

杉山, . (2013). イヌ由来 Chaetomium globosum の臨床学的及び分子生物学的特徴に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003116/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

杉山, 和寿. “イヌ由来 Chaetomium globosum の臨床学的及び分子生物学的特徴に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003116/.

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MLA Handbook (7th Edition):

杉山, 和寿. “イヌ由来 Chaetomium globosum の臨床学的及び分子生物学的特徴に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

杉山 . イヌ由来 Chaetomium globosum の臨床学的及び分子生物学的特徴に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003116/.

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杉山 . イヌ由来 Chaetomium globosum の臨床学的及び分子生物学的特徴に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003116/

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2. 大石, 元治. オランウータンとチンパンジーの前肢における骨格筋の機能および比較解剖学的研究.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

【序論】 オランウータンやチンパンジーなどの大型類入猿は熱帯雨林を主な生活の場とし、果実などの植物を採るために木に登る。彼らは霊長類以外の哺乳類と比較して一般的に木登りが得意な動物として扱われるが、その大きな体のため枝の上でバランスを保つことが難しく、木の幹の側面や枝の下でも活動可能な懸垂型の行動を行うことにより、樹上環境に適応している。これら生活様式は、大型類人猿の前肢の筋骨格系に共通して認められる特徴に現れている。 しかし、大型類人猿間においてもロコモーションの違いがあることが知られている。オランウータンは足を手のように巧みに使う四手移動型の木登りを行い、基本的に熱帯雨林の樹冠を生活の場とし、地上に降りてくることは少ない。また、オランウータンの行動はゆっくりとしていて、かつ慎重な動作が特徴的である。一方、チンパンジーは採食場や寝床となる樹木の間を移動するとき、第二指から第五指の中節骨の背側部のみを地面に着地させるナックル歩行という特有のロコモーションをとり、総移動時間の約90%が地上性ロコモーションである。 このようなオランウータンとチンパンジーのロコモーションの明確な差異は前肢の骨形態に反映されており、それぞれの種としての特徴となる。ロコモーションの特性は骨格系と筋系の両方の形態と機能により決定されることから、オランウータンとチンパンジーのロコモーションの違いは、両種の筋形態にも影響していると考えられる。そこで本研究は、前肢筋の発達の程度の指標となる筋質量を計測し、さらに、最大発揮筋力に比例するといわれている筋の生理学的断面積(以下PCSAと略す)を算出して、それぞれを比較することにより、両種間の筋形態の違いとロコモーションとの関連性を明らかにすることを目的とした。【材料と方法】 3個体のオランウータンと4個体のチンパンジーから得た計8本の前肢の解剖を行った。2個体のオランウータンは死後、アルコール固定された標本である。チンパンジーの全4個体の標本は解剖まで凍結保存されていた。 剥皮後、筋を露出させ、骨から分離した。筋腹の筋質量を電子天秤で計測した。筋腹は10%ホルマリン液にて固定を行った。固定された筋は水に浸漬させた後、筋腹内の異なった部位に存在する3から6本の筋束の長さをノギスで計測し、平均値を算出し筋束長とした。アルコール固定されていたオランウータンの2標本における筋質量は、固定された筋を水に浸漬させた後の筋湿重量によって表した。筋のPCSAは筋の体積を筋束長で割ることにより算出した。筋の体積は筋質量を筋密度で割ることにより算出した。 本研究では、両種間の体サイズを標準化するため、各筋の筋質量とPCSAをそれぞれの前肢筋の総和で割ることにより、各値の比率(筋質量比、PCSA比)を算出した。両種の筋質量比とPCSA比の比較は、個々の筋で行うとともに、筋を機能群に分類して行った。一般的に、前肢筋には、前肢帯筋も含まれるが、標本を入手した段階で前肢帯筋に損傷が認められたので、本研究には含めていない。 両種間の筋質量比とPCSA比の有意差の検証は統計ソフトSPSS 11.0Jを用いてU検定(p<0.05)により行った。【結果】1. 肩部の筋について 肩部の筋群においては、チンパンジーの肩関節の後引筋群の筋質量比が、オランウータンのそれよりも大きい値を示した。さらに、個々の筋においては、オランウータンの三角筋鎖骨部と肩甲下筋のPCSA比の値が、チンパンジーのそれらよりも大きかった。また、チンパンジーの大円筋の筋質量比ならびに棘下筋の筋質量比とPCSA比が、オランウータンのそれらよりも大きい値を示した。2. 上腕部の筋について 上腕部の筋群においては、オランウータンの肘関節のみに作用する屈筋群の筋質量比とPCSA比が、チンパンジーのそれらよりも大きい値を示した。チンパンジーでは、肩関節と肘関節の二つの関節に跨る伸筋群と屈筋群の両方の筋質量比が、オランウータンのそれらよりも大きい値を示した。さらに、個々の筋においては、オランウータンの肘関節のみに作用する屈筋である上腕筋と腕橈骨筋の筋質量比とPCSA比の値が、チンパンジーのそれらよりも大きかった。また、チンパンジーでは肩関節と肘関節の二つの関節に跨る上腕二頭筋短頭と上腕三頭筋長頭の筋質量比が、オランウータンのそれらよりも大きい値を示した。3. 前腕部の筋について 前腕部の筋群においては、オランウータンの指伸筋群のPCSA比がチンパンジーのそれよりも大きい値を示した。さらに、個々の筋においては、オランウータンの尺側手根伸筋、長掌筋および長母指伸筋の筋質量比の値が、チンパンジーのそれらよりも大きく、逆にチンパンジーでは浅指屈筋の筋質量比の値が、オランウータンのそれよりも大きかった。また、オランウータンの長掌筋と総指伸筋のPCSA比の値が、チンパンジーのそれらよりも大きく、逆にチンパンジーでは尺側手根屈筋と方形回内筋のPCSA比の値が、オランウータンのそれよりも大きかった。4. 手部の筋について 手部の筋群においては、オランウータンの骨間筋群の筋質量比ならびに虫様筋群のPCSA比が、チンパンジーのそれらよりも大きい値を示した。さらに、個々の筋においては、オランウータンの短小指屈筋、第一・第二・第四背側骨間筋および第二虫様筋の筋質量比の値が、チンパンジーのそれらよりも大きかった。また、オランウータンの短母指屈筋、短小指屈筋および第二・第四虫様筋のPCSA比が、チンパンジーのそれらよりも大きい値を示した。【考察】1. 肘関節の屈筋群の一関節筋と二関節筋の違いについて オランウータンの肘関節を屈曲させる筋、特に上腕筋と腕橈骨筋は、チンパンジーよりも大きなPCSA比をもつことから、より強力な肘関節の屈筋力を生み出すことが可能と考えられる。肘関節の屈筋群は樹上において体重を支え、かつ推進力を生み出すのに重要であることから、オランウータンにみられる肘関節の屈筋群の発達は、垂直木登りや体幹を垂直にした懸垂運動に起因すると考えられた。…

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大石, . (2013). オランウータンとチンパンジーの前肢における骨格筋の機能および比較解剖学的研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003135/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

大石, 元治. “オランウータンとチンパンジーの前肢における骨格筋の機能および比較解剖学的研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003135/.

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MLA Handbook (7th Edition):

大石, 元治. “オランウータンとチンパンジーの前肢における骨格筋の機能および比較解剖学的研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

大石 . オランウータンとチンパンジーの前肢における骨格筋の機能および比較解剖学的研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003135/.

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大石 . オランウータンとチンパンジーの前肢における骨格筋の機能および比較解剖学的研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003135/

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3. 杉浦, 陽介. イヌの呼吸器と涙器における炭酸脱水酵素の局在と遺伝子発現の検討.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

炭酸脱水酵素(carbonic anhydrase[E.C.4.2.1.1]以下CA)は、亜鉛を含む金属結合酵素で、CO_2+H_2O⇔H^++HCO_3^-の両方向の反応を触媒する。現在までに哺乳類では12種類のアイソザイムと、3種類のCA関連蛋白が報告されている。一般的な細胞質型アイソザイムとしてはCA-I, -II, -IIIなどがあり、唯一の分泌型アイソザイムとしてはCA-VIが知られている。CAの主な機能はpH調節に不可欠なHCO_3^-を供給し体内の酸塩基平衡を維持することである。近年CA-VIは鼻腔における嗅物質やCO_2の感知、細気管支分泌細胞における成長因子としての機能が示唆されるなど、多機能蛋白としての役割も注目されている。体内におけるCA局在は、赤血球、腎臓、骨、消化器系などにおいて多数報告されており、体組織全般においてその局在が明らかにされてきている。一方、このような蓄積されたデータの中で、生命活動に必要な呼吸ガスの交換器官である呼吸器系器官、および鼻涙管を通して気道と機能的な関連を持つことが推察される涙器付属腺におけるCAの局在に関する報告は非常に少ない。そこで本研究ではこれらの器官におけるCAアイソザイムの局在と遺伝子発現を明らかにし、それらの機能的意義を推論することを目的に、イヌの呼吸器系器官として鼻腔領域、喉頭・気管・気管支・肺の領域、涙器付属腺について3章に分けて検討した。検索対象としたアイソザイムは、これまでに呼吸器系に存在しているという報告のあるCA-I, -II、CA阻害剤であるアセタゾラミド抵抗性という特徴を持つCA-III、及び唯一の分泌型であるCA-VIとした。 全てのCAアイソザイムの検索は免疫組織化学染色法を用い、さらに分泌型のCA-VI蛋白の検索ではウェスタンブロット法を併用した。CA遺伝子発現の確認は、CA-IIとCA-VIでは定性的PCRを行い、さらにCA-VIについては定量的PCRと in situ hybridization による検索も行なった。また、涙器付属腺においては、免疫組織化学染色法によるCAの組織局在の観察の他、CAアイソザイム抗血清に反応が見られた第三眼瞼腺および瞼板腺の脂腺細胞の微細構造について透過型電子顕微鏡を用いて観察した。【鼻腔におけるCA-I, -II, -III, -VIの組織局在と遺伝子発現の検索】 免疫組織化学染色法による観察では、粘膜上皮と導管上皮では検索を行った全てのCAアイソザイム抗血清(以下CA抗血清)に対する反応が見られた。鼻前庭腺、嗅腺、鼻腺の各漿液腺房では一部の細胞においてCA抗血清に対する反応が見られたが、外側鼻腺の漿液腺房では全てのCA抗血清に対する反応は見られなかった。粘液腺房や杯細胞では全てのCA抗血清に対して反応は見られなかった。鼻粘膜嗅部では一部の嗅細胞でCA-II, -III, -VI抗血清に対して特に強い反応があった。CA-VI蛋白はウェスタンブロット法によりイヌの鼻腔領域に少量ながら存在することが確認された。定性的PCRでは、CA-II, -VI双方の遺伝子発現が、検索を行った全ての部位で確認された。定量的PCRの結果、外側鼻腺でのCA-VI遺伝子の発現量と比較して、鼻前庭部での発現量は100倍以上、鼻粘膜嗅部や鼻粘膜呼吸部での発現量は約10倍だった。In situ hybridization では、CA-VIの遺伝子発現は確認されず、この結果は下部気道や涙器付属腺においても同様であった。これは、定量的PCRよりCA-VIの遺伝子発現量が低いことが明らかとなっており、検出感度以下であったためと考えられた。 イヌの鼻腔内におけるCAアイソザイムの機能は、その緩衝能によって上部気道粘膜において産生される外因性の酸を中和し粘膜を保護し、鼻前庭部粘膜や鼻粘膜呼吸部では、このようなCAの機能によって上部気道での呼気や吸気に接する粘膜上の酸塩基平衡を維持し、微小環境が保たれていると考えられた。鼻腔粘膜の各漿液腺房や導管上皮では、細胞質型CAは細胞内の酸塩基平衡の維持やイオンの輸送を、また分泌型CAは導管内の分泌物中の酸塩基平衡を維持していると考えられた。鼻粘膜嗅部では既に報告されているモルモット、マウスと同様、イヌにおいても一部の嗅細胞がCA抗血清に対して特に強く反応していた。鼻粘膜嗅部でのCAの存在意義は、粘液層の酸塩基平衡の維持やイオンの輸送による電解質濃度の調節を通して、CO_2や嗅物質の感知という機能に関わることと考えられた。【喉頭及び下部気道におけるCA-I, -II, -III, -VIの組織局在と遺伝子発現の検索】 免疫組織化学染色法による観察では検索を行った全てのCA抗血清に対する反応が、喉頭をはじめとする気道粘膜上皮、漿液腺房とその導管上皮に見られた。一方で、粘液腺房や杯細胞では全てのCA抗血清に対する反応は見られなかった。細気管支分泌細胞では、全てのCA抗血清に対して反応が見られた。肺では、呼吸上皮細胞と大肺胞上皮細胞は、CA-I, -III抗血清に対して反応は見られなかったが、高活性型であるCA-IIと分泌型であるCA-VIに対しては両細胞とも一部の細胞で反応が見られた。CA-VI蛋白はウェスタンブロット法によりイヌの喉頭及び下部気道領域に少量ながら存在することが確認された。定性的PCRでは、検索を行った全ての部位でCA-II, -VI双方の遺伝子発現が見られた。定量的PCRの結果、肺でのCA-VI遺伝子の発現量と比較して、喉頭から気管支での発現量は約10倍、主気管支での発現量はほぼ同量だった。 ヒトにおいて、気道上皮の粘液中の酸が増加することによって細菌の感染性が高くなることが報告されていることから、本研究のイヌにおいて気道上皮のCAアイソザイムの機能は、鼻腔と同様にその緩衝能によって、粘膜上の酸を中和し気道粘膜を保護している可能性が考えられた。気道粘膜上皮のCA局在は、モルモットなどの報告では一部の上皮でのみ見られたとされているが、イヌでは一様に見られた。イヌは体温調節の際に panting を行い、大量の気体が気道を通過する際の気化熱で体温を下げる。そのためイヌの気道上皮は、大気との接触が多く、CAは気道粘膜に広く存在する可能性が考えられた。また本研究ではラットと同様、イヌにおいても細気管支分泌細胞にCAアイソザイムの局在が確認された。この局在の意義についてラットではCAの成長因子としての機能が示唆されていることから、イヌにおいても同様に成長因子としての可能性が考えられたが、本研究では成犬のみ対象としていることから、その意義については今後の検討が必要である。肺胞上皮におけるCAアイソザイムの局在は、一部の細胞でCA-IIとCA-VIが見られたのみであった。肺では、ガス交換においては赤血球に存在するCA-IIが主に働き、血漿中のH^+とHCO_3^-からCO_2を産生する。また肺胞上皮のCA-IIやCA-IV、CA-VIは、肺胞上皮細胞内のH^+とHCO_3^-をCO_2に変換すると考えられた。【涙器付属腺におけるCA-I, -II, -III, -VIの組織局在と遺伝子発現の検索】…

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APA (6th Edition):

杉浦, . (2013). イヌの呼吸器と涙器における炭酸脱水酵素の局在と遺伝子発現の検討. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003136/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

杉浦, 陽介. “イヌの呼吸器と涙器における炭酸脱水酵素の局在と遺伝子発現の検討.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003136/.

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MLA Handbook (7th Edition):

杉浦, 陽介. “イヌの呼吸器と涙器における炭酸脱水酵素の局在と遺伝子発現の検討.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

杉浦 . イヌの呼吸器と涙器における炭酸脱水酵素の局在と遺伝子発現の検討. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003136/.

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Council of Science Editors:

杉浦 . イヌの呼吸器と涙器における炭酸脱水酵素の局在と遺伝子発現の検討. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003136/

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4. 内田, 直宏. The study on the expression of angiogenesis-related factors and the angiogenesis in canine mammary tumors : イヌの乳腺腫瘍における血管新生関連因子の発現と血管新生の関連に関する研究.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

腫瘍細胞は新生血管により酸素や栄養が供給されるため、血管新生は腫瘍の発達と転移に非常に重要である。血管新生には多くの因子が関与しており、これらの血管新生関連因子は腫瘍の予後因子として研究が行われている。その中でも血管内皮増殖因子vascular endothelial growth factor (VEGF)は、そのレセプターであるflt-1やflk-1と結合することにより血管新生の中心的な役割を担う。ヒトの多くの固形がんにおいては、腫瘍組織内のVEGF発現は予後と関連していることが報告され、抗がん治療における重要なターゲットとされており、近年では抗VEGF薬を用いた併用療法が転移性乳癌に対する第一選択の治療法としてアメリカのFDAに迅速承認されている。 獣医学領域においては、いくつかのイヌの腫瘍で血管新生因子や微小血管密度、腫瘍のグレードの関連について研究が行われているものの、腫瘍におけるVEGFやそのレセプターを含む血管新生因子の発現や血管新生因子間の関連はまだよくわかっていない。ヒトの乳癌では血管新生に関して多くの研究が行われているが、イヌにおいても人と同様、乳腺腫瘍は頻繁に発生する腫瘍であり、良性と悪性の腫瘍が存在する。また、多くの症例で外科摘出時に非腫瘍部の乳頭部も共に摘出するため、同一の症例で腫瘍部と非腫瘍部の乳腺組織を比較することも可能であることから、VEGFや血管新生因子の腫瘍における動態を解析し、抗VEGF療法を適用出来るようになる可能性がある。このような背景から、本研究はイヌの乳腺腫瘍に対して抗血管新生療法を適用するための基礎的研究として、VEGFを中心とした血管新生因子発現の悪性度の指標としての評価と血管新生因子間および血管新生との関連を明らかにすることを目的とし、免疫組織化学的及び分子生物学的検索を行った。第1章:正常イヌ組織におけるVEGFおよびレセプターflt-1、flk-1の発現と分布の検索 近年ではがんに対する治療として抗VEGF薬も用いられ始めているが、副作用も大きな問題となっている。これはVEGFが腫瘍の血管新生以外にも役割を持っていることによると考えられ、正常な組織におけるVEGFの作用が注目されてきている。近年ではイヌの腫瘍においてもVEGFと悪性度や予後との関連が報告されてきているが、正常組織におけるVEGFの発現細胞はわかっていない。そこで本章では正常イヌの組織(6例:肺、腎臓、心臓、副腎、肝臓、皮膚、甲状腺、腸管、膀胱、リンパ節、膵臓、脾臓、4例:乳腺)におけるVEGFおよびレセプターflt-1、flk-1の発現と分布を明らかにすることを目的とした。 VEGF及びflt-1の免疫組織化学的発現は各臓器の様々な部位に陽性細胞がみられた。どの臓器にも存在する血管では、中膜平滑筋がVEGF、flt-1ともに一部で陽性を示したが、内皮細胞に陽性像はみられなかった。また、動・静脈、血管サイズなど血管の種類による違いはみられなかった。RT-PCRにより検索を行ったすべての正常組織でVEGF、flt-1、flk-1の遺伝子発現が確認され、これらが正常な組織でも恒常的に発現していることが示された。VEGFについては、複数のアイソフォームが確認され、その中でも最も生物学的活性が高いといわれるVEGF164の発現量が最も多かった。また、定量的RT-PCRでは各組織におけるVEGF164とflt-1、flk-1遺伝子発現がほぼ同じ傾向を示した。以上の結果から、VEGFとflt-1、flk-1は正常なイヌの組織においても発現していることが確認された。また、VEGF164およびflt-1は、免疫組織化学的にタンパク質が発現している細胞の多かった肺や心臓でmRNAの発現も高く、発現細胞の少なかった脾臓などではmRNAの発現も少なかったことから、VEGFとflt-1は転写レベルで調節が行われていることが示唆された。第2章:イヌの良性乳腺腫瘍における内皮マーカーの評価 第1章の結果から腫瘍組織においてもVEGFの遺伝子発現量が血管新生を反映することが考えられる。この血管新生を評価する方法として、現在では微小血管密度や血管内皮マーカーの発現量が用いられており、多くの腫瘍で血管新生の評価と予後が関連していることが報告されている一方で、それらが関連しないという報告もある。この様な研究結果の不一致は、従来評価に用いられているvon Willebrand factor (vWF)やCD31などが汎血管内皮マーカーであり、新生血管のみならず既存の血管にも発現していることに起因することが考えられる。本研究で対象としている乳腺組織は正常でも血管が豊富に存在する組織であり、汎血管内皮マーカーを用いた評価では巻き込まれただけの既存の血管も評価に含まれ、血管新生の正確な評価が出来ない可能性がある。このような背景から、より正確に腫瘍組織における血管新生を評価し、その生物学的挙動との関連を探ることが必要である。近年では活性化された内皮細胞に強く発現するendoglinが注目されてきているが、イヌにおけるendoglinの有用性は示されていない。そこで本章では、正常イヌの乳腺、良性乳腺腫瘍及び腫瘍罹患イヌの非腫瘍部の乳腺を用いてendoglin mRNAの発現を検索し、endoglinのイヌの乳腺腫瘍における新生血管マーカーとしての可能性を検討した。 RT-PCRにより、endoglin mRNAの発現率は良性乳腺腫瘍では正常乳腺、非腫瘍部乳腺と比較して、有意に高いことが示された。免疫組織化学では、proliferating cell nuclear antigen (PCNA)が陽性となった血管内皮細胞の割合およびVEGFが陽性となった血管の割合が、endoglin mRNAが発現していた組織で有意に高いことが示された。また、VEGF mRNAの発現量はvWF mRNA発現量よりもendoglin mRNA発現量と強い相関を示した。PCNAやVEGFに陽性を示す内皮は新生血管の内皮であると考えられることから、endoglin mRNAの発現量がイヌの乳腺腫瘍において血管新生のマーカーとして有用で、新生血管の程度を反映することが示された。第3章:イヌの乳腺腫瘍におけるVEGFおよびその関連因子の発現 VEGFの発現調節には様々な因子が関与しているが、その中でも腫瘍組織内の低酸素が中心的な役割を担っていると考えられている。イヌの乳腺腫瘍にはしばしば壊死巣がみられ、この壊死巣は低酸素状態になっていると考えられることから、イヌの乳腺腫瘍においても低酸素がVEGFの発現に関与している可能性がある。低酸素誘導因子hypoxia-inducible factor (HIF)-1αは低酸素により細胞内の発現が増加する代表的な因子であり、低酸素条件下ではVEGFの転写を亢進させることが知られている。また、cyclooxygenase-2 (COX-2)の過剰発現は多くの腫瘍でみられるが、COX-2により誘導されるprostaglandinE_2…

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内田, . (2013). The study on the expression of angiogenesis-related factors and the angiogenesis in canine mammary tumors : イヌの乳腺腫瘍における血管新生関連因子の発現と血管新生の関連に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003142/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

内田, 直宏. “The study on the expression of angiogenesis-related factors and the angiogenesis in canine mammary tumors : イヌの乳腺腫瘍における血管新生関連因子の発現と血管新生の関連に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003142/.

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内田, 直宏. “The study on the expression of angiogenesis-related factors and the angiogenesis in canine mammary tumors : イヌの乳腺腫瘍における血管新生関連因子の発現と血管新生の関連に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

内田 . The study on the expression of angiogenesis-related factors and the angiogenesis in canine mammary tumors : イヌの乳腺腫瘍における血管新生関連因子の発現と血管新生の関連に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003142/.

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内田 . The study on the expression of angiogenesis-related factors and the angiogenesis in canine mammary tumors : イヌの乳腺腫瘍における血管新生関連因子の発現と血管新生の関連に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003142/

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5. 下村, 和裕. 脳機能改善薬ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムの解明 : Investigation of testicular toxicity mechanism of nefiracetam, a neurotransmission enhancer.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

ネフィラセタムは、脳機能改善薬として新規に合成されたピロリドン系誘導体である。本薬の薬理作用は、神経細胞のCa2+チャンネル(N/L型)の賦活化により、神経伝達物質の放出を増加させ、GABAおよびコリン作動性神経系を介し、脳におけるタンパク合成を増強することにある。ネフィラセタムは、各種モデル動物の記憶消失を減弱させ、老齢ラットの認識能力を促進させることが証明されている。 一方、毒性試験ではネフィラセタムに遺伝毒性、がん原性および催奇形性は認められなかったが、13週間反復投与毒性試験では、イヌおよびサルでは60mg/kg/day以上の投与で精子低形成がみられた(ラットでは480mg/kg/day投与しても変化は認められなかった)。このようにほとんどの毒性試験において問題は見つからなかったものの、精子形成への抑制作用が確認されたことから、この作用についての詳細な検討は、本薬の安全性を確固たるものにする上で、必須の事項であると思われる。 本研究は、ネフィラセタムによる精巣毒性メカニズムの解明を試みるとともに、異なる動物種(ラット、ビーグルイヌ、カニクイザル)を用いてその作用を検討することを目的とした。 第1章ではラットを用いて、精巣の組織およびホルモンについてネフィラセタム投与後の初期変化を経時的に検討した。ラット(SD)にネフィラセタム1,500mg/kg/dayを経口投与し、投与1および3日、ならびに1、2、3および4週に剖検を行い、精巣の組織標本を作製した。そして、精巣中の精細管を精子形成ステージ(I~XIV)に分類して病理組織学的検査を行なった。また、別に1週間経口投与し、精巣、精巣上体および前立腺の重量を測定するとともに、精巣中の精子数を計測した。ホルモン測定には単回経口投与0.5、1、2、4、6、8、12および16時間後に血液と精巣を採取し、血清中のテストステロン、LH、FSH、Inhibinならびに精巣中のテストステロン濃度を測定した。 その結果、投与後1週間でステージIXからXIIの精細管にステップ19の精子細胞の分化の停滞が認められた。また、ステージVIIの精細管では、パキテン期精母細胞およびステップ7の円形精子細胞の核の濃染をともなう変性が観察された。また、体重、精巣、精巣上体、前立腺の重量および精巣中精子頭部数は、いずれも減少した。血清および精巣中テストステロンは単回投与後、2、4および6時間では有意に(p≦0.05)低下した。また、血清中LHに有意な(p=0.05)低下はみられなかったが、投与後12時間目では有意な(p≦0.05)上昇がみられた。血清中FSHおよびInhibinには、変化は認められなかった。 以上、ネフィラセタム投与により、ラットの血清および精巣中のテストステロン濃度の低下がみられ、精巣組織もテストステロン低下時に特徴的な精子細胞の分化の停滞およびパキテン期精母細胞の変性がみられたことから、ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムはテストステロンの低下によるものと考えられた。しかし、LHに持続的な変化が認められないことから、中枢を介したテストステロンの低下ではないことが示唆された。 第2章では、ビーグル犬を用いて精子性状およびホルモンへの影響を検討した。すなわち、ネフィラセタム180または300mg/kg/dayをビーグル犬に4週間経口投与し、毎週、血液および精液を採取し、最終投与翌日に剖検、精巣の重量測定および病理組織検査を行った。ホルモンは、血清中テストステロン、エストラジオール、LH、FSHおよびInhibin濃度を測定した。精巣精子数、精子の運動性、精子の生存性および形態を観察した。また、ネフィラセタム300mg/kg/dayをビーグル犬に単回および1週間経口投与し、血清および精巣中プロジェステロン、テストステロンおよびエストラジオールを測定した。 その結果、血清中テストステロンは180および300mg/kg/dayともに投与1から4週目で低下または低下傾向がみられた。血清中エストラジオールは180mg/kg/dayの投与4週および300mg/kg/dayの投与1、2、3および4週で有意な(p≦0.05)上昇がみられた。血清中LH、FSHおよびInhibinでは300mg/kg/dayの投与3週で偶発的なFSHの上昇がみられた以外に変化は認められなかった。精子検査では300mg/kg/dayの投与4週目で精子の運動性が低下し、形態異常精子の割合が増加した。精子数および精子の生存性には変化はなかった。精巣中のプロジェステロンは上昇傾向、テストステロンは低下または低下傾向、エストラジオールは低下がみられた。 以上の結果より、ビーグル犬においてもネフィラセタム投与により血清および精巣中のテストステロンの低下がみられ、LHに変化が認められないことから、ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムは中枢を介しない、精巣ライディッヒ細胞におけるテストステロン生合成が抑制されることによるテストステロンの低下であることが示された。また、精巣中テストステロンおよびエストラジオールが減少したものの、プロジェステロンの減少はみられなかったことから、ネフィラセタムはライディッヒ細胞におけるステロイドホルモン生合成経路のプロジェステロンからテストステロンの間の経路を阻害する可能性が示された。 第3章ではカニクイザルを用いて精子性状およびホルモンへの影響ならびに回復性の検討を行った。すなわち、ネフィラセタム30、60または180mg/kg/dayをカニクイザルに13週間経口投与し、最終投与翌日に片側の精巣を摘出し、重量測定および病理組織検査を行った。動物は投与終了後、32週間の回復期間をおいて剖検を行った。実験期間中、精巣サイズを測定するとともに経時的に血液および精液を採取した。ホルモンは、血清中テストステロン、エストラジオール、LH、FSHおよびInhibin濃度を測定した。精子検査として精液重量、精子濃度、運動性、生存性および形態を観察した。 その結果、血清中ホルモンおよび精子検査では投薬の影響を検出することはできなかったが、60mg/kg/day以上の投与で精巣サイズが減少し、投与終了時に精巣重量の減少および精細管の萎縮が認められた。これらの変化は、32週間の休薬後には認められなかった。 以上から、サルにおいてもネフィラセタムの精巣毒性が認められ、精巣サイズがマーカーとなりうること、さらに精巣の変化は可逆性であることが確認された。 第4章では、ネフィラセタムが精巣におけるテストステロン生合成に与える影響をin vitro評価系を用いて調べた。すなわち、ラット精巣からパーコール法により分離したライディッヒ細胞を培養液中で培養した。ネフィラセタム未変化体またはその主要な代謝物4種類を別々に培養液に添加し、24時間後の培養液中テストステロン濃度を測定した。 その結果、ネフィラセタムおよび3種類の代謝物を培養液へ添加することにより、培養液中テストステロン濃度の減少が認められた。このことから、ネフィラセタムおよび代謝物が、in vitroにおけるライディッヒ細胞のテストステロン生合成を抑制することが明らかとなった。…

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下村, . (2013). 脳機能改善薬ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムの解明 : Investigation of testicular toxicity mechanism of nefiracetam, a neurotransmission enhancer. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003230/

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下村, 和裕. “脳機能改善薬ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムの解明 : Investigation of testicular toxicity mechanism of nefiracetam, a neurotransmission enhancer.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003230/.

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下村, 和裕. “脳機能改善薬ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムの解明 : Investigation of testicular toxicity mechanism of nefiracetam, a neurotransmission enhancer.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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下村 . 脳機能改善薬ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムの解明 : Investigation of testicular toxicity mechanism of nefiracetam, a neurotransmission enhancer. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003230/.

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下村 . 脳機能改善薬ネフィラセタムの精巣毒性メカニズムの解明 : Investigation of testicular toxicity mechanism of nefiracetam, a neurotransmission enhancer. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003230/

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6. 竹井, 久人. 妊娠高血圧症候群モデルラットへの漢方処方の影響に関する機能形態学的研究 : Functional and morphological studies on the effect of kampo medicines in pre-eclamptic rat model.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

 妊娠高血圧症候群は、ヒトの妊娠における主要な合併症で、妊婦全体の4-8%に発症し、高血圧、浮腫及び蛋白尿の三主徴からなる我が国の妊産婦死亡原因の第一位の疾患である。また妊娠高血圧症候群は、早産や母体の病気に関連する胎子の発育遅延、新生児の罹病率及び死亡率上昇の原因となる(Brown,1995)。多胎妊娠、極端な母体の年齢、家族歴、本態性高血圧及び腎疾患のような危険因子は、妊娠高血圧症候群の発生を大幅に増加させることが知られているが、その病態生理学は未だ完全に解明されていない。さらにこの妊娠高血圧症候群の患者の一部は、分娩後も引き続き高血圧を発症する。 妊娠高血圧症候群の治療は、安静、食事療法(塩分制限、カロリー制限、高蛋白食)が原則である。薬物療法としては今のところ対症療法しかなく、Ca拮抗薬やACE阻害薬などの血圧降下剤の処方が中心である。しかし、妊娠中に無理に血圧を下げれば支給・胎盤血流量が減少し、胎子の発育に多大な影響を与える可能性も考えられ、現在のところ母体及び胎子を同時に治療することは極めて困難であると考えられている。また、臨床及び動物実験において、プロスタサイクリン(PGI_2)の不足やトロンポキサン A_2 (TXA_2)の増加の結果(PGI_2: TXA_2比率の変化)は、妊娠高血圧症候群での選択的な血小板破壊、子宮・胎盤血流量の縮小及び胎盤梗塞によるものと考えられ、PGI_2/TXA_2の不均衡の補正が、妊娠高血圧症候群を改善する可能性から、実験が試みられている(Dekker, 1995)。さらに低用量アスピリン、PGI_2類似化合物及びTXA_2合成酵素阻害剤が治療薬として使用されたが、どれも明確な効果を示すことはできていない。 ヒトと動物の両者における正常な妊娠では生理的な欠陥の調節機構が存在し、血液量及び心拍出量を増加させ、血液抵抗を減少させる。これらの変化の一部は、内在的に産生される一酸化窒素(NO)によって調節されることがわかっている。最近、ラットを用いた実験において、NO合成を慢性的に抑制するNO合成酵素阻害剤であるN^ω-Nitro-Larginine methyl ester(L-NAME)を妊娠中に連続投与すると、高血圧、胎子発育遅延及び蛋白尿など妊娠高血圧症候群に類似した臨床症状を誘発することが報告された(Yallampalli and Garfield, 1993; Diket et al., 1994; Salas et al., 1995)。このL-NAMEを用いた長期的な処置が誘発する症状は、正常妊婦及び妊娠高血圧症候群の患者において、NO産生と血管の変化との間に直接的な関わりの存在を示唆する。さらに、血管の弛緩収縮因子である calcitonin generelated peptide (CGRP)や endothelin を含む様々な物質が、L-NAME処置した妊娠ラットを用いて多数実験されている(Richer et… (more)

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竹井, . (2013). 妊娠高血圧症候群モデルラットへの漢方処方の影響に関する機能形態学的研究 : Functional and morphological studies on the effect of kampo medicines in pre-eclamptic rat model. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003231/

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竹井, 久人. “妊娠高血圧症候群モデルラットへの漢方処方の影響に関する機能形態学的研究 : Functional and morphological studies on the effect of kampo medicines in pre-eclamptic rat model.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003231/.

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竹井, 久人. “妊娠高血圧症候群モデルラットへの漢方処方の影響に関する機能形態学的研究 : Functional and morphological studies on the effect of kampo medicines in pre-eclamptic rat model.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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竹井 . 妊娠高血圧症候群モデルラットへの漢方処方の影響に関する機能形態学的研究 : Functional and morphological studies on the effect of kampo medicines in pre-eclamptic rat model. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003231/.

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竹井 . 妊娠高血圧症候群モデルラットへの漢方処方の影響に関する機能形態学的研究 : Functional and morphological studies on the effect of kampo medicines in pre-eclamptic rat model. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003231/

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7. 中島, 幹夫. インジウムの発生毒性に関する研究 : Developmental toxicity of indium.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

インジウムは周期律表のIIIbに属する金属で、産業的には金属の表面塗装、合金あるいはガラスの製造等に長期にわたって使用されてきた(Venugopal&Luckey,1978)が、近年ではマイクロエレクトロニクス産業で多用されるようになり(Lewis,1986)、レアメタルであることから液晶パネルの透明電導膜等からのリサイクル技術の開発が求められており、その詳細な安全性評価が必要である。インジウムを含む化合物は、実験動物において血液毒性、肺、肝臓、腎臓および心臓等に炎症性の変化や組織変性をきたすことが報告されている(McCord et al.,1942, Castronovo & Wagner,1971)。しかしながら、インジウムの発生毒性に関する情報は極めて少なく、催奇形性の有無については明確でない。妊娠ハムスターにおいては、妊娠8日に硝酸インジウムを単回静脈内投与した場合、0.5mg/kg以上の投与量において、胚・胎子死亡率および胎子の外表奇形発生率の増加が認められている(Ferm & Carpenter,1970)。一方、妊娠マウスにおいては、妊娠6~15日に塩化インジウムを反復経口投与すると、150mg/kg以上の投与量において、胚・胎子死亡率の増加が認められているが、催奇形性は報告されていない(Chapin et a1., 1995)。ハムスターとマウスにおける実験結果の相違は、動物種差による感受性の違いによるものか、あるいは実験条件の違い(投与経路、投与期間および硝酸インジウムと塩化インジウムの違い)によるものか明らかではない。また、インジウムを含む化合物のラットに対する催奇形性に関する報告は、これまでにない。 そこで、本論文ではインジウムの発生毒性の特徴および毒性発現機序について詳細に検討した。まず、インジウムの発生毒性、特に催奇形性の有無をラットを用いて検討した。次に、ラット全胚培養実験およびトキシコキネティクス実験により、インジウムの曝露濃度、曝露時間と発生毒性発現との関連を調べた。次に、ラットおよびマウスを用いてインジウムの発生毒性、特に催奇形性の動物種差について検討した。さらに、母体へのインジウム投与により誘発されるラット胎子の骨格ならびに尾部奇形の発現機序について検討した。なお、本論文ではインジウムとして塩化インジウム4水和物を使用したが、以下、インジウムと略して記載し、投与量は塩化インジウム重量で記載した。 第1章では、インジウムの発生毒性、特に催奇形性の有無を明らかにするため、妊娠9日のラットにインジウムを静脈内または経口投与して、妊娠20日に胎子の発育ならびに形態を調べた。その結果、インジウムはラットに対して胚・胎子致死作用、胎子発育抑制作用、催奇形性等の発生毒性を示した。筆者の知る限りにおいて、インジウムのラットに対する催奇形性を明らかにした実験は本実験が初めてである。静脈内単回投与により奇形を誘発するインジウムの投与量は0.4mg/kgであり、主に尾部および指の外表奇形が認められた。一方、300mg/kgを経口投与した場合、静脈内投与実験と同一の型の外表奇形が誘発されたが、その数は僅か(低頻度)であった。すなわち、インジウムの経口投与は、静脈内投与に比べ発生毒性が著しく弱いことが明らかとなった。 第2章では、ラット全胚培養実験系およびトキシコキネティクス実験系を用いて、インジウムの発生毒性について調べた。ラット全胚培養実験では、インジウムは25~50μMの濃度での曝露により、胚の日齢、曝露濃度および曝露時間に依存して胚毒性(胚致死作用、胚発育抑制作用)を示した。トキシコキネティクス実験における母体血清中のインジウム濃度は、ラット全胚培養実験で毒性のみられた25~50μMより300mg/kgの経口投与では低く、0.4 mg/kgを静脈内投与した場合の母体最高血清中濃度は55μMであった。すなわち、in vitroで明らかに発生毒性を示す濃度は、発生毒性を示すin vivoの母体血清中濃度とよく一致していた。以上のことから、インジウムの発生毒性は受胎産物(胚あるいは卵黄嚢)に対する直接作用であることが示唆された。総曝露量(曝露濃度×曝露時間)が等しい場合には、高濃度の曝露でより強い胚毒性が認められることから、インジウムの胚毒性は曝露時間に比べて曝露濃度により依存すると判断された。すなわち、インジウムの胚毒性が曝露濃度により強く依存していることから、第1章において明らかにした静脈内投与時と経口投与時のインジウムにおける発生毒性の強度の差は、胚の曝露濃度の差によるものであると推論された。 第3章では、ラットおよびマウスを用いて、インジウムの発生毒性に種差があるか否かについて検討した。ラットでは0.4mg/kgのインジウムを妊娠9、10または11日に単回静脈内投与し、妊娠20日に胎子を観察した。マウスでは0.8および1.6mg/kgのインジウムを妊娠7、8または9日に単回静脈内投与し、妊娠18日に胎子を観察した。その結果、ラットでは胚・胎子死亡が21.2~35.2%、外表奇形(主に尾の奇形)が60.9~99.0%出現し(対照群は4.1および0%)、第1章の実験結果が再現された。一方、マウスでは胚・胎子死亡が0.8mg/kg投与で9.0~19.5%、1.6 mg/kg投与で36.9~100%出現し(対照群は4.8%)、インジウム投与量に依存して胚・胎子死亡が増加したが、胎子外表奇形は殆ど観察されなかった(0~1.5%)。以上の結果から、器官形成期に投与されたインジウムは、ラット及びマウスに対して胚・胎子毒性(胚・胎子致死作用、胎子発育抑制作用)を及ぼすことから、両者はインジウムに対して感受性を有するが、インジウムの催奇形性(胎子の外表奇形誘発作用)に注目すると、マウスはラットに比べ感受性が低いことが明らかになった。 第4章では、インジウムにより誘発されるラット胎子骨格奇形発現機序を検討するために、妊娠10日のラットにインジウムを静脈内投与して、妊娠21日における胎子の骨および軟骨の形態を骨・軟骨二重染色法により調べた。妊娠10日ラットへインジウム0.3mg/kgを投与すると、胎子の骨および軟骨の著しい形態異常が誘発された。中軸骨格の奇形は軟骨の奇形を伴っていた。中軸骨格および四肢の長骨は間葉由来の軟骨からの置換により形成されることを踏まえると、母体へのインジウム投与によって誘発される胎子軟骨の形成異常が胎子骨格奇形発現の一因となっていることが示唆された。 第5章では、in vitroおよびin vivo実験により、インジウムによるラット胎子尾部奇形の病態形成機序を検討した。in vivo実験では0.4mg/kgのインジウムを妊娠10日のラットに静脈内投与し、妊娠11、12または13日に胚を観察した。in vitro実験では妊娠10日のラット胚を50μMのインジウムを含むラット血清で24時間培養あるいは、その後インジウムを含まない血清でさらに24時間培養した。in vivo実験ではインジウム投与群において尾部の低形成が胎齢11日から認められ、また、胎齢11日胚において尾芽にナイルブルー陽性細胞が認められた。この所見はin…

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中島, . (2013). インジウムの発生毒性に関する研究 : Developmental toxicity of indium. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003232/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

中島, 幹夫. “インジウムの発生毒性に関する研究 : Developmental toxicity of indium.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003232/.

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中島, 幹夫. “インジウムの発生毒性に関する研究 : Developmental toxicity of indium.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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中島 . インジウムの発生毒性に関する研究 : Developmental toxicity of indium. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003232/.

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中島 . インジウムの発生毒性に関する研究 : Developmental toxicity of indium. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003232/

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8. 嶋﨑, 智章. Studies on antigenic and pathogenic characterizations and detection of bovine viral diarrhea virus 2 : 牛ウイルス性下痢ウイルス2の抗原性および病原性並びに検出法に関する研究.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

牛ウイルス性下痢症(BVD)は1946年にアメリカで初めて報告され、その後カナダで粘膜病を伴う重篤なBVDが報告された。BVDはその数年後に牛ウイルス性下痢-粘膜病として広く知られるようになった。現在、BVDは牛ウイルス性下痢ウイルス(BVDV)の感染による重要な疾病として世界中で報告され畜産経営に甚大な被害を及ぼしている。 BVDVは、フラビウイルス科ペスチウイルス属に属するプラス1本鎖RNAウイルスである。ペスチウイルス属は、BVDV1、BVDV2、ボーダー病ウイルスおよび豚コレラウイルスの4種からなり、その遺伝子の長さは約12.3Kbである。5'末端の非翻訳領域の塩基配列は属内で最も保存され、特異的であるため遺伝子検査に適している。 BVDVには2つのバイオタイプがあり、1つは培養細胞に細胞変性効果(CPE)を引き起こす細胞病原性株で、もう1つはCPEを引き起こさない非細胞病原性株である。一般的に非細胞病原性株のみが牛に持続感染し、その持続感染牛に細胞病原性株が重感染すると粘膜病を発症するとされている。 1980年代後半、北米で食用子牛に出血を主徴とする高病原性を呈するBVDV感染が頻繁に発生した。その分離株について遺伝子の系統樹解析を行ったところ、従来の野外流行株、ワクチン株、診断用抗原、若しくは研究材料として一般的に用いられていた株とは異なるグループであることが判明した。このグループは新しい種とされBVDV2と命名され、既知の株が属するグループはBVDV1と命名された。その後、BVDV2の流行は北米だけにとどまらず欧州や南米にも拡がった。したがって、我が国においても早急にBVDVを型別し、BVDV2の抗原性状、病原性について検討する必要が生じた。また、BVDV1を製造用株とする現行ワクチンはBVDV2感染を予防できないとする報告があったことから、ワクチンの製造用株にBVDV2を加えることが言及されるようになった。そこで、著者は我が国で使われているBVDV1を製造用株としているワクチンがBVDV2感染症の予防に対して有効かどうかを明らかにする必要があると考えた。 一方、1970年代から細胞培養に使用していた牛胎子血清にBVDVが混入するケースが増加傾向にあり、培地および培養細胞への汚染が目立つようになった。このため、BVDVが迷入していないワクチンの製造を確保するためには、ワクチンの各製造工程における適切な検査の実施が効果的な品質の確保に必要不可欠であると思われた。 上述のように、BVDV、とりわけ新たなBVDV2は家畜衛生およびワクチンの晶質管理において重要な病原因子である。そこで、我が国におけるBVDV2の確認およびBVDV2に対する現行ワクチンの効果について究明し、並びにRT-PCRによる牛用ワクチン中に迷入する活性BVDV検出法の確立を目的として以下の研究を行った。 本論文は3章から構成される。第1章において我が国で分離されたBVDVを遺伝子型別した。第2章では、我が国で使用されているBVDワクチンのBVDV2に対する効果を評価した。第3章では、BVDVの複製過程で生成されるマイナス鎖RNAをRT-PCRにより検出する方法を確立し、牛用生ウイルスワクチン中に迷入する活性BVDVの検出に有用か検証した。第1章 我が国で分離された牛ウイルス性下痢ウイルスの遺伝子型別 BVDV2の5'末端非翻訳領域にはBVDV1に存在するPstIサイトがない。このことを指標にBVDVは容易にBVDV1とBVDV2に型別できる。そこで、著者は我が国で分離されたBVDVをBVDV1若しくはBVDV2に型別し、検出されたBVDV2の病原性および抗原性を検討した。 その結果、野外の持続感染牛から分離された3株の5'末端非翻訳領域にPstIサイトがなかったことから、これら3株はBVDV2と型別された。これら3株を牛に実験感染させたところ、発熱およびロイコペニーと共にBVDV2に特徴的な血小板減少が認められた。以上の結果から、これらの3株は、我が国において初めて確認されたBVDV2であった。また、実験感染牛の血清中和抗体価を測定したところ、ホモの株に対する抗体価とBVDV1である既知株に対する抗体価に差が認められ、抗原性の相違が明らかとなった。第2章 牛ウイルス性下痢ウイルス2-890株に対する我が国で使用されている牛ウイルス性下痢症ワクチンの有効性 前章においてBVDV2であることが明らかとなった3株の抗原性はワクチン株であるNo.12-43株のそれと異なることを示した。このことから、BVDV2がワクチン抗体をすり抜けることで既存のワクチンが無効となることが危惧された。そこで、BVDV1を製造用株とし我が国で汎用されているBVDワクチンのBVDV2の代表株かつ強毒株である890株に対する有効性を調べた。ワクチン接種牛および未接種牛に890株を攻撃したところ、ワクチン接種牛には未接種牛に診られた臨床症状や血液学的変化が観察されず、攻撃株も分離されなかった。我が国のBVDワクチンはBVDV2感染に対しても有効であることが示唆された。第3章 牛用ウイルスワクチンに迷入する活性牛ウイルス性下痢ウイルスの迅速検出法の検証 多くのウイルスワクチンは細胞や牛胎子血清などの生物由来原料を使って培養したウイルスをワクチン株として製造されている。しかし、それは生物由来原料を介して感染因子が迷入するリスクを常に持っているということを意味するものである。BVDVは牛血清や細胞に混入することがよく知られている。活性BVDVに汚染された生物由来原料を使ってワクチンを製造した場合、それは家畜衛生上、非常に重篤な問題が生じることになるかもしれない。 従来用いられたRT-PCRは、血清や培養細胞、シードウイルス、ワクチンからBVDVを検出できる非常に感度の高い方法であるが、これまでのRT-PCRはランダムプライマー若しくは特異的なアンチセンスプライマーを用いるため、その混入しているBVDVが活性を有しても有していなくてもPCR産物が増幅される。そこで、BVDVが感染細胞で複製する際に生じるマイナス鎖RNAに対するセンスプライマーを用いて増幅することで活性を有するBVDVのみを検出するRT-PCR法を開発し、この新しいRP-PCR法を用いて牛用生ウイルスワクチン中に迷入する活性BVDVの検出について試験した。 その結果、新たに開発したRT-PCR法は、動物用生物学的製剤基準において採用されている干渉法に比べ簡便かつ迅速で、同程度の感度であることが確認された。さらに、供試した全ての非細胞病原性BVDVを検出することができ、牛用ウイルス生ワクチン中に含まれる成分の干渉を受けなかった。このRTP-CR法は牛用ウイルス生ワクチンの品質管理法として有用であると考えられた。…

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嶋﨑, . (2013). Studies on antigenic and pathogenic characterizations and detection of bovine viral diarrhea virus 2 : 牛ウイルス性下痢ウイルス2の抗原性および病原性並びに検出法に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003233/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

嶋﨑, 智章. “Studies on antigenic and pathogenic characterizations and detection of bovine viral diarrhea virus 2 : 牛ウイルス性下痢ウイルス2の抗原性および病原性並びに検出法に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003233/.

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MLA Handbook (7th Edition):

嶋﨑, 智章. “Studies on antigenic and pathogenic characterizations and detection of bovine viral diarrhea virus 2 : 牛ウイルス性下痢ウイルス2の抗原性および病原性並びに検出法に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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嶋﨑 . Studies on antigenic and pathogenic characterizations and detection of bovine viral diarrhea virus 2 : 牛ウイルス性下痢ウイルス2の抗原性および病原性並びに検出法に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003233/.

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嶋﨑 . Studies on antigenic and pathogenic characterizations and detection of bovine viral diarrhea virus 2 : 牛ウイルス性下痢ウイルス2の抗原性および病原性並びに検出法に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003233/

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9. 椛島, 大輔. 自閉症児に対するイヌを用いた発達支援に関する研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorder)に分類される自閉症(Autism)やアスペルガー症候群(Asperger's Syndrome)、高機能自閉症(High Functioning Autism)の有病率は増加傾向にあり、早急な対応が求められている。現在は、本障害に対して薬物療法や行動療法、自立および生活支援の3手法が行われている。これら手法のいずれも本障害の子どもと援助者が対人関係を築き、2者間で問題の改善に取り組むことにより効果が得られる。しかしながら、2者間の関係構築が困難な場合が多く、十分な効果が得られていない。その結果、多くのケースが不良な予後を持ち、うつ病や全般的な社会的不適切さといった二次的障害を併発することになる。 一方、本障害の子どもは対人関係を構築する技能が未熟であり、対人において不適応を起こすことで、自己評価が低下し、抑うつ状態に陥ることがある。対人関係を構築する技能を含む生活技能の獲得は本障害の社会適応に有効とされており、さまざまな療法の最も基本的な課題である。また、獲得あるいは改善した生活技能の生活環境への移行は対人および環境への適応に重要であり、障害者支援における課題の1つである。近年は、家庭内での療育の中心的役割を果たす母親が子どもの療育により、深刻な身体的および精神的負担を抱えていることが報告されている。そのため、母親に対する支援を行い、療育における負担を減少させる必要がある。これらの問題を解決するためには、本障害の子どもと援助者あるいは母親との関係を構築するための「社会的潤滑油」と子どもが生活技能を獲得および改善するための「動機付け」が必要となる。 動物が「社会的潤滑油」と「動機付け」の双方の役割を持つことは多くの研究において報告されている。そのため、本研究では本障害の子どもと援助者あるいは母親との関係の構築と子どもの生活技能の獲得あるいは改善とそれらの生活環境への移行を図ることを目的とし、イヌを介在した発達支援を行い、その効果を検討した。本障害の子どもが社会性を持つといったイヌ本来の特性を視覚的に認識することで、生活技能の獲得あるいは改善の一助となると考えられる。さらに、犬種別の特性やイヌのトレーニングによる短期間での行動形成は本障害の多岐にわたる問題へ対応することが可能である。イヌは他の介在動物と比較して日常的な対応や観察が可能であり、飼育および衛生管理の側面で実践における汎用性に優れていると考えられる。 そこで、本研究では、第1章で、支援環境における自閉症またはアスペルガー症候群の子どもと援助者の2者間にイヌを介在し、イヌとの触れ合いにおいて生活環境での精神的健康の向上と生活技能の獲得あるいは改善を図り、その効果を心理尺度および行動観察により検討した。第2章では、自閉症またはアスペルガー症候群の子どもと援助者に生活環境の療育において重要な役割を担う母親を加えた3者間においてイヌを介在した発達支援を行い、子どもの生活環境における精神的健康の向上と獲得あるいは改善された生活技能の円滑な移行を図り、その効果を心理尺度および行動観察により検討した。生活技能を円滑に移行し、生活環境の対人および環境に適応するためには、生活環境における良好な母子関係と療育者である母親の精神的健康の維持が必要である。そこで、第3章では、第2章の支援において母子関係と母親の精神的健康の改善がみられたかどうかを心理尺度により検討した。第1章 広汎性発達障害児に対するイヌを用いた発達支援の実践 過去の研究報告に基づき、自閉症またはアスペルガー症候群の子どもと援助者の2者間においてイヌと触れ合うことによる発達支援を行った。第1章では子どもの精神的健康の向上と生活技能の獲得あるいは改善を図ることを目的とし、その効果を子どもの行動チェックリスト(Child Behavior Check List: CBCL)/4-18および行動観察により検討した。対象は東京都内の障害者支援センターを経て、支援を希望した自閉症またはアスペルガー症候群の子ども5名で6ヶ月間にわたり12回の支援を実施した。 その結果、CBCLでは支援前後の得点が5症例のうち4症例で改善した。行動観察では全5症例にイヌへのコマンドや接触の反復といった機械的な関わりが自発的で情緒的な関わりへと変化した。また、対象者から援助者あるいは母親に対する一方的なコミュニケーションが、相互的なコミュニケーションへと変化した。さらに、低下していた自己評価が向上し、生活環境における意欲の増加が報告された。各対象者のイヌへのコマンドや接触の反復といった機械的な関わりと配慮の欠如した行動は、イヌの忌避反応を発現させた。各対象者はイヌの忌避反応を視覚的に認識し、イヌの肯定的受容を得るために行動を変化させたと考えられる。そのため、イヌの肯定的受容は各対象者に達成感を与え、これが「動機付け」として作用すると考えられた。また、対象者と援助者が経験や話題を共有することは関係を構築する一助になると考えられる。さらに、各対象者の支援環境における自己役割を明確にすることが、自己評価の向上に影響を与えたと考えられた。本支援における行動の改善および自己評価の向上はCBCLの改善に影響を与えたと考えられ、自閉症およびアスペルガー症候群に対するイヌを介在した支援の導入による有用性が示唆された。一方で、本章における生活技能の獲得あるいは改善が生活環境に円滑に移行するまでには至らず、さらなるイヌを介在した支援方法の検討が必要であった。第2章 広汎性発達障害児とその母親に対するイヌを用いた発達支援に関する研究 高機能自閉症またはアスペルガー症候群の子どもと援助者に生活環境の療育において重要な役割を担う母親を加えた3者間においてイヌを介在した発達支援を実践した。第2章では子どもの生活環境における精神的健康の向上と獲得あるいは改善された生活技能の円滑な移行を図ることを目的とし、その効果をCBCLおよび行動観察により検討した。対象は第1章の5症例に4症例を加えた9症例とし、12回から46回の長期的な支援を行った。 その結果、CBCLでは支援前後の得点が9症例のうち7症例で改善した。行動観察では全9症例において援助者および母親に対する自己感情の表出方法が非言語から言語へと変化し、円滑なコミュニケーションが可能となった。また、4症例の復学と2症例の進学、2症例の学校生活への適応が報告されたことから自己評価が向上したと考えられる。対象者が言語を用いてイヌと関わるなかで、イヌの肯定的受容は「動機付け」として対象者の言語による自己感情の表出を促進すると考えられる。また、援助者および母親が対象者の言語による感情表出に肯定的受容を示すことで、対象者の自己評価の向上に影響を与えたと考えられる。対象者と援助者に母親を加えた3者間における本支援により、対象者と母親が目標とその達成課程を共有することで母親の対象者に対する障害受容および対象者への理解と対処技能を向上させる一助になると考えられる。…

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椛島, . (2013). 自閉症児に対するイヌを用いた発達支援に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003261/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

椛島, 大輔. “自閉症児に対するイヌを用いた発達支援に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003261/.

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椛島, 大輔. “自閉症児に対するイヌを用いた発達支援に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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椛島 . 自閉症児に対するイヌを用いた発達支援に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003261/.

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椛島 . 自閉症児に対するイヌを用いた発達支援に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003261/

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10. 小林, 徹央. ラット視床下部-下垂体-精巣系の機能分化に関する研究 : 胎生期Diethylstilbestrol曝露の影響.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

Diethylstilbestrol(DES)は英国において開発された合成女性ホルモンである。DESは主にマウスを用いた研究が盛んとなり、そのメカニズムが解明されてきたが、それら実験の多くは高濃度のDESを1回から数回投与する実験デザインであった。 著者はこれまでに胎生期での長期間低用量DES投与が、雄産子の精巣機能およびその上位中枢に及ぼす影響について検討し、DESは生後の血漿テストステロン濃度を減少させること、精巣ステロイドホルモン合成系酵素のmRNA発現は低レベルのテストステロンに起因するような変化は無いが、ホルモン合成系でのシグナル伝達が阻害されていることが示唆された。また精巣内のAR発現が促進されることによって精子形成及び生殖能力は損なわれないこと、LH濃度の結果から、上位中枢はテストステロンの低下に対応しておらず、正常なフィードバック機構が作用していないことを明らかにした。 そこで本研究は胎生期の低濃度DES投与が視床下部-下垂体-精巣系のテストステロン調節メカニズムに与える作用を詳細に検討することを目的とした。第1章 胎生期のDES曝露が生後の視床下部に及ぼす影響 精巣のステロイドホルモン合成は上位中枢の影響を強く受けており、主に視床下部-下垂体-精巣系として作用している。胎生期のDES曝露は、思春期及び成熟期の血漿テストステロン濃度を減少させ、上位中枢が、低レベルのテストステロンに充分対応していないことを既に明らかにしている。そこで、第一章では、思春期及び成熟期における視床下部が、DES曝露によってどのように変化するか検討した。 妊娠SDラットを用い、妊娠7日から21日目の期間、DESを1.5(DES1.5群)あるいは0.5μg/kg(DES0.5 群)皮下に連日最前投与した。6及び15週齢において雄産子を剖検し、視床下部を採取した。視床下部における、各種ホルモン合成および調節因子等のmRNA発現量を半定量的RT-PCR法を用いて測定した。 6週齢においてDES1.5群のGnRH、5α-Reductase1、ERβ及びGFAP(Glial Fibrillary Acidic Protein)、DES0.5群のGnRH及びERβのmRNA発現が変化した。 また15週齢において、DES1.5群の5α-Reductase1、Aromatase、ERβ、TH(Thyrosine Hydroxyrase)及びμ-Opioid Receptor、DES0.5群の5α-Reductase1、ERβ、GFAP及びμ-Opioid ReceptorのmRNA発現が変化した。 血漿テストステロン濃度が低下していたのにもかかわらず、GnRHが増加しなかったことから、DES投与はフィードバック機構における視床下部の反応性を変化させていること、星状膠細胞は血漿テストステロン濃度の変化に対して正常な反応を起こしている可能性が示唆されたにも関わらず、ERβ、TH及びμ-Opioid Receptorの結果から、GnRHが増加しなかったのは、ニューロン間のシグナル伝達が変化したことに起因したものである可能性が示唆された。第2章 胎生期のDES曝露が生後の下垂体に及ぼす影響 第1章の結果から、DES曝露がフィードバック機構iにおける視床下部の反応を変化させた可能性が示唆された。フィードバック機構の視床下部に続く組織である下垂体は、ゴナドトロフが視床下部由来のGnRHに反応して、LHもしくはFSHを合成する。そこで第2章では、精巣のステロイドホルモン合成を直接コントロールしている下垂体が、DES曝露によってどのように変化するか検討した。 DESの投与方法は第1章と同様である。6及び15週齢において雄産子を剖検し、下垂体を採取した。下垂体における、各種ホルモン合成および調節因子のmRNA発現量を半定量的RT-PCR法を用いて測定した。 6週齢において、DES1.5群のLHβ、AR、ERα及びERβ、DES0.5群のAR、ERα、ERβ及びnNOSのmRNA発現が変化した。 15週齢においてDES1.5群のnNOS及びeNOS、DES0.5群のGnRHr及びeNOSのmRNA発現が変化した。 以上の結果から、胎生期のDES曝露は、下垂体のゴナドトロフにおいて、GnRH-GnRHrによるシグナルが正常に伝達しないために、血漿テストステロン濃度の減少に対する正常なフィードバック反応が起こらず、この変化はNOを介したシグナル伝達の変化及び性ステロイドホルモンに対する感受性の変化に起因している可能性が示唆された。第3章 胎生期のDES曝露が胎子の精巣に及ぼす影響 これまでの実験から、胎生期のDES曝露は思春期以降の視床下部-下垂体-精巣系の全体に影響を及ぼしている可能性が示唆された。本研究におけるDES曝露は、器官形成期から出生までの長期間にわたっている。この時期は、精巣が機瀧分化し、ステロイドホルモン合成が開始される時期に相当し、胎子はDESという過剰なエストロジェンに曝露されていることになる。そのためDESはまず精巣機能に大きな影響を及ぼしている可能性が考えられた。そこで第3章では、DES曝露が胎子の精巣に及ぼす影響を検討した。 妊娠SDラットを用い、妊娠7日から20日目の期間、DESを皮下に連日単回投与した。投与量は第1章及び第2章と同様である。胎齢20日に帝王切開によって取り出した雄胎子を剖検し、精巣を採取した。精巣における各種ホルモン合成および調節因子のmRNA発現量を、半定量的RT-PCR法を用いて測定した。 両DES投与群の5α-Reductase1のmRNA発現量がControl群と比較して有意に増加した。DES1.5群のLHRのmRNA発現量がControl群の発現量と比較して有意に増加した。DES0.5群のP450sccのmRNA発現量がControl群と比較して有意に減少した。 以上の結果から、5α-Reductase1発現が増加していたのは、外生殖器の正常な雄性化を進行するために、よりホルモン活性の高いDehydrotestosteroneへの変換が促進されたことを意味しDES曝露が胎子の精巣テストステロン合成能を低下させた可能性が示唆された。第4章 胎生期DES曝露がライディッヒ細胞分化に及ぼす影響 第3章において、DES曝露が胎子精巣のステロイドホルモン合成能を変化させた可能性が示唆された。精巣でのステロイドホルモン合成を担うライディッヒ細胞は、まず胎子型ライディッヒ細胞として胎齢14~15日頃に分化した後、出生前まで増殖を繰り返し、出生後は徐々に減少する。一方成体型ライディッヒ細胞が生後3週頃から分化し始め、思春期まで活発に増殖する。そこで第4章では、DES曝露が、胎子型ライディッヒ細胞及び成体型ライディッヒ細胞の増殖並びに分化に及ぼす影響を検討した。 DESの投与方法は第1章と同様である。1及び3週齢において雄産子を剖検し、精巣を採取した。精巣の組織切片を作成し、1週齢の精巣を用いて胎子型ライディッヒ細胞の総体積を測定し、3週齢の精巣を用いて成体型ライディッヒ細胞前駆細胞の出現頻度及び胎子型ライディッヒ細胞と成体型ライディッヒ細胞の割合を観察した。…

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小林, . (2013). ラット視床下部-下垂体-精巣系の機能分化に関する研究 : 胎生期Diethylstilbestrol曝露の影響. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003265/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

小林, 徹央. “ラット視床下部-下垂体-精巣系の機能分化に関する研究 : 胎生期Diethylstilbestrol曝露の影響.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003265/.

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MLA Handbook (7th Edition):

小林, 徹央. “ラット視床下部-下垂体-精巣系の機能分化に関する研究 : 胎生期Diethylstilbestrol曝露の影響.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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小林 . ラット視床下部-下垂体-精巣系の機能分化に関する研究 : 胎生期Diethylstilbestrol曝露の影響. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003265/.

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小林 . ラット視床下部-下垂体-精巣系の機能分化に関する研究 : 胎生期Diethylstilbestrol曝露の影響. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003265/

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11. 永澤, 美保. 飼い主の健康に影響を与える犬と人の関係に関する研究 : アタッチメントにおける犬の視覚的要素の重要性について.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

犬との関わりが人にもたらす恩恵は、医療や福祉、教育など様々な分野において注目されているが、人と犬との関わりがなぜ人の心身に影響を与えるかについてはいまだ明らかではない。 犬によってもたらされる効果の機序を明らかにするためには、他の動物種には見られない犬の特異性に注目したうえで、実際の行動上の相互交渉に基づいた両者の関係性から客観的に判断する必要がある。 本研究では、人の母子間の絆の形成を説明する「アタッチメント理論」(Bowlby, 1969)に基づいて、犬との関わり方と飼い主の心身への影響との関連を明らかにすることを目的とした。アタッチメントは、子の生存確率や養育者の適応度を高めるための行動制御システムであると説明されており、子の養育者との近接を維持するための行動(アタッチメント行動)への養育者の対応の仕方が両者間の絆の形成に関連しているともいわれている。さらにラットやサルなどでは、絆の形成された対象の存在によって生理的変化が生じることが明らかにされている。 一方、犬は家畜化に伴って、人に対する社会的な認知能力が向上したといわれている。特に視覚による認知能力は、類人猿などに比べ、より人間に近い優れたものがあり、人との関係における犬の特性として注目されている。 そこで、人の母子間において、特に重要なアタッチメント行動といわれている「注視」に焦点をあてた。第1章では、「犬の視覚的行動がアタッチメント行動として作用し、飼い主の犬に対する養育行動を促進することで、飼い主の心身へ影響がもたらされる」という仮説を検証するために、犬の飼い主に対してアンケート調査を行った。その結果をふまえ、第2章では、飼い主と犬の交流時の行動を観察し、犬の「注視」が飼い主の心身の状態と関連があるかどうかについて検討した。さらに第3章では、その関連が「アタッチメント行動」から発したものであるかどうかを、内因性物質の変化に注目し、客観的に評価した。第1章 「犬の視覚的行動」と人から犬への愛着との関連【目的・方法】 犬の視覚的行動がアタッチメント行動として飼い主に認識され、心身の健康に影響を与えているかどうかについて調べるために、犬の飼い主および犬の飼育経験者(n=771)を対象にアンケート調査を行った。質問内容は、犬の視覚的行動に対する飼い主の意識と、犬への愛着の程度、犬の飼育状況、飼い主の飼育経験等であり、心理尺度への回答も求めた。【結果・考察】 アンケートの結果を重回帰分析したところ、犬の視覚的行動に対する飼い主の意識、犬への愛着、心理尺度、健康状態との間にそれぞれ有意な標準回帰係数が得られ(R2=.09, p<.001)、飼い主が犬の視覚的行動を意識することと、犬に対して感じる愛着の程度に関連が見られ、人生や人間関係等に対するポジティブな感情をもたらすが示唆された。年代別では、23~39歳の群には関連が見られず、40~64歳の群と65歳以上の群に有意な結果が見られ(40~64歳:R2=.15, p<.001, 65歳以上:R2=.12, p<.001)、特に65歳以上の高齢者群では項目間で強い因果関係が見られた。犬への愛着の程度が飼い主の心身の健康に与える影響は、年齢層が高いほどその効果が期待されることが示唆された。この結果は、年齢や過去の飼育経験が現在の飼い主の精神的健康状態に影響を及ぼすこと(Nagasawa & Ohta, 2007)と一致した。 しかし、犬の視覚的行動と犬への愛着の程度はともに「犬のしつけの程度」と関連が見られたため(ともにp<.001)、犬への愛着や飼い主のポジティブな感情が本来の意味でのアタッチメントによって喚起されたものなのかどうかについて、さらに検討が必要となった。Nagasawa & Ohta(2007). The influence of the experiences of dog-ownership in the past on the present mental health of the elderly men.The 11th International IAHAIO Conerence, p.192.第2章 「犬からの注視」が飼い主の心身の健康に与える影響【目的・方法】 飼い主と犬との交流時に、実際に犬から飼い主へ向けられる注視行動が、飼い主の心身の状態に影響を与えるかどうかについて検討した。また、第1章で示された結果が、犬からのアタッチメント行動が飼い主に対して機能したことによるのか、あるいは、犬のトレナビリティ(trainabiliy)によるものなのかという課題についても検証を行った。実験室内において、飼い主(n=70)と犬に対し、基本的な指示を与え、また遠隔指示によるスラロームの課題を出し(実験1)、それを達成する過程での相互行動を観察し、各行動や課題の達成率と、飼い主の唾液中クロモグラニンA(CgA)、血圧・心拍数、心理尺度の実験前後の変化との関連を調べた。さらに同じ条件で課題を提示しない場合(実験2)との比較も行った。【結果・考察】 飼い主と犬との間に見られる交流のタイプによって群分けするために、「犬から人への注視時間」、「犬から人への接触時間」、「人から犬への接触時間」と「成功所要時間/回」の4項目に対して主因子法による因子分析を行った。得られた因子によってクラスター分析を行い、犬からの注視時間の長い「注視」群、注視、接触時間がともに低い「低交渉」群、人と犬の双方からの接触時間の長い「接触」群の3群に分け、反復測定分散分析を行ったところ、注視群は、精神的な負荷による交感神経の活性を反映するCgAの値の上昇が見られず、それに対し、接触群は実験後のCgA値が有意に高く(p<.001)、心理尺度の結果、不安度も高かった(p<.05)。血圧・心拍数は有意な差が見られなかった。実験2では、接触群のCgA値が実験1と比較して有意に低くなっていた(p<.001)。また、実験後に実施した心理尺度の結果から、注視群は生きがい感が高く、友人から社会的支援を受けていると感じている程度も有意に高くなっていた(生きがい感:p<.01, 友人からの支援:p<.001)。 以上の結果から、人と犬の双方からの接触が多い群はCgA値の上昇が見られ、不安度も増したのに対し、犬からの注視の長い群は本実験では飼い主に精神的な負荷をかけることなく、人と犬との間でスムーズなコミュニケーションを図ることができたと思われた。しかし、課題達成時間が注視群間で有意に短いこと(p<.05)と、犬のしつけの程度が高いほど達成時間も短いこと(rs=-.47,p<.05)から、本実験のCgAの反応は犬からの注視がアタッチメント行動として機能した結果ではなく、犬のトレナビリティに起因するものである可能性を排除できなかった。第3章 「犬からの注視」とアタッチメントとの関連~飼い主の尿中オキシトシンによる検証~【目的・方法】…

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永澤, . (2013). 飼い主の健康に影響を与える犬と人の関係に関する研究 : アタッチメントにおける犬の視覚的要素の重要性について. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003266/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

永澤, 美保. “飼い主の健康に影響を与える犬と人の関係に関する研究 : アタッチメントにおける犬の視覚的要素の重要性について.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003266/.

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永澤, 美保. “飼い主の健康に影響を与える犬と人の関係に関する研究 : アタッチメントにおける犬の視覚的要素の重要性について.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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永澤 . 飼い主の健康に影響を与える犬と人の関係に関する研究 : アタッチメントにおける犬の視覚的要素の重要性について. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003266/.

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永澤 . 飼い主の健康に影響を与える犬と人の関係に関する研究 : アタッチメントにおける犬の視覚的要素の重要性について. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003266/

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12. 新村, 毅. Study on welfare of laying hens in various housing systems : developments of overall welfare assessment and new modified cage system : 産卵鶏の福祉的飼育システムに関する研究 : 総合福祉評価法および新型システムの開発.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

近年、動物福祉は思想から法律への具現化を急激に始めており、OIEの世界家畜福祉基準を始めとして、世界各国で法律・ガイドラインが制定されている。EUでは、2012年から産卵鶏のバタリーケージを廃止とする指令が法律として施行され、様々な代替システムが考案されつつある。このような状況において必要とされるのは、各システムの長短所を明瞭化することであり、その短所を解決する改良型飼育システムを開発することである。同時に、高福祉畜産物の差別化のために、各種の飼育システムを現場レベルで評価する福祉評価法を開発することも必須であると言えよう。本研究では、コンベンショナルなケージシステムから最も開放的な放牧まで、代表的な6つの異なる飼育システム(小型・大型バタリーケージ、小型・大型福祉ケージ、平飼い、放牧)を同一機関内に設置して、1年半にわたり約300羽の産卵鶏を継続的に飼育し、各システムの長短所を明瞭化すると同時に、その知見に基づいた福祉評価法および新型飼育システムを開発することを目的とし、以下の5つの実験を実施した。(1)6システムにおけるPecking behaviourの比較[1,2]:まず各システムにおける鶏の行動を詳細に比較検討し、産卵鶏が嘴を使用する合計頻度は、いずれのシステムでも一定であることを見いだした。この結果は、先行研究[3]から立てられた仮説、鶏は何かをつつくという強い動機づけを内在的に保有しているということを強く支持するものであった。すなわち、ケージの産卵鶏は、食草・敷料床つつきを発現できないことによるPecking behaviourの不足分を、餌・自身の羽毛・ケージワイヤーをつつくことで補っている、言い換えればこれらの元となる動機づけは共通していることが明らかとなった。(2)6システムの総合評価[4]:福祉レベル、生産性、免疫反応の評価により、6システムを多面的に評価し、Five freedoms(飢えと渇きからの自由、苦痛・傷害および疾病からの自由、恐怖および苦悩からの自由、物理的不快からの自由、正常行動発現の自由)の観点から長短所を明瞭化した。(1)の結果を考慮して、敷料床つつきなどのPecking behaviourの発現量は、評価指標から除外した。非ケージシステム、特に放牧は、正常行動発現の自由についての評価が高くなる一方で、苦痛・傷害および疾病からの自由についての評価は低くなり、また生産面では卵殻色が薄くなる傾向にあった。小型福祉ケージの総合的な福祉レベルおよび免疫反応は、平飼い・放牧と同等に高かった一方で、大型福祉ケージは、バタリーケージと同様の低い評価であった。(3)福祉評価法の開発[5]:評価の確実性の向上および評価法の推敲・維持の容易さを達成するため、世界中の産卵鶏の福祉研究1000件以上をデータベース化し、それを基に新たな福祉評価法を開発した。さらに、代表的な評価法であるAnimal Needs Index(ANI)との比較および(2)で得られた動物ベースの評価値との関係から、本モデルを評価した。本モデルおよびANI、いずれの評価法も動物ベースの評価値と強い相関関係にあったが、本モデルは、ANIと比較して福祉レベルの検出力が高く、有用性がより高いことが示唆された。(4)新型福祉ケージにおける社会的順位と資源利用の関係[6]:(2)・(3)は、いずれも福祉ケージの高い潜在価値を示していたが、大型福祉ケージにおいては、活動量が増加する一方で、グループサイズの増加により資源競争が激化することを示唆していた。これらの知見と先行研究[7-13]を基に、資源競争を緩和させる資源分散型の中型福祉ケージを新たに考案した。従来型の資源集中型福祉ケージでは、上位個体が砂浴び場を優先利用する一方で、資源分散型では、いずれの順位の個体も同等に利用していた。(5)新型福祉ケージの総合評価[14]:(5)ではさらに、行動・健康状態・生産性からの多面的測定により、資源分散型の中型福祉ケージを総合的に評価した。資源分散型福祉ケージは、行動の多様化・健康状態の改善という福祉ケージの利点を保持しつつも、運動量が増加するという中型ケージの利点を示していた。また、資源集中型福祉ケージと比較すると、砂浴び場への競争が緩和されており、それにより敵対行動が減少し、生産性が高く維持されていた。これらのことから、資源分散型福祉ケージの高い有用性が示された。 以上の実験から、各種飼育システムの長短所を明らかにすると同時に、有用性の高い評価法を開発した。これらの研究は、福祉ケージの高い潜在価値およびケージデザインの重要性を示していた。大型福祉ケージでは、資源競争が激化する短所が見受けられたが、それは資源を分散することで解決されうることが示された。これらの成果は、システムを採用する生産者サイドへ多くの示唆を与えるのみならず、今後の家畜福祉学の発展においても大きく貢献するものと考えられる。発表論文[1]Shimmura et al. Applied Animal Behaviour Science 115,44-54 (2008).[2]Shimmura et al. British Poultry Science 49,396-401 (2008).[3]Shimmura et al. Animal… (more)

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新村, . (2013). Study on welfare of laying hens in various housing systems : developments of overall welfare assessment and new modified cage system : 産卵鶏の福祉的飼育システムに関する研究 : 総合福祉評価法および新型システムの開発. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003267/

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新村, 毅. “Study on welfare of laying hens in various housing systems : developments of overall welfare assessment and new modified cage system : 産卵鶏の福祉的飼育システムに関する研究 : 総合福祉評価法および新型システムの開発.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003267/.

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新村, 毅. “Study on welfare of laying hens in various housing systems : developments of overall welfare assessment and new modified cage system : 産卵鶏の福祉的飼育システムに関する研究 : 総合福祉評価法および新型システムの開発.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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新村 . Study on welfare of laying hens in various housing systems : developments of overall welfare assessment and new modified cage system : 産卵鶏の福祉的飼育システムに関する研究 : 総合福祉評価法および新型システムの開発. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003267/.

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新村 . Study on welfare of laying hens in various housing systems : developments of overall welfare assessment and new modified cage system : 産卵鶏の福祉的飼育システムに関する研究 : 総合福祉評価法および新型システムの開発. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003267/

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13. 宮地, 一樹. 鯨類遊離アミノ酸動態の特異性とその意義に関する研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

鯨類はきわめて特殊な進化を遂げた哺乳類の一種であり、一般の人の人気も高い。このため、水族館などの施設において多くが飼育されている。本来、動物を人工的な環境下で適切に飼育管理するには、生理学的・栄養学的知見は必要不可欠であるが、鯨類におけるこれらの知見は少ない。また、血液検査と行動観察では、特に異常の見られなかった個体の死亡が頻繁に報告されており、既存の方法による健康評価だけでは限界があり、さらなる検査方法の導入が必要である。 遊離アミノ酸は血漿と組織中に存在し、腎臓において再吸収もしくは排泄されることにより、生体内で動的平衡を保っているが、生理的状態や病的状態により、そのバランスに変化が生じることが知られている。また、この動的平衡状態には種差があり、代謝の違いによりもたらされると考えられている。血漿、尿中、組織中遊離アミノ酸の解析は、生理学的特徴を明らかにする大きな手がかりとなると考えられる。さらに、生体内遊離アミノ酸のモニタリングおよびコントロールは人・動物を問わず、健康管理にきわめて重要であり、鯨類の飼育管理への応用も可能であると考えられる。本研究の目的は、鯨類のなかでも一般的に飼育されているハクジラ亜目の生体内遊離アミノ酸(カルノシン含む)を解析することにより、鯨類の生理学的・栄養学的知見を得ること、および飼育管理等への応用の可能性を検討することも目的とした。第1章では、バンドウイルカ(Tursiops truncatus)、カマイルカ(Lagenorhynchus obliquidens)、ハナゴンドウ(Grampus griseus)、オキゴンドウ(Pseudorca crassidens)の血漿遊離アミノ酸(以下、血漿アミノ酸)の解析を行った。第2章では、バンドウイルカの尿を用いて尿中遊離アミノ酸(以下、尿中アミノ酸)の解析を行った。第3章ではバンドウイルカとハナゴンドウの骨格筋、皮膚、およびハナゴンドウの腸管中遊離アミノ酸(以下、骨格筋、皮膚、腸管中アミノ酸)の解析を行った。各章では、比較対照として陸棲哺乳類であるマウスのアミノ酸解析も同時に行うことにより、鯨類でのアミノ酸に係る生理学的特徴を考察した。第1章 鯨類の血漿遊離アミノ酸の解析1)血漿アミノ酸解析の結果、それぞれの鯨類間比較において25アミノ酸中4-8アミノ酸に有意差が見られ、種差があることが明らかになった。マウスと鯨類との比較においては、25アミノ酸中11-12アミノ酸に有意差が認められた。種間における血漿アミノ酸組成の違いは、代謝の違いによりもたらされることが知られており、本研究でもそれが確認された。そのため、鯨類においても血漿アミノ酸は生理状態をよく反映しており、飼育管理を行ううえで、有用な指標となり得ると考えられる。2)バンドウイルカの血漿アミノ酸濃度において、メスよりもオス、生簀よりもプール飼育の方が高値を示した。性別や飼育環境が異なれば、ホメオスタシスも一様ではなく、アミノ酸必要量に違いが生じ、血漿アミノ酸組成に反映したと考えられる。そのため、血漿アミノ酸を指標とした栄養評価・管理を行うことは、鯨類の健康維持・増進にとって重要であると考えられる。3)鯨類では血漿3-メチルヒスチジンが、マウスの約50倍以上の高値を示した。また、マウス血漿では検出されなかったカルノシンが、鯨類の血漿中には含まれていた。これらが高値を示す要因として餌の影響の可能性が考えられた。そのため、給餌後の血漿3-メチルヒスチジン、カルノシン濃度を測定したが、どちらも有意な上昇は見られず、餌由来でないことが示された。4)血液検査と行動評価により、健康であると見なされた個体のフィッシャー比を測定した結果、100サンプル中12サンプルが2.4以下を示した。これは、人において肝機能低下が疑われる値であった。このことは、フィッシャー比を用いることにより、血液検査や行動評価では検出されなかった肝機能の低下を検知したことを示唆する。そのような個体はフィッシャー比を是正することにより、より適切な飼育管理が可能になると考えられる。第2章 バンドウイルカの尿中遊離アミノ酸の解析1)比較を行った25アミノ酸全てにおいて、バンドウイルカとマウスの尿中アミノ酸濃度に有意差が見られた。従来、鯨類と陸棲哺乳類の排泄能に大きな違いはないとされてきたが、アミノ酸の再吸収・排泄に関しては大きな違いがあることが明らかとなった。2)バンドウイルカの尿中3-メチルヒスチジン濃度(3.51×10^-2μmol/mg creatinine)はマウス尿中(16.69×10^-2μmol/mg creatinine)と比較して低値を示し、その再吸収が示唆される。3)マウス尿中と比較して、バンドウイルカ尿中にはカルノシンが約30倍高濃度で検出された。バンドウイルカにおいて、尿中にもカルノシンが高濃度で検出されたことは、3-メチルヒスチジンとは異なるカルノシンの多彩な生理作用に起因すると考えられる。4)バンドウイルカとマウスにおいて、尿中分岐鎖アミノ酸(尿中BCAA)濃度はそれぞれ5.68、48.86×10^-2μmol/mg creatinineであり、マウスが10倍近い高値を示した。このことは、バンドウイルカはBCAAの再吸収を積極的に行っていることを示唆する。第3章 鯨類の骨格筋、皮膚、腸管中遊離アミノ酸の解析1)バンドウイルカとハナゴンドウの骨格筋中カルノシン濃度(それぞれ66.91、69.58μmol/g tissue)は、マウス(1.35μmol/g tissue)と比較して高値を示した。基質であるβ-アラニンとヒスチジンも高濃度で含まれており、カルノシンは骨格筋で盛んに合成され、抗疲労作用や抗酸化作用によって、鯨類の高い運動能力に寄与していると考えられた。2)バンドウイルカとハナゴンドウの骨格筋、皮膚、腸管には、3-メチルヒスチジンが豊富に含まれていることが示された。そのため、鯨類における血漿3-メチルヒスチジンは骨格筋、皮膚、腸管の由来であることが示唆された。3)マウスの骨格筋中BCAA(1.34μmol/g tissue)と比較して、バンドウイルカとハナゴンドウの骨格筋中BCAA(それぞれ10.37、5.44μmol/g tissue)は、約10倍高濃度に含まれていた。本結果と尿中BCAA濃度の結果から、鯨類は骨格筋中にBCAAを積極的に取り込んでいると考えられた。骨格筋中BCAAは筋タンパク質分解の抑制、およびエネルギー源として、鯨類における持久的な筋運動を可能にする要因のひとつとして、寄与していると考えられる。第4章 総合考察 本研究では、鯨類における血漿、尿、骨格筋、皮膚、腸管中アミノ酸濃度を明らかにした。そのなかでも、血漿アミノ酸は、生体の生理的状態の変化をよく反映しており、鯨類の飼育管理にも応用できる可能性は高いと考えられる。例えば、各施設で定期的に行っている血液検査に加え、血漿アミノ酸濃度の測定はさらなる健康状態評価法として有用であると考えられる。また、そのバランスに変化が生じた場合、アミノ酸投与により、アンバランスを是正することで、病的状態の改善を試みることも可能である。…

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APA (6th Edition):

宮地, . (2013). 鯨類遊離アミノ酸動態の特異性とその意義に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003268/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

宮地, 一樹. “鯨類遊離アミノ酸動態の特異性とその意義に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003268/.

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MLA Handbook (7th Edition):

宮地, 一樹. “鯨類遊離アミノ酸動態の特異性とその意義に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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宮地 . 鯨類遊離アミノ酸動態の特異性とその意義に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003268/.

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Council of Science Editors:

宮地 . 鯨類遊離アミノ酸動態の特異性とその意義に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003268/

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14. 藤広, 覚. Trametes versicolor産生ラッカーゼアイソフォームの分子多様性と環境汚染化学物質代謝性 : Molecular diversity and metabolic variety of environmental pollutant in laccase isoforms from Trametes versicolor.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

物理化学的環境汚染対策技術に対して、生物の持つ代謝機能を利用して汚染された環境の修復を目指す技術は、バイオレメディエーションと呼ばれ、低コストで環境負荷が小さいなどの利点があると考えられている。樹木の構成成分であるリグニンをリグニン分解系酵素と呼ばれる酵素群により酸化分解し、エネルギーとして利用している白色腐朽菌は、その化学構造がリグニンと類似している難分解性有機汚染物質に対しても代謝活性を有していることから、バイオレメディエーションに白色腐朽菌を利用した報告が数多くなされている。しかし複数種類存在するリグニン分解系酵素の中で、有機汚染物質の代謝との関連を詳しく検討した報告は少ない。よって、本研究ではリグニン分解系酵素の中でも特に多くのアイソフォームが存在し、様々な化学物質に対する代謝活性が期待できるラッカーゼに注目し、白色腐朽菌 Trametes vesicolor が産生するラッカーゼアイソフォーム遺伝子のクローニングと、麹菌を利用した高タンパク質発現系を用いて発現させたラッカーゼアイソフォームによる環境汚染物質代謝性について検討した。 NCBIデータベース上のT.versicolor由来の8種類のラッカーゼ遺伝子を、それらの相同性により4つのグループ(Lac1遺伝子、Lac2遺伝子、Lac3遺伝子およびLac4遺伝子)に分け、これらをクローニングするための4対のプライマーを作製した。T.versicolorのRNAを鋳型としてRT-PCRを行った結果、4種類の遺伝子に相当すると考えられる1.5kbp付近のバンド完全長cDNAを獲得した。4種類の遺伝子の塩基配列を比較したところ、互いの相同性は75%以下となった。NCBIデータベースに登録されている他のT.versicolor由来のラッカーゼ遺伝子との比較では塩基配列で数十塩基、アミノ酸配列で数アミノ酸が異なっていたが、これらの遺伝子はラッカーゼ特有の4か所の銅原子結合部位を保存していることが確認された。同定したこれら4種類のラッカーゼ遺伝子を、新規にDDBJに登録した。これらの遺伝子を大腸菌BL21株および小麦胚芽無細胞タンパク質発現系にて発現させたところ、SDSPAGEでバンドは確認したものの、ラッカーゼとしての活性は認められなかった。この結果は、タンパク質の翻訳後修飾の不足によってもたらされたものと考え、続いて麹菌での発現に取り組んだ。 麹菌Aspergillus oryzaeによる組換えタンパク質発現系は、大腸菌など原核生物を使った系と違い翻訳後修飾が可能であり、なおかつ、A.oryzaeはラッカーゼを内在しない。獲得した4種類のラッカーゼ遺伝子を、A.oryzaeに導入した結果、ラッカーゼの基質の一つであるABTSを酸化してラッカーゼ活性を示す形質転換体を獲得した。以降の研究は、研究に必要な量の酵素が獲得できたLac1およびLac4について行った。形質転換、A.oryzaeの培養液から陰イオン交換クロマトグラフィーで精製した酵素を等電点電気泳動で解析した結果、Lac1は等電点4.0を最大値とする複数バンドを、Lac4は3.6のユニークバンドを示した。Lac1およびLac4の酵素反応速度論的解析の結果、非フェノール性化合物であるABTSを基質とした場合、酵素と基質の親和性を表すミカエリス定数(K_m)は、LaC1が13.56μM、Lac4が20.17μMとなり、k_cat/K_mで表される反応性は、Lac1が0.69M/Sec、Lac4が0.44M/secとなり、Lac1の方が反応性が高かった。これに対して、フェノール性化合物であるシリングアルダジンを基質とした場合、K_mはLac1が93.92μM、Lac4が12.35μMとなり、k_cat/K_mで表される反応性は、Lac1が0.39M/sec、Lac4が0.74M/secとなり、Lac4の方が反応性が高かった。また、フェノール性基質であるグアヤコールに対しては他の基質と比較して親和性、反応性共に乏しいことが判明した。 エストロゲン作用等を示す内分泌かく乱物質の一つである6種類の水酸化PCBの試験管内代謝試験(1U相当の酵素と水酸化PCB各53pmolを37℃、1時間反応)では、全ての異性体に対して分解性を示した。試験に供した2種類の4塩素化水酸化PCBのうち、4-OH-2',3,5,5'-TeCBに対してはLac4(72.7%)の方がLac1(59.9%)よりも分解性が高く、4-OH-2',3',4',5'-TeCBに対してはLac1(34.2%)の方がLac4(18.2%)よりも分解性が高く、塩素の置換位置のみが異なる異性体間で、アイソフォームごとに分解性が異なった。また両アイソフォーム共に、4-OH-2',3',4',5'-TeCBよりも4-OH-2',3,5,5'-TeCBをより高度に分解することが判明した。さらに、2塩素化水酸化PCB、5塩素化水酸化PCBおよび6塩素化水酸化PCBではLac1とLac4でほぼ同様の代謝率となった。同じく内分泌かく乱作用のあるビスフェノールAの試験管内代謝試験(1U相当の酵素とビスフェノールA 0.22μmolを37℃、1時間反応)の結果、Lac1は分解率97.7%とほぼ全量を分解したのに対し、Lac4による分解率は21.0%であった。さらに、Lac1およびLac4のビスフェノールAに対するk_cat/K_mは、Lac1がLac4の約2倍の値であることが判明した。 また、ラッカーゼと5塩素化水酸化PCBの反応から、高速液体クロマトグラフィーにより2種類の中間代謝物が分離され、そのうちの一方は水酸基を介してC-O結合した二量体であり、他方は、ベンゼン環同士がC-C結合した二量体であることが初めて示唆された。 本研究では、T.versicolor産生のラッカーゼアイソフォームのクローニングと、水酸化PCBやビスフェノールAに対する代謝性を初めて明らかにした。

The laccase produced by white-rot fungi is well known that catalyzes the oxidation of a broad range of organic… (more)

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藤広, . (2013). Trametes versicolor産生ラッカーゼアイソフォームの分子多様性と環境汚染化学物質代謝性 : Molecular diversity and metabolic variety of environmental pollutant in laccase isoforms from Trametes versicolor. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003276/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

藤広, 覚. “Trametes versicolor産生ラッカーゼアイソフォームの分子多様性と環境汚染化学物質代謝性 : Molecular diversity and metabolic variety of environmental pollutant in laccase isoforms from Trametes versicolor.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003276/.

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藤広, 覚. “Trametes versicolor産生ラッカーゼアイソフォームの分子多様性と環境汚染化学物質代謝性 : Molecular diversity and metabolic variety of environmental pollutant in laccase isoforms from Trametes versicolor.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

藤広 . Trametes versicolor産生ラッカーゼアイソフォームの分子多様性と環境汚染化学物質代謝性 : Molecular diversity and metabolic variety of environmental pollutant in laccase isoforms from Trametes versicolor. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003276/.

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藤広 . Trametes versicolor産生ラッカーゼアイソフォームの分子多様性と環境汚染化学物質代謝性 : Molecular diversity and metabolic variety of environmental pollutant in laccase isoforms from Trametes versicolor. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003276/

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15. 中谷, 航平. Nodal/Cripto系によるマウス胚性腫瘍細胞P19の中胚葉分化関連遺伝子の発現制御に関する研究.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

動物の個体はたった1個の受精卵から発生する。個体が正しく発生するためには細胞増殖と分化が精巧に調節されながら進行しなければならない。受精卵や発生初期の細胞は分化における全能性を有しており、各胚葉の幹細胞に分化した後、多段階の分化過程を経て個体は形成される。細胞の分化制御に関して多くの因子の関与が予想されているが、その詳細は依然として不明である。この複雑な分化制御を明らかにすることは生物学的に重要な課題であるとともに、獣医学領域においても再生医療の基礎的な研究として重要であると考えられる。 近年、分化の制御機構を解明するために多様な細胞への分化能を持つ胚性幹(ES)細胞を用いた研究が増えてきたが、多くのES細胞の培養にはフィーダー細胞や白血病抑制因子(LIF)などの未分化能を維持するための特別な因子が必要であり培養は容易ではない。一方、マウス胚性腫瘍細胞P19(P19細胞)は初期胚の内部細胞塊に類似した性質を持ちES細胞と同様に多能性を持つが、その培養にフィーダー細胞やLIFの添加は不要で扱いやすい細胞である。これまでに、 P19細胞は培養条件によって三胚葉のいずれにも分化させることが可能であることが知られている。本研究では、本細胞を用いて胚の初期の分化制御を研究する過程で、P19細胞の中胚葉への初期分化について新たな事実を見つけ、その分化制御について分子レベルで詳細に解析した。第1章 未分化マーカーを発現するP19細胞における中胚葉マーカーの発現 P19細胞を通常の継代培養条件である6%ウシ胎児血清(FBS)存在下で単層培養すると、未分化マーカーであるNanogとOct-3/4のmRNAの発現がみられ、未分化胚細胞であることが確認できた。また、既報に従って神経細胞への分化誘導条件であるレチノイン酸存在下で凝集塊を形成させたところ、神経細胞様細胞に分化させることができた。しかし、これまでに知られているような分化誘導処理をしていない培養条件においても、初期の中胚葉マーカーであるBrachyury(Bra)とGoosecoid(Gsc)のmRNAの強い発現がみられることが分かった。一方、外胚葉である神経の初期マーカー(Mash-1とPax-6)や内胚葉マーカー(α-fetoproteinとGata-4)のmRNAの発現はみられなかった。これらのことから、通常の継代培養時のP19細胞は未分化で分化能を有しているものの、中胚葉への分化が進みつつあることが新たに分かった。そこで、本条件での初期の中胚葉分化における制御機構を探ることとした。 第2章 中胚葉マーカーの発現に対するTGF-βスーパーファミリーの関与 初期の中胚葉マーカーであるBraとGscを発現していることが分かったP19細胞におけるこれらの遺伝子の発現制御について検討した。BraとGscの発現を誘導する因子として、細胞の分化や増殖に関わる分泌性のタンパク質であるtransforming growth factor(TGF)-βスーパーファミリーのActivinやNodalの関与が知られている。これらのシグナル伝達は、細胞外に存在するこれらリガンドが細胞膜に存在するI型受容体とII型受容体に結合することに端を発し、I型受容体によってリン酸化された細胞内シグナル伝達因子であるSmad2/3はSmad4と結合して核内へ移行してBraやGscなどの転写を活性化するとされている。また、Nodalが受容体に結合するためには修飾因子であるCriptoやCrypticが必要である。 まず、通常の継代培養条件時のBraとGscのmRNAの発現の経時的な変化を調べたところ、培養開始後72時間目まで強い発現がみられたが96時間目から急激に減少していた。この時のSmad2のリン酸化を調べたところ、培養開始後48時間目で顕著に認められたリン酸化は、培養開始後72時間目から減少していた。このように、Smad2のリン酸化の減少はBraとGscのmRNAの発現の減少に先行して起こった。また、ActivinのI型受容体であるAlk4やNodalのI型受容体であるAlk4/7を含むAlk4/5/7の阻害剤であるSB431542処理によってBraとGscのmRNAの発現は濃度依存的に抑制された。これらのことから、P19細胞におけるBraとGscの発現はAlk4/5/7によるSmad2のリン酸化を介するTGF-βスーパーファミリーによって誘導されることが分かった。また興味深いことに、SB431542処理をすると濃度依存的に神経初期マーカーであるMash-1とPax-6のmRNAの発現の増加がみられ、Alk4/5/7を介するTGF-βスーパーファミリーによる神経細胞への分化抑制も示唆された。 Alk4/5/7によるSmad2のリン酸化を介するTGF-βスーパーファミリーとしてActivinやNodal以外にTGF-β、Gdf-1、Gdf-8およびGdf-11が知られている。そこで、これらリガンドとその修飾因子の発現を調べたところTgf-β2、Gdf-1、Gdf-11、NodalおよびNodalの修飾因子であるCriptoのmRNAの発現はみられたが、Activinの構成因子であるInhβA、InhβBの発現はみられなかった。また、Tgf-β2、Gdf-1およびGdf-11のmRNAの発現は48時間から144時間の間で経時的に増加したのに対し、NodalとCriptoはSmad2のリン酸化と同様に72時間目で減少しており、BraとGscのmRNAの発現の減少に先行していた。以上のことから通常の継代培養条件時のP19細胞におけるBraとGscの発現はNodalとCriptoによって誘導されていることが示唆された。第3章 P19細胞クローン亜株における遺伝子発現変化…

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APA (6th Edition):

中谷, . (2013). Nodal/Cripto系によるマウス胚性腫瘍細胞P19の中胚葉分化関連遺伝子の発現制御に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003308/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

中谷, 航平. “Nodal/Cripto系によるマウス胚性腫瘍細胞P19の中胚葉分化関連遺伝子の発現制御に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003308/.

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MLA Handbook (7th Edition):

中谷, 航平. “Nodal/Cripto系によるマウス胚性腫瘍細胞P19の中胚葉分化関連遺伝子の発現制御に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

中谷 . Nodal/Cripto系によるマウス胚性腫瘍細胞P19の中胚葉分化関連遺伝子の発現制御に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003308/.

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Council of Science Editors:

中谷 . Nodal/Cripto系によるマウス胚性腫瘍細胞P19の中胚葉分化関連遺伝子の発現制御に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003308/

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16. 伊澤, 都. 子どもの心の発達に及ぼすコンパニオンアニマルの有用性に関する研究 : 「思いやりの心を育む」ため等の教育プログラムの開発.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

わが国は、新しい教育理念に基づく教育制度を発足させるとともに、経済の成長を含め様々な分野においてめざましい進展を遂げつつある。しかし、この急速な変化・発展が地域社会の結びつきや連帯意識を弱めた結果、子どもたちの教育環境にも大きな影響を与えた。すなわち子どもたちの生活体験の減少や、他者との交流や社会性の低下、他人への思いやりや生命尊重の欠如が、いじめ・不登校・学級崩壊などの学校教育の問題、犯罪の低年齢化を引き起こしているとも考えられる。文部科学省は、1996年の中央教育審議会において、「21世紀を展望したわが国の教育の在り方について-第一次答申-」のなかで、「生きる力」を育むことを掲げて教育指導に取り組んできたが、以来10年余を経てもさらに様々な問題が浮上し、その解決には至っていない。 動物との関わりが人の健康に良い影響をもたらすことが1980年代から実証され、特に子どもにおいては非言語コミュニケーションや自尊心の発達、共感性の向上などが動物との関わりのなかで育まれている。なかでも共感(empathy)は現代の子どもたちに欠けている「思いやり」にもつとも近い概念であり、共感する力を身につけることは社会生活をするうえで最も重要な素養である。 本研究は、子どもたちの健やかな成長を促すために、わが国の子どもたちを取り巻く環境において、犬(動物)との積極的な関わりの重要性を明らかにし、そこから生まれる思いやりの心や学習しやすい環境づくりへの動物の効果から、独自のプログラムを考え、学校教育における動物に対する期待に応えることを目的とした。第1章:犬の存在がもたらす子どもの学習態度の変化-行動面と精神面- 犬の存在がもたらす子どもの学習態度の変化を明らかにすることを目的として、犬の存在・非存在下での学習への取り組みについて行動観察と精神的な変化のパラメタとして唾液中クロモグラニンA(CgA)を調べた。実験1では個別の環境下で、実験2では小学校などを想定した集団での環境を設定した。実験1で実施したぬりえと100マス計算の課題において、学年と犬の存在・非存在下での足を振る行動時間の二要因について反復測定二元配置分散分析を行ったところ、ぬりえを行ったときには、犬の存在下での「足を振る行動時間」が顕著に少なかった(p<.05)。足を振るなどの行動は、意図的でない適応的動作で、退屈や倦怠感を示す行動であり、ぬりえの課題時において、犬の存在下ではこれらの行動が少ないことから、犬がいることが倦怠感の減少に影響していると考えられる。一方、集団での環境においては、犬がいるときの方がいないときよりも、学習への取り組み時間が長く、足振り時間などの退屈や倦怠感を示す行動の減少が見られ、さらに子ども同士の雑談時間は、犬が子どもの近くにいるときほど少ない結果になった。また、犬の存在・非存在下での唾液中CgAの増加率と学年の二要因について、反復測定二元分散分析を用いて比較した。犬の非存在下でのCgA増加率は4~6年生において1~3年生よりも高かった(p<.05)が、犬の存在下では増加率に変化はなく、減少傾向にあることから、集団環境において犬がいるときの方がCgAを指標にした交感神経活性が低く、子どもたちはリラックスした状態で課題に取り組んでいると考えられる。犬の存在は課題への取り組みとリラックスさせる効果があることから、学習しやすい環境が作られていると考えられる。第2章:犬との関わりがもたらす子どもの共感への効果 犬との関わり合いによる他者に対する共感性の変化に焦点を当て、本章では、犬の飼育の有無による効果ではなく、犬との関わりがもたらす子どもの共感への効果の違いを検討し、共感を高める独自のプログラムを作成する基盤とすることを目的とした。犬とのコミュニケーションの頻度や実施期間による共感の変化を、児童用共感測定尺度を用いて調べた。犬のトレーニングから学ぶ「思いやりの心を育む」プログラム(思いやりプログラム)は、トレーニングを通して犬とのコミュニケーションの取り方を基礎としたものである。もう一つのプログラムは子どもが学習しやすい環境づくりを配慮したプログラム(「学習しやすい環境を作る」プログラム)であり、学習環境に自然な状態で犬が存在し、学習後には犬と子どもたちの交流をもつというプログラムで、個々の犬とのコミュニケーションは比較的少ない。これらの2つのプログラムを3ヶ月間実施グループと6ヶ月間実施グループに分け、開始前後の共感得点増加率の比較を行った結果、思いやりプログラムの方が学習環境プログラムよりも共感得点増加率が有意に高く、期間による差は見られなかった。第3章:小学校に対する学校飼育動物の現状と教育への活用に関する意識調査と提言 日本では、学校での動物飼育の歴史は長く、9割の小学校が何らかの動物を飼育しており、子どもの教育において動物は欠かせない存在である。第3章では、教育の現場である小学校における飼育動物の現状を調べ、教育現場における動物の活用や教師の動物飼育への期待や不安・困難について明らかにした。対象とした学校は10校で、学校長・教頭12名と教員136名から回答が得られた(回収率88.9%)。回答のあった学校すべてがウサギかニワトリ、あるいはその両方を飼育しており、動物を取り入れた授業を行ったことがある教員の割合は20.6%で、最も多い教科が「生活科」であった。校長や教頭の学校組織としての意見として、動物飼育に期待することとして、思いやりの気持ち(83.3%)、および生命尊重(75.0%)であり、教員が動物に期待することは生命尊重(83.6%)や思いやりの気持ち(77.4%)が多く、動物を教材として取り入れる授業を行ってみたいと思っている教師は全体の8割であった。また、不安に思っている項目としてはアレルギーに関する問題(73.1%)、ならびに動物の扱いに関すること(68.2%)であった。これらの結果をふまえて、教員のほとんどが思いやりの気持ちを持つことや生命尊重を期待しているにもかかわらず、授業への取り入れば非常に少なく、「不安」が一つの壁となっていると思われた。動物との関わりが子どもたちに良い影響をもたらすということは理解しつつも、現状の学校飼育動物あるいはその活用には限界があると思われた。第4章:子どもの心の発達を促進する犬を活用したプログラムの開発 第1~3章で得られた犬がもたらす効果と教育現場での教師の期待と不安に基づいて、第4章では、「思いやりの心を育む」「学習しやすい環境づくり」に焦点を当て、独自のプログラムを考え、それらの有用性を検討した。…

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伊澤, . (2013). 子どもの心の発達に及ぼすコンパニオンアニマルの有用性に関する研究 : 「思いやりの心を育む」ため等の教育プログラムの開発. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003324/

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伊澤, 都. “子どもの心の発達に及ぼすコンパニオンアニマルの有用性に関する研究 : 「思いやりの心を育む」ため等の教育プログラムの開発.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003324/.

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MLA Handbook (7th Edition):

伊澤, 都. “子どもの心の発達に及ぼすコンパニオンアニマルの有用性に関する研究 : 「思いやりの心を育む」ため等の教育プログラムの開発.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

伊澤 . 子どもの心の発達に及ぼすコンパニオンアニマルの有用性に関する研究 : 「思いやりの心を育む」ため等の教育プログラムの開発. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003324/.

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伊澤 . 子どもの心の発達に及ぼすコンパニオンアニマルの有用性に関する研究 : 「思いやりの心を育む」ため等の教育プログラムの開発. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003324/

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17. 中村, 進一. サル類のエルシニア症の発生と予防に関する病理学的および免疫学的研究.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

本邦の動物展示施設では、サル類に人獣共通感染症であるエルシニア症が多発しており、動物飼育管理上および公衆衛生上の重要な問題となっているが、従来、我が国の動物展示施設において、死亡個体の詳細な病理学的および微生物学的検索が不十分なため、サル類のエルシニア症の病態および発生状況の把握が進んでおらず、適切な対策が立てられていないのが現状である。 本研究は、動物展示施設におけるサル類のエルシニア症の予防に資する研究の一環として、サル類のエルシニア症について病理学的および疫学的に検索し、その特徴と実態を明らかにするとともに、エルシニア症予防対策を図る目的で、動物実験および野外臨床実験によってワクチンの開発を試み、以下の成績を得た。1. 我が国の動物園におけるサル類のエルシニア症の発生状況と病理学的特徴 我が国の動物展示施設におけるサル類のエルシニア症の発生状況と病理学的特徴を明らかにするために、2000年1月~2008年9月の間に21施設で死亡したサル類390頭を供試検体として、エルシニア症の発生状況調査と病理学的検索を行った。その結果、この期間内に14施設で58頭のサル類がエルシニア症で死亡し、そのうち48頭はリスザル Saimiri spp.であり、これは感染症により死亡したリスザル105頭の45.7%を占め、エルシニア症がリスザルの主たる死因となっていることを明らかにした。特異的な臨床症状はなかったが、1歳未満の若齢個体は感受性が高く、ほとんどが突然死していた。 病理解剖学的には、エルシニア症で死亡したサル類に共通して腸間膜リンパ節の腫大がみられ、特にリスザルではさらに脾臓、肝臓において針頭大白色結節の形成がみられること、小腸ではパイエル板に病変が主座することを示した。また、病理組織学的には、これらの臓器において、菌塊を伴う壊死巣の形成が特徴的病変であることを指摘した。 また、遡及的研究として、分離菌種、血清型およびスーパー抗原YPM (Yersinia pseudotuberculosisderived mitogen)の解析が実施されている症例を対象として、それぞれの因子と病理学的所見との関連を調べたところ、Yersinia pseudotuberculosis 血清型1b、2b、3、4b、6、7および Y. enterocolitica O3 などの菌種と血清型で病変が異なることはなかったが、Y. enterocolitica O8 感染個体では化膿性変化がより強く、特定の菌種と血清型で病変に差があることを明らかにした。また、スーパー抗原YPMをコードするypmA遺伝子を保有する Y. pseudotuberculosis 15株と保有しない2株で病変を比較したが差がなかった。Yersiniaの病原性は様々な病原因子が複雑に関与しており、さらに感受性の差は、サルの種類や年齢、個体の状態によっても左右されるため、その病理像は多様であると考えられた。2. 病原性Yersiniaの感染防御抗原に関する研究 第2章では、エルシニア症に対するワクチン抗原の探索のため、病原性Yersiniaが共通して産生する病原因子 Yersinia Adhesin A (YadA) および Yersinia Outer membrane Proteins (Yops)に着目し、動物実験によってこれらが病原性Yersiniaの感染防御抗原と成りうるかを検討した。 供試菌株として Y. pseudotuberculosis 4bを用い、免疫原として、YadAを強発現した死菌 [YadA群]、精製Yops [Yop群]、YadAを発現する37℃培養死菌[37℃群]と、YadAを発現しない25℃培養死菌[25℃群]をマウスに皮下あるいは経口接種し、陰性対照群にはPBS を投与した。その後 Y. pseudotuberculosis 4bの生菌を経口感染させた。その結果、生存率は、YadA群(皮下)100%、YadA群(経口)60%、37℃群(皮下)40%で、YadA死菌に対する血清IgG値は、YadA群(皮下)で最も高く、次いで37℃群(皮下)が高く、Yop群や陰性対照群では検出されなかった。一方、Yopsに対する血清IgGは、Yop群(皮下)でのみ検出された。この実験でYadA死菌の感染防御抗原としての有効性が示唆されたことから、効果的な接種法と量を検討し、作用機序を明らかにするために、マウスを用いて、YadA死菌単回皮下接種群、YadA2回皮下接種群、YadA2回経口接種群、陰性対照群 (PBS投与) を設定し、免疫原を接種後、同じく生菌を経口感染させた。その結果、YadA単回皮下接種群の10匹中1匹を除く、いずれの免疫賦与群においても、死亡する動物はいなかったものの、体重減少、糞便中への排菌および病理組織学的病変がみられ、その程度は、YadA2回皮下接種群において最も軽度であった。 以上の結果から、マウスにおいてYadA死菌を皮下接種することで、Y. pseudotuberculosis 4bの経口感染による死亡を阻止できることを明らかにした。この機序として、YadAは接着因子としての機能の他、補体や貧食細胞に対する抵抗性などにも関与する多機能を有する病原因子であることから、YadA死菌の皮下接種による全身免疫が賦与され、肝臓、脾臓、腸間膜リンパ節およびパイエル板などの臓器から、より早期に菌を排除することで、死亡に至る重篤な感染を阻止できたものと考察した。しかしながら、生存個体において、菌接種後に糞便中に排菌し、臨床症状や病変がみられたことから、今回用いた接種方法と量では、腸管感染を完全に阻止する十分な腸管局所免疫を賦与できないことがわかった。3. 飼育下リスザルに対するYersinia pseudotuberculosisワクチンの臨床実験に関する研究 第3章では、前章の動物実験によりYadA死菌の感染防御抗原としての有効性が示唆されたことから、YadA死菌をワクチンとして用いて、リスザルを対象に臨床実験を行った。すなわち、2004年~2009年の間に、エルシニア症の発生経験をもつ7施設(流行群)と発生のない4施設(非流行群)のリスザル、延べ1092頭にワクチンを皮下接種し、エルシニア症の発生状況と血清抗体の推移を観察した。その結果、ワクチン接種後、7流行群のうち4施設と全ての非流行群でエルシニア症の発生がみられず、その他の3流行群でも、発生回数および罹患頭数が激減した。血清調査の結果、Yersinia感染を広く検出するYop抗体は、流行群では陽性率が高く(67.6~100%)、非流行群では低かった(0~36,4%)。さらに、流行群であるE施設と非流行群のP施設において、YadAならびにYop抗体の推移を比較した結果、YadA抗体はいずれの施設でも、ワクチン接種の翌年から陽転した。Yop抗体は、E施設では1歳以上の個体で保有率が高い(85.9%)が、P施設では、成体を含めて多くの個体が陰性であった。 以上の野外飼育施設における臨床実験により、リスザルへのYadA死菌を用いたY.…

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中村, . (2013). サル類のエルシニア症の発生と予防に関する病理学的および免疫学的研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003137/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

中村, 進一. “サル類のエルシニア症の発生と予防に関する病理学的および免疫学的研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003137/.

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中村, 進一. “サル類のエルシニア症の発生と予防に関する病理学的および免疫学的研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

中村 . サル類のエルシニア症の発生と予防に関する病理学的および免疫学的研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003137/.

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中村 . サル類のエルシニア症の発生と予防に関する病理学的および免疫学的研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003137/

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18. 林元, 展人. 実験動物のマウスから分離されたBordetella hinziiの生物学的性状と病原性に関する研究 : Studies on the biological features and pathogenicity of bordetella hinzii derived from laboratory mice.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

「第I章 マウスからのBordetella hinzii分離例と分離株の生物学的性状」 著者は呼吸器症状(小鳥が鳴くような異常呼吸音)を示す1匹のC57BL/6マウスの気管ならびに肺から、オキシダーゼ陽性、カタラーゼ陽性のグラム陰性桿菌を純培養の状態で分離した。このマウスは既知の病原体の検査は全て陰性であった。症状を示したマウスの肺副葉は赤色肝変化していたが、その他の臓器に肉眼的な著変は認められなかった。また、このマウスに対し病理組織学的検査を実施した結果、鼻炎、気管炎ならびに気管支肺炎が認められた。16S rRNA遺伝子の塩基配列の解析を実施した結果、分離株はデータベース上のB.hinziiのデータと高い相同性(99.9%)を示した。続いて実施したBordetella属他種菌との16S rRNA遺伝子の塩基配列系統樹解析の結果、分離株はB.hinzii LMG 13501T株とともに独立したクラスターを形成した。以上の結果からマウスからB.hinziiを分離・同定し、本菌がマウスの呼吸器病変に関与している可能性を示した。「第II章 B.hinziiマウス由来株のマウスに対する病原性の解明」 B.hinzii分離株のマウスへの病原性を明らかにするために、免疫機能が正常なマウス(ICRマウス)ならびに免疫機能不全マウス(NOD-scidマウス)を用い感染実験を実施した。接種菌液濃度が異なる2群(1群5匹、高濃度群: 107CFU/ml、低濃度群: 103CFU/ml)を設定した。菌液接種後、NOD-scidマウスでは3日目までに、ICRマウスでは10日目までに、全匹において小鳥の鳴くような異常呼吸音が観察された。また、NOD-scidマウスでは軽度の呼吸困難も観察された。これらの症状は実験期間中継続したが、ICRの症状は時間とともに軽微になっていった。実験期間中に高濃度菌液接種群ならびに低濃度菌液接種群のNOD-scidマウスそれぞれ1匹が死亡した。また、高濃度接種群のNOD-scidマウス2匹に重度の呼吸困難が観察されたため、安楽死を実施した。実験期間終了後の剖検ではマウス全例において、肉眼的な著変は観察されなかったものの、病理組織学的検査ではICRマウスとNOD-scidマウスに鼻炎ならびに気管支肺炎が観察された。この病像に加えNOD-scidマウスでは、全例において間質性肺炎も観察された。菌分離では菌液を接種したマウス全例の鼻腔、気管、盲腸から菌が分離された。また低濃度菌液接種群のICRマウス1例を除く全例の肺から菌が分離された。これらの結果から、B.hinziiがマウスに呼吸器感染症を引き起こすことを証明した。「第III章 わが国のマウス実験動物施設におけるB.hinziiの流行様態調査と感染マウスの病態」 わが国におけるB.hinziiの流行様態を調査するために、延べ1020施設由来の6040匹のマウスに対し、気管からの菌分離を行った。また、自然感染下でのB.hinziiの病態を調査するために、任意のマウスにおいて、鼻腔、肺からの菌分離を実施すると同時に、病理組織学的検査を実施した。調査の結果、24施設の大学・研究所実験動物施設由来の88匹のマウスがB.hinziiを保有していた。製薬会社の実験動物施設由来のマウスに、B.hinziiを保有しているものはいなかった。調査した890の大学・研究所の施設のB.hinzii陽性率は2.7%と、同時期に実施した調査における蟯虫(Aspiculuris spp.またはSyphacia spp.、3.0%)、Mouse hepatiUs virus(2.9%)と同程度であった。88匹のB.hinzii保菌マウスのうち、既知の病原体との混合感染が認められなかった59匹から任意で選んだ14匹のマウスに対して、鼻腔、肺からの菌分離と病理組織学的検査を実施した。その結果、全例において、気管だけではなく鼻腔からもB.hinziiが分離されたが、肺からは分離されなかった。これらのマウスでは、14匹全例において病理組織学的検査で鼻炎が確認されたが、肺には病変は確認されなかった。本結果から、わが国のマウス飼育実験動物施設にB.hinziiが広く存在していることを明らかにした。また、B.hinziiが自然感染下においてマウスの鼻腔に病変を形成することも明らかにした。「第IV章 B.hinziiの分子生物学的同定法の確立」 次にB.hinziiを迅速に同定することが可能なPolymerase Chain Reaction(PCR)同定法の確立を目指し、特異的なPCRプライマーの設計を行い、その評価を実施した。PCRプライマーの標的としたDNAジャイレースサブユニットB(gyrB)遺伝子の配列を決定するために、B.hinziiマウス由来株3株を用い、塩基配列を決定した。その塩基配列を基に1組のプライマーセット、CZO7ならびにNJO5を設計した。これらプライマーのB.hinziiの特異性を確認するために、データベース上の全塩基配列と比較した。そして、B.hinziiマウス由来株88株、B.hinzii ATCC 51783株、B.hinzii以外のBordetella 属菌7株ならびに既知のマウス呼吸器病原菌(Corynebacterium kutscheri、Pasteurella pneumotoropica、mycoplasma pulmonis)の3株に対してPCRを実施した。その結果、PCRプライマーCZO7ならびにNJO5と完全に一致する配列はデータベース上には見つからなかった。また、本プライマーセットを用いたPCRではB.hinziiマウス由来株88株とB.hinzii ATCC 51783株からは推定された大きさ(774 bp)のPCR産物が確認され、それ以外の菌種からは遺伝子の増幅は確認されなかった。これらの結果から、B.hinzii特異的なPCRプライマーセットの特異性が確認され、本菌の迅速な同定が可能なPCR同定法を確立できた。「総括」 本研究により、B.hinziiがマウスの呼吸器病原体であること、そして、わが国の実験動物施設に広く流布していることが明らかになった。また、本菌を迅速に同定することが可能な特異的プライマーセットを用いたPCR同定法を確立した。本研究はB.hinziiをマウスから分離し、病原体として証明した初めての報告である。今後、本菌は実験動物のマウスの微生物学的統御の対象として、継続的に検査を実施する必要があると考えられる。本菌に関するこれらの研究結果は、今後の実験動物の微生物学的コントロールに有用な多くの資料と示唆を提示できたと考える。

Bordetella hinzii… (more)

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林元, . (2013). 実験動物のマウスから分離されたBordetella hinziiの生物学的性状と病原性に関する研究 : Studies on the biological features and pathogenicity of bordetella hinzii derived from laboratory mice. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003234/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

林元, 展人. “実験動物のマウスから分離されたBordetella hinziiの生物学的性状と病原性に関する研究 : Studies on the biological features and pathogenicity of bordetella hinzii derived from laboratory mice.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003234/.

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MLA Handbook (7th Edition):

林元, 展人. “実験動物のマウスから分離されたBordetella hinziiの生物学的性状と病原性に関する研究 : Studies on the biological features and pathogenicity of bordetella hinzii derived from laboratory mice.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

林元 . 実験動物のマウスから分離されたBordetella hinziiの生物学的性状と病原性に関する研究 : Studies on the biological features and pathogenicity of bordetella hinzii derived from laboratory mice. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003234/.

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Council of Science Editors:

林元 . 実験動物のマウスから分離されたBordetella hinziiの生物学的性状と病原性に関する研究 : Studies on the biological features and pathogenicity of bordetella hinzii derived from laboratory mice. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003234/

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19. 田中, 豊人. マウスを用いたピペロニルブトキシドの後世代に及ぼす影響に関する研究 : Study of influences of piperonyl butoxide on the next generations in mice.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

ピペロニルブトキシドはピレスリンなどの殺虫剤の効果を高めるために用いられる農薬の共力剤であり、日本では食品添加物の防虫剤として登録され、諸外国では、果実・野菜・穀類などの貯蔵や保存のためにポストハーベスト農薬として用いられている。日本ではピペロニルブトキシドは、食品添加物として穀類1kgに対して0.024g(24ppm)以下で使用が認められている。また、WHOが定める1日あたりの許容摂取量(ADI)は、体重1kg当たり0.20mgとなっている。 ピペロニルブトキシドの毒性についてはSarlesとVandegrift(1952)がラットを用いて第2世代及び第3世代に対して特に影響がなく、肝臓に対する発ガン性も認められないと報告している。生殖発生毒性についてはKennedyら(1977)がピペロニルブトキシドはラットに対して催奇形性を示さないと報告し、Kheraら(1979)も同様にラットに対して催奇形性及び母体毒性を示さないと報告している。 一方、ピペロニルブトキシドの神経行動毒性に関してAterら(1984)が雄マウスにおいて神経毒性と抗痙攣活性を示すことを見いだしている。ピペロニルブトキシドは主食である穀類を保存の目的で混入することが認められており、非意図的に食品から摂取される可能性が高いことから、潜在的な健康被害のリスクが高い化学物質と考えられる。また、東京都の輸入食品の残留農薬調査でベビーフードから少量ながらピペロニルブトキシドが検出されたこともあり、市販のピレスロイド系防虫シートに共力剤としてピペロニルブトキシドが添加されている製品も見つかっている。そこで、本研究ではマウスを用いて、ピペロニルブトキシドの潜在的なリスクがより大きいと考えられる母体内及び授乳期曝露による後世代に及ぼす影響を検討するため、以下に掲げる5つの実験研究を行ない、ピペロニルブトキシドがマウスの後世代に及ぼす影響について考察した。 第1章では、ピペロニルブトキシドが後世代に及ぼす影響について、まず2世代の行動発達毒性研究を行ない、生殖と行動発達に及ぼす影響について検討した。ピペロニルブトキシドを、0(対照群)、0.15、0.30、0.60%の濃度で、マウスF_0世代の5週齢からF_1世代の9週齢まで2世代にわたって投与した。その結果、オープンフィールド試験において親マウスの8週齢の移動量と立ち上がり回数、子マウスの3週齢の移動量が雄の投与群で用量依存的に抑制された。また、授乳期間中の子マウスの体重は投与群で有意に抑制された。子マウスの行動発達では7日齢の正向反射と4日齢の背地走性、及び14日齢の嗅覚性指向反応が投与群で用量依存的に抑制された。4日齢の遊泳試験では方向、頭角度、四肢の動きが投与群で用量依存的に抑制された。以上の結果から、本章で用いられた用量のピペロニルブトキシドは、親動物の一般状態にはあまり影響を及ぼさないが、生殖と行動発達に対しては抑制的に影響することが確認された。 第2章では、第1章で実施した2世代の行動発達毒性研究の結果を受けて、より低濃度のピペロニルブトキシドを含む投与量による3世代毒性研究を行ない、生殖と行動発達に及ぼす影響の再現性と複数世代を経た影響について検討した。ピペロニルブトキシドを、0(対照群)、0.1、0.2、0.4、0.8%の濃度で、マウスF_0世代の5週齢からF_2世代の離乳時まで3世代にわたって投与した。その結果、産子数と一腹子の重さが各世代とも0.8%投与群で減少した。授乳期間中の子マウスの体重は各世代とも投与群で有意に抑制され、3週齢の生存率は0.8%投与群で減少した。0.4%投与群の93匹の子マウスの中で、四肢全ての第5指が欠損している雌子マウスが1匹確認された。子マウスの行動発達ではF_1世代の7日齢の正向反射及び背地走性、14日齢の嗅覚性指向反応が投与群で用量依存的に抑制され、遊泳試験での14日齢の頭角度及び四肢の動きが0.8%投与群で抑制された。F_2世代では4日齢及び7日齢の正向反射、4日齢の背地走性、7日齢の断崖回避及び14日齢の嗅覚性指向反応が投与群で用量依存的に抑制された。以上の結果から、本章で用いられた用量のピペロニルブトキシドは、生殖と行動発達に対しては複数世代にわたって抑制的に影響することと、その影響の再現性が確認された。 第3章では、第2章で実施した3世代の行動発達毒性研究において、ピペロニルブトキシド0.4%投与群において四肢の奇形を有する雌子マウスが確認されたことから、マウスの発生に対する影響について、特に四肢の奇形に重点を置いて検討した。ピペロニルブトキシドを、0(対照群)、1065、1385、1800mg/kg bwの濃度で、マウスに妊娠9日目に単回投与し、胎子の発生に及ぼす影響について観察した。その結果、早期死胚数及び後期死胚数が用量依存的に増加し、胎子体重増加は雌雄ともに用量依存的に抑制された。また、外表奇形では前肢の欠指症が投与群で用量依存的に増加した。以上の結果から、本章で用いた高い用量のピペロニルブトキシドは、マウス胎子の成長を抑制し、四肢に対する催奇形性を有することが確認された。 第4章では、第1章及び第2章で実施した2世代及び3世代毒性研究の結果を受けて、これまで用いた投与量より低濃度のピペロニルブトキシドによる行動発達毒性研究を行ない、ピペロニルブトキシドの生殖と行動発達に及ぼす影響が、より低濃度においても再現されるかについて検討した。ピペロニルブトキシドを、0(対照群)、0.01、0.03、0.09%の濃度で、マウスF_0世代の5週齢からF_1世代の9週齢まで2世代にわたって投与した。その結果、ピペロニルブトキシドは出生時における産子数、一腹子の重さ及び性比に影響を及ぼさず、行動発達では雄子マウスの7日齢の正向反射と14日齢の嗅覚性指向反応が投与群で用量依存的に抑制された。また、小動物運動解析装置ANIMATE AT-420による探査行動の測定では、F_1世代の雄成体マウスで総移動距離・平均移動距離及び平均移動速度が用量依存的に増加した。以上の結果から、本章で用いられた用量のピペロニルブトキシドは、雄子マウスの正向反射と嗅覚性指向反応を用量依存的に抑制し、さらに0.03%という低い濃度のピペロニルブトキシドは行動発達に影響することが確認された。また、ピペロニルブトキシドはF_1世代の成体雄マウスの探査行動の活動性を高める作用を示した。 第5章では、第4章において行動発達毒性研究を実施し、低濃度のピペロニルブトキシドの投与が行動発達と探査行動に対して影響を及ぼしたことから、自発行動の測定を含む行動発達毒性研究を行ない、ピペロニルブトキシドの行動発達と探査行動に及ぼす影響の再現性と自発行動に及ぼす影響について検討した。ピペロニルブトキシドを、0(対照群)、0.02、0.06、0.18%の濃度で、マウスにF_0世代の5週齢からF_1世代の12週齢まで2世代にわたって投与した。その結果、小動物運動解析装置による探査行動ではF_0世代の雌成体マウスの立ち上がり時間が用量依存的に増加した。また、子マウスの行動発達では雄子マウスの断崖回避と雌子マウスの正向反射が投与群で用量依存的に抑制された。また、ANIMATE…

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APA (6th Edition):

田中, . (2013). マウスを用いたピペロニルブトキシドの後世代に及ぼす影響に関する研究 : Study of influences of piperonyl butoxide on the next generations in mice. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003319/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

田中, 豊人. “マウスを用いたピペロニルブトキシドの後世代に及ぼす影響に関する研究 : Study of influences of piperonyl butoxide on the next generations in mice.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003319/.

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MLA Handbook (7th Edition):

田中, 豊人. “マウスを用いたピペロニルブトキシドの後世代に及ぼす影響に関する研究 : Study of influences of piperonyl butoxide on the next generations in mice.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

田中 . マウスを用いたピペロニルブトキシドの後世代に及ぼす影響に関する研究 : Study of influences of piperonyl butoxide on the next generations in mice. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003319/.

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Council of Science Editors:

田中 . マウスを用いたピペロニルブトキシドの後世代に及ぼす影響に関する研究 : Study of influences of piperonyl butoxide on the next generations in mice. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003319/

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20. 豊田, 英人. ハクビシンの繁殖特性に関する行動学的・生理学的研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

ハクビシン(Paguma larvata)は食肉目(ネコ目)ジャコウネコ科に属し、東南アジアや中国南東部、台湾などに生息している。我が国に生息するハクビシンは、海外から持ち込まれた外来種であるという説が有力であるが、2004年に環境省から公布された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)では、生態系や人の生活に影響を及ぼす可能性のある特定外来生物には指定されていない。日本における本種の生息域は、1940年代には局地的であったが、現在では全国に広がりをみせており、今なお拡大し続けている。生息域の拡大に伴い、近年では、ハクビシンによって引き起こされる農作物被害や生活環境被害が日本各地で問題視されている。ハクビシン被害への対策として、被害地域では比較的捕獲が容易などの理由から、捕獲による個体数管理が第一手段として実施されており、2009年には全国で6,835頭が有害鳥獣として捕獲されている。捕獲による個体数管理は、対象動物の繁殖特性に応じて実施することが推奨されており、繁殖能力の高い動物種では、実施が困難とみなされる場合もある。しかしながら、我が国におけるハクビシンの繁殖特性に関する知見は、これまでにほとんど報告がなく、捕獲による個体数管理の効果が不明なまま実施されている現状がある。そこで本研究では、ハクビシン被害に対しての適切な管理を検討するための基礎知見を得るため、雌ハクビシンを対象に繁殖特性に関する調査を実施した。 第1章では、埼玉県と神奈川県で有害鳥獣として捕獲された成獣雌ハクビシン150頭を対象に、繁殖季節と受胎数について調査を行った。繁殖季節は、妊娠個体から得られた胎子の胎齢から推定した。その結果、ハクビシンは1月~9月にかけて繁殖可能であり、10月~12月にかけては繁殖を休止していることが示唆された。また、胎子数と胎盤痕数から求めた受胎数は1頭~4頭で、平均して2.8±0.9頭であり、過去に報告された産子数と同様の結果が得られた。さらに、本調査から、ハクビシンの受胎数を求める指標として胎盤痕の評価が有用であることが示された。 第2章では、捕獲された成獣雌ハクビシン6頭を飼育下におき、個体レベルでの発情周期と発情持続期間を調査した。実験は2009年7月から2011年5月の約2年間継続して実施した。発情周期は糞中の性ステロイドホルモン含量の動態により判定した。糞は、隔日採取し、-20℃で凍結保存した。その後、熱乾燥した糞からメタノール抽出法によりステロイドホルモンを抽出し、酵素免疫測定法により乾燥糞1g当たりのエストラジオール17β(E_2)含量を測定した。また、発情評価の補足手段として、外陰部の観察と膣垢検査も並行して隔日実施した。さらに、行動観察についても、上記期間中、隔日実施し、1日の活動割合と糞採取前夜の21:00~3:00における各行動(身繕い、陰部舐め、マーキング、排尿)の頻度(/h)を記録した。実験の結果、6頭中5頭において糞中エストラジオール17β含量に周期的変動が認められ、発情周期は18.9±1.5(n=5)日間隔で推移することが示された。発情周期を示した期間は個体により様々であったが、全体として、10月~1月には発情を停止している傾向が認められた。この発情停止期間は、第1章でハクビシンが繁殖を休止していると推定した期間とほぼ一致しており、第1章で得られたハクビシンの繁殖可能期間の妥当性を示すとともに、この繁殖可能期間中に周期的な発情を持続することが明らかとなった。 台湾では、ハクビシンは周年繁殖動物とされている。日本に生息するハクビシンは台湾由来とされているが、本研究の結果から、日本の気候に順応し、環境の厳しい冬期には繁殖を停止しているものと考えられた。しかしながら、1個体で周年発情が認められたことから、潜在的には周年繁殖が可能な能力を有していることが示唆された。糞中エストラジオール17β含量の周期的変動を認めた期間において、外陰部の持続的な腫脹と膣垢検査での角化上皮細胞の増加が認められた。これらは、いずれもエストラジオール17βに依存した変化であるため、外陰部観察と膣垢検査がハクビシンの発情状況を調査する際に、簡易で有効な方法として利用可能なことが示された。また、発情周期を認めた期間において、糞中エストラジオール17β含量が最高値を示した日(高値日)とその後最低値を示した日(低値日)の各行動を比較すると、活動割合が高値日に増加し(P<0.05)、マーキングは低値日に増加した(P<0.05)。このことから、ハクビシンは雄を誘引する手段としてマーキングを行い、排卵間近に活動を活発にすることで交尾成功に導くという繁殖戦略を有している可能性が示唆された。 本研究の結果により、これまで不明確であった我が国におけるハクビシンの繁殖季節、受胎数、発情周期などの繁殖特性に関する多くの新たな知見が得られた。これらの結果をふまえると、日本に生息するハクビシンの繁殖能力は、日本の気候に順応しつつも、多くの繁殖機会に恵まれている南方系動物としての名残を留めていることが示唆された。この繁殖特性が、日本におけるハクビシンの急激な生息域拡大の一因となり、それに伴う様々な問題を助長していると考えられた。 このような繁殖能力を有するハクビシンの被害管理を考えた場合、個体数管理のみによる被害防除の効果を期待することは、困難であると考えられる。よって、今後のハクビシン被害管理の方策には、繁殖能力の高い動物種に推奨されている、被害地周辺の環境整備や柵の設置など物理的防除を取り入れた総合的被害対策が必要であると考えられる。 以上、本研究の結果は、ハクビシンの繁殖学的基礎知見に留まらず、我が国におけるハクビシンの被害管理を計画する際の実用的な情報を提供するものとして貢献することが期待される。

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豊田, . (2013). ハクビシンの繁殖特性に関する行動学的・生理学的研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003320/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

豊田, 英人. “ハクビシンの繁殖特性に関する行動学的・生理学的研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003320/.

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豊田, 英人. “ハクビシンの繁殖特性に関する行動学的・生理学的研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

豊田 . ハクビシンの繁殖特性に関する行動学的・生理学的研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003320/.

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豊田 . ハクビシンの繁殖特性に関する行動学的・生理学的研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003320/

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21. 荒井, さと. 子どもたちの発達と学習環境に求められる介在犬の適性に関する研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

1980年代以降、動物がもたらす子どもの社会的、情緒的発達や、より良い学習環境への効果が多く報告されている。動物の中でも、身近な存在である犬を子どもの情操教育のために飼育する家庭も少なくない。さらに、犬の新たな役割として、動物介在療法や動物介在活動とともに、動物介在教育(animal-assisted education: AAE)への介入も注目されはじめ、犬が小学校などを訪問する機会も増えている。AAEとは、学習環境に動物を導入し、子どもが動物との関わりの中で動物愛護や動物福祉の精神を学ぶと同時に、動物を動機付けとした非言語コミュニケーションの発達や学習意欲の向上などを目的とした教育である。IAHAIO(International Association of Human-Animal Interaction Organizations)のリオ宣言(2001年)でも掲げられているように、子どもと犬との関係構築には、相互の安全や健康が保障されるべきである。しかし、AAEに介入する動物の明確な基準や具体的な提言がないのが現状であり、適性のある介在犬を事前にスクリーニングする必要がある。そこで、本研究では早い段階でのAAEの介在犬のスクリーニング法や、適性が認められない犬の簡易的なスクリーニング法を、犬の行動学的および生理学的評価によって検討した。同時に、犬が子どもと接するトレーニングをすることの有用性も評価し、これらによってより多くの介在犬を見出すことを目的とした。そして、犬による子どもたちの発達や学習環境への支援を広め、犬と子どものより良い関係を構築することを最終目標とする。第1章:犬の社会化期における、人、特に子どもとの関わりの重要性の検証 社会化期(生後3~12週齢)に犬が他の動物や人との接触をすることの重要性に関する研究は過去にいくつか行われているが、犬と子どもとの関わりに焦点をしぼった研究は行われていない。そこで第1章では、犬が子どもと接した経験が、成犬になった時の子どもに対する反応にどのような影響を与えるかを明らかにすることを第一の目的とした。また、AAEのより良い効果を得るために、本研究で得られた結果を適性ある介在犬のスクリーニングの一助とすることを第二の目的とした。 子どもに対する犬の反応の評価は、行動評価と同時に、心拍数の測定をおこなった。結果として、犬が社会化期から子どもと接する経験をすることで、子どもに対してより親和性の高い行動を示し(p<0.05)、攻撃性や興奮性行動などの不適切な行動を示さなかった。さらに、最も強い刺激と考えられる、犬の周りを子どもが走る状況においても心拍数が有意に減少していた(p<0.05)。一方、社会化期に子どもと接する経験をしていない犬は子どもに対して攻撃性や興奮性の行動を示すことがあり、実験中の心拍数は安静時よりも高いまま、ほぼ一定であった。これらの結果から、社会化期に子どもと接する経験をしていた犬は、AAEの介在犬の必要条件を満たしていることが示唆された。第2章:介在犬の適性評価に関する研究 100名の一般の飼い主にアンケート調査を実施したところ、社会化期から子どもと接する経験をしている犬は37%であり、そのうち子どもがいない家庭の犬(n=69)で社会化期から子どもと接する経験をしているのはわずか10%であった。そこで、今後より多くの介在犬を効率よく見出すために、社会化期に子どもと接する経験をしていない犬や、特定の子どもとの関わりしか持たない犬を対象として、介在犬として適性がない犬の簡易的なスクリーニング法を検討した。子どもに対する犬の反応を、行動、心拍変動、尿中カテコールアミン濃度によって評価し、クラスター解析を行った結果、2つのグループ(グループ1およびグループ2)が抽出された。グループ1と比較してグループ2の犬は、子どもに対して有意に高い攻撃性/興奮性行動を示し(p<0.05)、逃避性行動も高い割合で示す傾向があった(p=0.05)。また、実験前から尿中カテコールアミン濃度が有意に高く(p<0.05)、日常的に交感神経活性が高いことが示唆された。これらの結果から、グループ2の犬を介在犬として適性がない犬とし、これらの犬の簡易的なスクリーニング法としてC-BARQと心拍数による評価を検討した。その結果、C-BARQでは「見知らぬ人に対する攻撃性」と「興奮性」について、グループ1に比べてグループ2が有意に高いスコアを示した(p<0.05)。さらに、グループ1の心拍数は、子どもの存在下でも心拍数がほぼ一定だったのに対して、グループ2は子どもの存在下で有意に心拍数の上昇がみられた(p<0.05)。これらのことから、C-BARQの「見知らぬ人に対する攻撃性」と「興奮性」のスコアに注目した行動の評価だけでなく、子どもの存在下での心拍数にも注目することで、介在犬として適性がない犬のより正確で簡易的なスクリーニング方法となることが示唆された。第3章:介在犬のトレーニングの効果に関する研究 第二章で適性がないと評価された犬を除き、社会化期に子どもと接していない、もしくは限られた子どもとの接触しかなかった犬も、子どもと接する機会を持ち、トレーニングを重ねることで介在犬となり得るかを検証した。週に1回、全4回のプログラムで、陽性強化法を用いた子どもによる基本トレーニングなどを実施すると同時に、AAEを実施する際に予想されるフラフープや長い棒といった視覚刺激や、厚い本を落とした音といった聴覚刺激に対する反応、手や器からフードを与えた時の食べ方を評価した。対象犬が逃避性行動や興奮性行動を示した刺激に対する馴致やトレーニングを行った。そして、トレーニング中やトレーニング前後での犬の行動学的および生理学的評価をした。結果として子どもからのコマンドに従う割合は有意ではないが、わずかに増えると同時に、犬が子どもに対して注目する割合も、やや増加することが示された。さらに、逃避性行動や興奮性行動を示した刺激に対して反応する頻度も減少した。トレーニング前後の行動を比較すると、9頭中7頭が子どもに対して攻撃性/興奮性行動や逃避性行動を全く示さなかった。心拍変動解析の結果、統計的に有意ではないが、トレーニング前には子どもの存在で交感神経活性が安静時よりやや上昇していた。しかし、トレーニング後は子どもの存在下でも安静時より低い交感神経活性を示した。これらの結果から、社会化期以降であっても子どもと接する機会を与え、トレーニングを積むことは、有用であることが示唆された。…

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荒井, . (2013). 子どもたちの発達と学習環境に求められる介在犬の適性に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003325/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

荒井, さと. “子どもたちの発達と学習環境に求められる介在犬の適性に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003325/.

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MLA Handbook (7th Edition):

荒井, さと. “子どもたちの発達と学習環境に求められる介在犬の適性に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

荒井 . 子どもたちの発達と学習環境に求められる介在犬の適性に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003325/.

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Council of Science Editors:

荒井 . 子どもたちの発達と学習環境に求められる介在犬の適性に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003325/

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22. 堂山, 宗一郎. 迷路実験におけるイノシシの学習および空間認知能力に関する行動学的研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

動物の学習能力を、その行動から評価する方法の1つとして、迷路を用いた実験が多く行なわれている。供試動物は、現在までそのほとんどが、実験動物として確立されたラットとマウスであり、それ以外では、中・大型の家畜を中心にいくつかの研究が報告されているに過ぎない。さらに、中・大型の野生哺乳類では、迷路を用いた研究は世界的にほとんど行なわれていない。野生哺乳類において迷路実験を行なうことは、学習能力に関する新たな知見を得られる可能性がある。また、家畜における学習能力に関する知見が、飼育管理等に関する問題の解決に貢献しており、野生哺乳類における知見も、彼らが関わる問題の解決に繋がる糸口になることも考えられる。 そこで本研究では、イノシシにおける迷路実験の手法を検討することおよび学習能力に関する基礎的知見を得るために、様々な迷路により学習実験を行なった。 第1章では、イノシシを迷路実験に供試するための馴致、訓練方法の確立および実験を行なうための適切な実験施設の設計、構築を行なった。野生哺乳類における迷路学習実験が、これまでにほとんど行われていないため、家畜における研究を参考に迷路実験場を設計した。実験場は、屋外に構築し、面積は121m2(11m×11m)であり、周囲を高さ2mの障壁で囲った。警戒心が強く、扱いにくいイノシシを供試動物とするため、人および実験施設に対する馴致を長期間行なった。供試イノシシは生後約1ヵ月の野生個体を捕獲し迷路実験場に近接する飼育施設に導入した。導入後、実験者が毎日接することによって人に対しての警戒心が低くなるまでに7~10ヵ月を要した。次いで、実験施設までの移動に使用する檻への導入訓練を供試個体が自発的に檻に入るようになるまで行なった。この訓練には2~6週間を要した。移動檻への導入訓練終了後、迷路実験場への移動訓練および実験場に対する馴致を行なった。移動中および実験場において、移動檻内で供試個体が警戒行動や驚愕反応を示さなくなるまで馴致を続けた。この馴致には4~6週間の期間を要した。イノシシは、実験施設に導入するまでに家畜や実験動物よりも長期間の馴致や訓練を必要とするものの、これらの期間を十分に設けることにより、イノシシを実験に供試できる状態にすることが可能であった。以上の結果、実験施設と訓練および馴致法が確立でき、第2章以降の実験を実施した。 第2章では、迷路実験を開始する前に、新奇環境や迷路のような障壁で囲まれた実験装置にイノシシを導入した場合の行動変化をオープンフィールド(OF)実験により調査した。3m×3mのOFを作成し、その中に供試個体を導入した。OFの中央には飼料を置き、1日5分間、3日連続で観察を行なった。実験1日目にはOF内を歩き回る移動が多くみられたが、2日目には減少した(P<0.01)。それとは逆に、摂食は、実験2日目以降に1日目と比較して増加した(P<0.01)。家畜における実験では、OF内での移動の減少が新奇環境に対する慣れの指標とされているが、イノシシも同様に実験装置に対して慣れたため移動が減少し、それと対応して摂食が増加したと考えられた。警戒行動の発現回数には個体差が見られ(P<0.01)、多く発現した個体は、実験装置から脱出を試みる行動も発現した。新奇環境に対する警戒や実験装置へ閉じ込められることに対する恐怖には個体により違いがあり、OFでの警戒行動が、迷路実験における訓練期間や供試個体としての適正を判断する指標になる可能性が示唆された。 第3章では、T字迷路を2つ組み合わせた複合迷路により、イノシシの学習能力を調査した。迷路内の一部を利用した馴致および訓練の後、本試験を行なった。本試験はゴール地点に報酬を置き、6試行/セッション、1セッション/日とし、連続4日間行なった。ゴールに到達するまでの時間は、セッション1と比較してセッション3、4において短縮した(P<0.05)。エラー回数もセッション1と比較してセッション2、3において減少し(P<0.01)、セッション4ではエラーが無くなった。これらの結果を家畜における迷路実験と比較すると、イノシシが家畜と同等もしくはそれ以上の学習能力を持つことが示された。そして、イノシシにおいても到達時間とエラー回数が、警歯類の迷路実験と同様に学習能力を評価する指標として有用であることも示唆された。スタート方向への逆走回数は、セッション1と比較してセッション2、3、4において減少した(P<0.01)。供試個体の2頭が、迷路の壁を飛び越えようとする等、迷路装置に慣れなかったため、実験から除外した。この2頭はOF実験において警戒行動を多く発現した個体であり、このような警戒心が特別強い個体は、実験装置に対して慣れづらく、迷路実験の供試個体として適切でないことが示唆されたことから、前章のOF実験の有用性が示された。 第4章では、実験動物やウシ等の大型家畜において学習能力評価に用いられているT字迷路より複雑なHebb-Williams迷路によりイノシシの迷路学習能力を調査した。6m四方のHebb-Williams迷路を作成し、そこに対する10日間の馴致終了後に訓練課題(6課題)を行なった。訓練課題の学習基準に達した4頭の供試個体で、引き続き12課題ある試験課題を行なった。試験課題は1日1課題、8試行/課題を行なった。供試個体の移動経路から、超過侵入スコア(TEES)、学習速度スコア(%R)、視覚能力スコア(%P)を算出し解析した。課題12のTEESが他の課題よりも有意に高かった(P<0.05)。TEESが高いほど難易度が高いため、課題12が最も難しく、続いて課題8が難しいという結果となった。課題8および12の難易度が高いことは、ウシとウマにおける実験でも同様の結果が示されており両課題が中・大型の哺乳類に共通して難しい課題であることが考えられた。%Rは78.7となり、イノシシが各課題の試行の早い段階でゴールまでの経路を学習したことが示された。また、この結果は他の動物種と比較しても最も高い値となり、イノシシの学習速度が非常に速いことも明らかとなった。%Pは24.2となり、イノシシが迷路の形状を認識するために視覚的情報を重要としていることが示唆された。 第5章では、迷路内の手掛かりによりゴール位置が変化する条件に対するイノシシの学習能力をT字迷路により調査した。迷路のアーム始点には、迷路内刺激として白および黒のパネルをランダムな位置に配置した。4頭の供試個体の内、2頭は正刺激を白、もう2頭は正刺激を黒と設定し、正刺激を選択した場合は報酬を得ることができた。実験は、16試行/セッション、1セッション/日として12セッション行なった。16試行中14試行以上の正選択が連続3セッション確認できた場合を学習基準とした。その結果、2個体が9セッションおよび12セッションで学習基準に達した。これにより、イノシシが迷路内刺激を手掛かりとして報酬と刺激の関連を学習できることが明らかとなった。本結果を家畜における研究と比較すると、イノシシが同程度の迷路内手掛かり学習能力を有していることが示唆された。…

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堂山, . (2013). 迷路実験におけるイノシシの学習および空間認知能力に関する行動学的研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003326/

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堂山, 宗一郎. “迷路実験におけるイノシシの学習および空間認知能力に関する行動学的研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003326/.

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堂山, 宗一郎. “迷路実験におけるイノシシの学習および空間認知能力に関する行動学的研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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堂山 . 迷路実験におけるイノシシの学習および空間認知能力に関する行動学的研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003326/.

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堂山 . 迷路実験におけるイノシシの学習および空間認知能力に関する行動学的研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003326/

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23. 山本, 真理子. 人と犬のより良い関係構築に基づく補助犬の新たな普及に関する研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

身体障害者補助犬(以下、補助犬)は、障がい者の自立や社会参加を促進するために、特別な訓練を受けた犬である。2002年の身体障害者補助犬法の施行以降、補助犬は社会に広く認識されるようになった。しかし、その実働数は、盲導犬1,070頭(平成22年3月31日現在)、介助犬53頭、聴導犬27頭(23年2月1日現在)であり、普及しているとは言い難い。これまで、補助犬の普及には、補助犬の育成頭数の増加や社会の受け入れ体制の改善に力が注がれてきた。しかし、障がい者が補助犬に対してどのような意識を持っているかは十分に把握されておらず、補助犬の希望者が抱える不安や補助犬と生活する障がい者が現実に抱えている問題に対する対策も講じられていない。つまり、補助犬の普及が進まないのは、障がい者主体の体制になっていないためである可能性が考えられる。 本研究では、障がい者の補助犬に対する意識を調べ、補助犬と生活する障がい者が抱える問題を把握し、わが国の現状に即した補助犬の普及体制を考えることを目的とした。第1章では、補助犬に対するニーズや意識から補助犬の普及に向けた課題を見出すために、新たに聴覚障がい者の意識を調査し、先行研究で行った肢体不自由者対象の調査結果と合わせて考察した。第2章では、障がい者が補助犬との生活で抱える問題に着目し、障がい者との生活に向けて育成された補助犬でも障がい者がスムーズに扱えない要因を、人の注目の度合によって行動を変化させるという犬の特性から検証した。第3章では、補助犬ユーザーの補助犬の扱いに関する困難を最小限にするために、犬が人の指示に良く従い、人も犬も負担がない状態を「良い関係」としたときに、両者のより良い関係構築に影響する要因について検証した。第4章では、第3章までの結果を受けて実施した、犬との触れ合いを通して、犬及び補助犬を知ることのできる場の有用性を検証し、新しい補助犬の普及に向けた方策について考察した。第1章 聴覚障がい者の補助犬に対する意識調査 第1章では、障がい者の意識から補助犬の普及に向けた課題を見出すために、これまでに調査の行われていない聴覚障がい者の補助犬に対する意識調査を行った。また、過去に行った肢体不自由者対象の調査と合わせ、補助犬の普及に向けた課題を考察した。回答者(n=548)のうち、聴導犬との生活を希望すると答えた者は158人(28.8%)であり、多くの希望者の存在が示された。また、補助犬の希望には、「犬の飼育経験」、「犬に対するイメージ」、「補助犬の理解度」、そして、「犬からもたらされる精神的な恩恵」などの項目に強く関係していた。また、聴導犬の所有を希望している回答者は、「育成の遅れ」、「情報不足」、犬の世話など補助犬との生活に向けて「障がい者自身が抱える問題」などから所有に踏み切れない現状が示された。第2章 人の注目を読み取る犬の能力:注目に頼らない盲導犬の訓練の影響 第1章では、希望者が補助犬の所有に至らないいくつかの理由が示され、その中には犬の世話など補助犬との生活への不安があった。補助犬を自分で世話して扱うことは希望者の不安にとどまらず、現実にユーザーが抱えている問題でもある。しかし、このような問題を改善するための対策は講じられていない。第2章では、障がい者との生活に向けて訓練を受けた補助犬でも、その扱いにユーザーが問題を抱える要因について、人の注目の度合により行動を変化させるという犬の特性から検証した。家庭犬を用いた先行研究では、人の注目の度合が犬のコマンドに対する反応に影響を与えることが示されている。本実験では、視線や顔の向きが犬に向いていない状態でもコマンドに従うように訓練された盲導犬候補犬と盲導犬(盲導犬群15頭)と、それ以外の犬(非盲導犬群14頭)を用いて、人の視線、顔、体の向きをそれぞれ変化させた状態で犬にコマンドを呈示し、その時のコマンドに対する反応を記録した。その結果、人の顔が犬に向いていない状態で犬のコマンドに対する反応は有意に低下し、これは盲導犬群も同様の結果であった。以上のことから、1)コマンドに従う際に人の顔の向きが重要であること、また、2)人の注目の度合によりコマンドに対する反応を変えるという犬の特性は、人の視線や顔の向きに関係なくコマンドに従うように訓練された犬にも同様に見られることが示された。第3章 人と犬の関係構築に影響する要因について 第2章では、人の接し方は犬の行動に影響し、それは訓練だけでは十分に補うことはできないことが示された。そこで、第3章では、訓練士のようには犬を扱えないユーザーでも犬の扱いに問題を抱えないように、犬が人の指示に良く従い、人も犬も負担がない状態を「良い関係」としたときに、両者のより良い関係構築に影響する要因を検証した。人と犬が関係を構築する上で重要な要因として、(1)世話をしていること、(2)顔見知りであること、(3)犬の扱いを身につけていることの3つを調べた。実験には、家庭犬20頭を用いて、前述の3要因がそれぞれ異なる実験者(n=41, 1頭につき5人ずつ)が犬を扱い(交流プログラム)、その時の犬のコマンドに対する反応と尿中カテコールアミン、実験者の心理・気分の状態、犬に対する愛着、唾液中コルチゾール、両者の尿中オキシトシンを測定した。その結果、生理学的な指標にはいずれも実験者の違いによる差は見られなかった。また、人は犬がコマンドにより良く従うほど強く愛着を感じることが示された。一方、犬は犬の扱いを身に付けた実験者との交流プログラムで、犬の扱いを身につけてない実験者のときよりも有意にコマンドに対する反応が高かった。両者の結果から、人が将来のパートナーになる犬との生活を始める前に、一般的な犬について知り犬の扱いを身につけていることが、両者のより良い関係構築に重要であると示唆された。第4章 日本に合った新しい補助犬の普及に向けて 第3章までの結果より、障がい者が補助犬との生活に踏み切るまでの疑問や不安を解消し、実際に補助犬との生活を開始してからの問題点を最小限にするためには、補助犬についての情報を正しく得ること、一般的な犬について知り犬の扱いを身につけることが重要であると示された。これらの結果を受けて第4章では、犬との触れ合いを通して犬や補助犬について知ることができる場(『イヌと触れ合う五つの輪』:以下、五輪)を実施し、その有用性について肢体不自由児・者3名のケーススタディ、ならびに対象者の評価から検証した。対象者3名は障がいの度合、自身のニーズから介助犬をスムーズに所有できない状態であったが、五輪への参加を通して犬と触れ合い、犬や補助犬に対する情報を得たことで、3名のうち2名が介助犬、もしくはそれに近い存在の犬との生活を決意し、現在育成を待っているところである。3名の対象者は、いずれも補助犬と生活する(しない)という決定に五輪が役立った述べ、補助犬との生活に興味を持つ人にとって五輪が有用であると評価した。しかし、補助犬との生活に関する不安や疑問については、必ずしも五輪だけで解消されるものではなく、補助犬を希望する初期の段階から希望者が育成団体とより密な関係を持てることが必要であると示唆された。…

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山本, . (2013). 人と犬のより良い関係構築に基づく補助犬の新たな普及に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003327/

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山本, 真理子. “人と犬のより良い関係構築に基づく補助犬の新たな普及に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003327/.

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山本, 真理子. “人と犬のより良い関係構築に基づく補助犬の新たな普及に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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山本 . 人と犬のより良い関係構築に基づく補助犬の新たな普及に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003327/.

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山本 . 人と犬のより良い関係構築に基づく補助犬の新たな普及に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003327/

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24. 加瀬, ちひろ. ハクビシンにおける侵入行動の解明および家屋侵入防止技術への応用に関する行動学的研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

日本においてハクビシンは全国的に分布しており、里山や農地周辺だけでなく市街地にも生息している。人家周辺では、民家や神社仏閣などの天井裏を休息や出産、子育ての場として利用することがあり、家屋侵入被害として問題となっている。このようなハクビシンによる家屋の利用は、騒音や排泄物による悪臭などの直接的な被害だけでなく、休息や出産、子育ての場を提供することにより個体数増加を助長し、周辺地域での農作物被害を深刻化させるなどの間接的な被害要因ともなり得る。ハクビシンに関する研究は、野外における生態研究がほとんどであり、種特有の運動能力や行動特性を実験的に研究した例は極めて少ない。しかし近年、野生動物に係る問題を考える上で、行動学的手法により得られた知見は現場での汎用性が高く、具体的な解決方法の提案に役立つことから、生態学的研究だけでなく行動学的研究の重要性も認識されてきた。そこで本研究では、ハクビシンの侵入行動について、水平方向および垂直方向での移動能力をはじめとする行動特性を明らかにし、侵入防止技術への応用を検討した。 第1章では、ハクビシンが侵入可能な入口の大きさおよび形状を検討するため、著者による先行研究(修士論文)の追加実験として、侵入可能な最小の長方形入口の検討を行った。先行研究では、ハクビシンはH6×W20cmの横長の長方形、H20×W6cmの縦長の長方形、一辺8cmの正方形、直径9cmの円形入口から侵入することを明らかにした。長方形の入ロは長辺を20cmに固定して提示したため、さらに詳細な研究として、本実験では横長および縦長の長方形入口の短辺と長辺を1cm間隔で段階的に短くしていき、ハクビシンの侵入可能な最小の長方形入口を決定した。実験の結果、侵入した最小の長方形入口はH6×W12cmの横長の長方形、H11×W7cmの縦長の長方形であった。縦長の長方形入口では、横幅が顔幅よりも小さい入口に対して頭部を90度ひねり侵入を試みたことから、ハクビシンは入口の形状に合わせて体の向きを変え、侵入方法を変化させていることが示唆された。 先行研究においてハクビシンが入口に対して行った探査のうち、視覚的探査が占める割合が高く、視覚情報が侵入の可否を判断する一つの要因になっていることが示唆された。野生動物による被害対策の一つとして、視覚を利用して加害動物の行動を制御できる可能性があり、ハクビシンにおいても、視覚的要因により侵入行動に影響が現れる可能性がある。 そこで第2章では、ヒトにおける錯視効果を応用して、物理的には同じ大きさであるが大きさが異なって見える入口(デルブーフの大きさ錯視条件)や、侵入部の入口直径は同じであるが入口の形状が異なることで、実際よりも大きく見える入口(スパイクの本数・長さ変化条件)を提示し、視覚的要因が入口への訪問や侵入の可否に及ぼす影響について検討した。実験の結果、錯視条件では錯視の有無にかかわらず、侵入できる直径の入口では全て侵入し、スパイクの本数および長さ変化条件では、入口面積の広がったスパイクのある入口から侵入した。また、各入口に対する総探査持続時間は条件間で差は認められなかった。これらの結果から、視覚的要因がハクビシンの侵入行動に及ぼす影響はわずかであり、視覚的要因のみで侵入行動を制御できないことが示唆された。通常ハクビシンは巣作りを行わず、既存の空間を休息や繁殖の場として利用する。より小さな隙間から侵入することは、利用可能な空間を多様にし、捕食者や異種動物の侵入を制限することが可能である。また、ハクビシンは空間内に外部から巣材を持ち込まないため、視覚的要因のみで侵入の可否を判断するのではなく、隙間に接触し、体が入る大きさであれば侵入すると考えられる。 ハクビシンは移動経路や休息場所として樹上も頻繁に利用することが報告されており、空間を立体的に利用することが可能である。形態学的にも幅広い運動が可能な四肢や肩関節を有しており、さらに四肢はパッド状の滑り止め構造をしていることから、樹の幹を前肢で左右から抱え込んで登ることや、形状が多彩な樹上でも歩行ができる。これらのことから、ハクビシンは家屋侵入被害現場においても、様々な構造物を移動経路として利用し、家屋内では天井裏への移動経路として中空構造をした壁体内を利用している可能性がある。 そこで第3章では、二枚の板で形成した垂直な隙間をもつ実験装置を用い、地上から高さ170cmの位置に設置した報酬飼料をハクビシンに摂取させることで、侵入可能な垂直隙間幅を調査した。実験の結果、ハクビシンは背中と四肢で板を押しながら、幅6cmから25cmの垂直な隙間を登った。登るまでの潜時および報酬までの到達時間は、隙間幅の増減に伴い変動が一致し、ハクビシンは隙間幅9cmから17cmにおいて比較的容易に侵入できることが示唆された。隙間幅12cm以上では、隙間内で体重を支えることが困難になるため、跳躍するなど、各個体で登り始めの行動を様々に変化させた。家屋の壁は、同じ家屋内でも外壁や間仕切り壁などにより壁体内の厚みや幅が異なることが予想され、これらの特徴はハクビシンの侵入行動に影響を及ぼす可能性がある。しかし本実験の結果より、ハクビシンは家屋の壁体内の垂直な隙間を移動経路として利用できるだけの身体能力を有していることが明らかになった。また、幅6cmの隙間に侵入したことから、ハクビシンの垂直方向での移動能力は、水平方向での移動能力と同等であることが示唆された。 著者による先行研究および第1章より、ハクビシンが侵入可能な最小の入口はH6×W12cmの横長の長方形、H11×W7cmの縦長の長方形、一辺8cmの正方形、直径9cmの円形であることを明らかにし、これらよりも小さい目合の障害物であれば、隙間へのハクビシンの侵入を防ぐことが可能であると考えられる。しかし障害物の目合の大きさや形状、線径により、侵入への執着度や障害物に対する行動が異なることが予想される。…

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加瀬, . (2013). ハクビシンにおける侵入行動の解明および家屋侵入防止技術への応用に関する行動学的研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003328/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

加瀬, ちひろ. “ハクビシンにおける侵入行動の解明および家屋侵入防止技術への応用に関する行動学的研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003328/.

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加瀬, ちひろ. “ハクビシンにおける侵入行動の解明および家屋侵入防止技術への応用に関する行動学的研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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加瀬 . ハクビシンにおける侵入行動の解明および家屋侵入防止技術への応用に関する行動学的研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003328/.

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加瀬 . ハクビシンにおける侵入行動の解明および家屋侵入防止技術への応用に関する行動学的研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003328/

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25. 加藤, 真紀. 攻撃行動などの問題行動を呈する犬の神経機構 : 食餌療法と新たな行動修正療法の有効性.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

近年、犬は単なるペットから伴侶動物に変化し、家族の一員として室内で飼育されることが主流となった。その結果,人と動物は必然的により密度の濃い時間をともに過ごすことになり、無駄吠え、分離不安、攻撃行動、不安症などといった問題行動が飼い主にとって深刻な問題として表面化してきた。日本における犬の年間咬傷事故数は4000件以上にも上り、攻撃行動により放棄される犬の数は多く、安楽死に至る犬の数も少なくない。 行動は神経および液性調節機構の相互作用によって制御されており、問題行動の背景には神経伝達物質の変化が報告されている。末梢および中枢において、神経伝達物質の一つであるセロトニン(以下5-HT)濃度と攻撃性には相関があることが犬を含む多くの動物種において知られている。また、視床下部のセロトニン受容体が活性化することによってHPA軸が刺激されると報告されている。攻撃的な犬は、社会刺激に対して高いHPA軸活性を有することから、高い血漿中コルチゾール濃度を有することが報告されている。以上のように、攻撃行動とストレスとの密接な関係が報告されている。ゆえに、本研究では、末梢からのアプローチによって、ストレスがおよぼす犬の攻撃行動への影響を検証し、攻撃行動緩和の方法を構築することを目的とした。第1章 攻撃行動を呈する犬と問題行動を呈さない犬の血漿中セロトニン濃度の比較 5-HTには日内変動があることがラットやヒトなどで報告されているが、犬を用いた研究はない。夜間、5-HT濃度が低くなるため攻撃的になりやすい、とされるジキル&ハイド症候群が逸話的に語られているが、科学的検証はされていない。本章では、犬の5-HT濃度の日内変動について、攻撃行動を呈する犬と呈さない犬における血漿中の変動を比較した。投薬中ではない1歳以上の犬10頭(実験群:攻撃行動を呈する犬5頭、コントロール群:問題行動を呈さない犬5頭)を用い、午前8時から午後8時まで2時間おきに撓側皮静脈から1.5mlの採血を行った。食餌および運動刺激の影響を制御するため、食餌、運動時間を設定し、排泄以外の時間はケージ内にて安静を保たせた。血漿中5-HT濃度の測定は、高速液体クロマトグラフィーによって行った。また、行動指標としてC-BARQ(Hsu and Serpell, 2003)を用いた。両群において、犬の血漿中5-HT濃度には有意な日内変動があり、さらに、攻撃行動を呈する犬は血漿中5-HT濃度が有意に高いことが明らかとなった。鬱病患者、統合失調症患者、自閉症患者において、日内変動の異常があることが多くの研究で報告されているが、攻撃行動を呈する犬の血漿中5-HT濃度には日内変動の異常は見られなかった。不安関連の問題行動を呈する犬も血漿中5-HT濃度が高いことが知られている。さらに、ストレス負荷によって、セロトニン濃度が高くなることが知られていることから、攻撃行動を呈する犬はストレス状態にある可能性が示唆される結果となった。第2章 食餌療法による攻撃行動および不安関連問題行動への効果の検証 第1章の結果より、攻撃とストレスとの関連が示唆された。先行研究より、攻撃行動や不安関連の問題行動はストレスが持続することによっても生じることが知られている。そこで、第2章では、ストレスに対する耐性を強めるための療法食を用いて、攻撃行動緩和の効果を給与試験によって検証した。飼料栄養組成は犬の行動に影響を与えることが知られており、一定の栄養素の摂取によってストレスに対する脆弱性に影響を与えることが知られている。高トリプトファン/LNAA比とαカソゼピンを配合した療法食を実験食として用いた。トリプトファンは5-HTの前駆物質であり、αカソゼピンは不安症やストレス障害に阻害効果があるガンマアミノ酪酸と親和性を有することが知られている。不安レベルの高い犬28頭に実験食およびコントロール食を8週間づつ給与し、各フード給与7週後、飼い主によるC-BARQへの回答およびストレッサー負荷前後の採尿が行われた。動物病院での爪切りをストレッサーとして用い、ストレスに対する脆弱性への実験食の効果を尿中コルチゾール/クレアチニン比(UCCR)によって検証した。ストレス後UCCRは、基礎UCCRに比べて有意に高い値を示し、動物病院での爪切りがストレスをもたらすことが分かった。ストレスによるUCCRの増加は、コントロール食給与中に比べて、実験食給与中に有意に低い値を示したことから、実験食によるストレス緩和の効果が明らかとなった。また、C-BARQを行動学的指標として用いた結果、「見知らぬ人への攻撃」、「見知らぬ人への恐怖」、「非社会的恐怖」および「接触過敏性」には有意な改善を示したが、「飼い主への攻撃」は改善を示したが、有意差は見られなかった。実験食はストレス耐性を改善することが明らかになり、攻撃行動および不安関連問題行動の改善策となることが示唆された。第3章 ハンドリングとホールディングを用いた行動修正療法の有効性の検討 第2章の結果より、「飼い主への攻撃」に対して改善効果のある新たな行動修正療法の構築が必要であると考えられた。そこで第3章では、ハンドリングとホールディングからなる新たな行動修正療法による攻撃行動緩和の効果を検証した。近年、正の強化のみを用いるトレーニングが主流となり、嫌悪刺激の使用は適切ではないとされる傾向が強くなってきた。ハンドリング中(人に触られることに馴化させるための行動修正方法)に犬が抵抗する場合、ホールディング(体を拘束することによって犬の抵抗や咬みつきを抑制する行動修正方法)を用いることは、威圧的な嫌悪刺激であると考えるトレーナーが多い一方で、正しい主従関係を築くためにホールディングは有効であると考えるトレーナーも多い。第1章で明らかになった攻撃行動を呈する犬の血漿中5-HT濃度の傾向をもとに、実験開始前後の血漿中5-HT濃度を比較した。また、ストレス状態を評価するため、行動修正前後の血漿中ノルアドレナリン(NA)およびアドレナリン(AD)を比較した。一般家庭で飼育されている攻撃行動を呈する犬10頭が参加し、9頭(雌2頭、雄7頭、平均年齢2.2±2.5)が5週間の行動修正プログラムを完了した。プログラムではGazzanoらの方法を参考にして、飼い主がハンドリングおよびホールディングを犬に行った。犬がハンドリングに抵抗する場合、飼い主がホールディングを行い、強制的に遂行させた。プログラムを飼い主が確実に遂行するため、開始日から1週毎に個人指導を行った。各家庭においても飼い主は、1日2回、1回15分間の行動修正を行った。プログラムの実施は同一の飼い主によって5週間行われた。飼い主によって評価を行う間接方法と、アグレッションテストのように動物の行動を直接観察して評価を行う直接法では、スコアに差異が生じる、との報告があることから、行動修正療法の有効性を間接法であるC-BARQおよび直説法であるAggression testを実験開始日および終了日に実施した。C-BARQおよびAggression…

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加藤, . (2013). 攻撃行動などの問題行動を呈する犬の神経機構 : 食餌療法と新たな行動修正療法の有効性. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003329/

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加藤, 真紀. “攻撃行動などの問題行動を呈する犬の神経機構 : 食餌療法と新たな行動修正療法の有効性.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003329/.

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加藤, 真紀. “攻撃行動などの問題行動を呈する犬の神経機構 : 食餌療法と新たな行動修正療法の有効性.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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加藤 . 攻撃行動などの問題行動を呈する犬の神経機構 : 食餌療法と新たな行動修正療法の有効性. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003329/.

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加藤 . 攻撃行動などの問題行動を呈する犬の神経機構 : 食餌療法と新たな行動修正療法の有効性. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003329/

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26. 久津見, 愛. イヌの行動発達におけるパピートレーニングの有効性に関する研究.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

日本でもイヌが伴侶動物として室内飼育される割合が増加している。一方でイヌを飼育する上で、攻撃性や咆哮による問題など、行動面でのトラブルは日本だけでなく欧米諸国をはじめとした世界各国で起きている。アメリカ合衆国では、イヌによる咬傷事故件数が年間38万件にもおよび(Gilchrist et al., 2003)、日本における咬傷事故件数は年間4,940件である(環境省、2010)。 イヌの問題行動の中でも、人や他のイヌに対する恐怖や攻撃性に関する問題の発生については、イヌの社会化期における飼育環境およびハンドリングが影響を与えることが明らかにされている(Scott & Fuller, 1965; Serpell, 1995; Appleby et al, 2002)。 子犬期に、問題行動についての予防および初期修正を目的とした「パピートレーニング」を行うことは、イヌが現代社会に受け入れられる上で効果が期待できる方法であると考えられている(Dunbar, 1991)。一般の家庭犬および飼い主がこのようなパピートレーニングを受ける機会として「パピークラス」と呼ばれる子犬向けしつけ教室が約30年前から欧米で始まり、近年、日本でも徐々に広がりを見せている。しかしながら、パピークラスの有効性を明らかにした研究はまだない。そこで本研究では日本におけるイヌの飼育状況およびイヌの行動特性を調査し、日本におけるイヌの問題行動の傾向を把握した上で、パピークラスという形式が、イヌの問題行動の予防に関して何らかの効果があるかどうかを検討した。第1章 日本におけるイヌの飼育状況と行動特性に関する質問紙調査-アメリカ合衆国における質問紙調査との比較-【目的・方法】 日本におけるイヌの飼育状況およびイヌの行動特性を把握するため、首都圏および関西圏において質問紙調査を行った。質問紙では、イヌの基本情報、飼育状況および行動特性を聞いた。行動特性については、HsuとSerpellによるCanine Behavioral Assessment & Research Questionnaire(以下C-BARQ)(2003)を日本語に翻訳したものを用いた。C-BARQでは、11の行動特性についてスコアが算出された。また、アメリカ合衆国(以下アメリカ)でも同様のインターネットによる同様の調査を行い、日米間の行動特性の比較を行った。【結果・考察】 日本において、質問紙は1,024部配布し、734部(回答率71.68%)が回収された。条件に合う有効回答数は425(41.5%)であった。アメリカでは、得られた回答数11,410部のうち、条件に合う回答は3,288部(28.8%)であった。 行動特性については、11項目中9項目において日米間で有意な差が見られ、特に「見知らぬ人に対する攻撃性」(F(1)=19.28, p<0.01)、「飼い主に対する攻撃性」(F(1)=79.41, p<0.01)、「非社会性による恐怖」(F(1)=52.5, p<0.05)、「見知らぬ人に対する恐怖」(F(1)=23.89, p<0.01)、「犬に対する攻撃性」(F(1)=14.61, p<0.01)および「犬に対する恐怖」(F(1)=37.94, p<0.01)の6項目について日本がUSAよりも有意に高い結果になった。これらの攻撃性や恐怖に関する行動特性は、犬種による違いや血統、個体差の他に、子犬期におけるイヌや人などとの接触や馴化といった飼育環境や経験などの要因が影響を与えている可能性が考えられる。有意な差が見られた9つの行動特性について、性別・入手先・入手時期・犬種グループの4つにおいて多変量分散分析および多重比較を行ったが、2国間の行動特性の違いに影響を与える要因を説明できる結果は得られなかった。第2章 イヌの社会性に関する行動テストの開発と妥当性の検証【目的・方法】 第1章で実施した質問紙調査は、飼い主に対して飼い犬の行動について質問する形式だったため、飼い主の主観的な評価が結果に影響を与えていないとはいえない。そこで第2章以降では直接イヌに対して行動テストを行い、飼い主および見知らぬ人に対するイヌの行動を客観的に評価したいと考えた。家庭犬の気質を評価する行動テストについては、過去にいくつかのテストが実施されているが、評価項目やテスト条件の面で、本研究で採用できる行動テストがなかった。そこで過去の行動テストを参考にしながら、家庭犬の社会性が評価できる新しい行動テストを開発し、その妥当性を検証した。 12項目43変数の行動テストを作成し、実験者および実験協力者が飼い主宅に訪問して実施する形式で128頭のイヌに対して行動テストを実施した。行動テストの各項目において得られた43変数についてSPSS(v.19.0)を用いた探索的因子分析を行い、得られた因子についてAMOS(v.19.0)を用いた確認的因子分析を行った。【結果・考察】 探索的因子分析の結果から、最終的に17項目において明確な4つの因子が得られた。4因子によって全分散を説明する割合は、76.9%であった。4因子についてはそれぞれ、「コマンドへの反応」、「分離に関する反応」、「新奇刺激への友好反応」、「見知らぬ人への友好反応」と命名した。この4因子について、AMOSを用いた確認的因子分析を行った結果、採用した適合度指標は、AGFIが0.890と0.90に近く、採用できる数値であると判断した。したがって、本章で開発した行動テストは、17項目のテストにより、コマンドへの反応、分離に関する反応、新奇刺激への反応、見知らぬ人への反応を評価するのに妥当性のある行動テストであると判断した。第3章 パピートレーニングの実践とその有効性に関する研究【目的・方法】 第3章では、第2章で開発した行動テストを用い、パピークラスという限定された時期におけるトレーニングの提供が、イヌの問題行動の予防に影響を与えるかどうかを検討した。以下に挙げる4つのトレーニング経験のうちいずれか該当する家庭犬を募集し、集まった142頭において行動テストおよび質問紙調査(C-BARQ)を行い行動を評価した:1)パピークラスグループ(PC)(n=44):週1回・全6回の子犬向けトレーニングクラス(パピークラス)を受講したイヌ、2)パピーパーティーグループ(PP)(n=39):1回1時間のみの子犬向けトレーニングクラスだけを受講したイヌ、3)成犬クラスグループ(AC)(n=27):週1回・全6回の成犬向けトレーニングクラスだけを受講したイヌ、4)コントロールグループ(NC)(n=32):トレーニングクラス受講経験の無いイヌ。行動テストで得られた4つの因子のスコア、およびC-BARQで得られた11項目の行動特性のスコアについて、4つのトレーニンググループ、犬種グループおよび性別について多変量分散分析および多重比較を行った。【結果・考察】 行動テストにおけるトレーニンググループ間での比較から、「コマンドへの反応」(F(3)=4.06, p<0.01)と「見知らぬ人への友好反応」(F(3)=3.05, p<0.03)のスコアについて有意な差が見られた。「コマンドへの反応」はPCとACがPPとNCよりも有意に高い結果となった(PC vs. PP, p<0.01, PC vs. NC,…

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久津見, . (2013). イヌの行動発達におけるパピートレーニングの有効性に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003330/

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久津見, 愛. “イヌの行動発達におけるパピートレーニングの有効性に関する研究.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003330/.

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久津見, 愛. “イヌの行動発達におけるパピートレーニングの有効性に関する研究.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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久津見 . イヌの行動発達におけるパピートレーニングの有効性に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003330/.

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久津見 . イヌの行動発達におけるパピートレーニングの有効性に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003330/

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27. 橋本, 一浩. タバコシバンムシLasioderma serricorneとマイコトキシン産生真菌の関係に関する研究 : Relationship between the cigarette beetle (Lasioderma serricorne) and the mycotoxin-producing fungi.

Degree: 博士(学術), 2013, Azabu University / 麻布大学

タバコシバンムシは食品工場や一般住宅で発生し、乾燥動植物質を食害する微小甲虫である。これまでの研究により、一般住宅の屋内およびその周辺環境でごく普通に捕獲されること、また多くの真菌や病原細菌を保持していることが明らかにされ、シバンムシがこれらの微生物を伝搬している可能性が指摘されている。筆者は、シバンムシからオクラトキシン産生能を有するAspergillus ochraceusが高頻度に分離されることをこれまでに報告してきた。 シバンムシに関する研究報告は多く見られるが、シバンムシの生態については解明されていない点が多々ある。特に日常における棲息場所については最大の謎であり、自然界での繁殖場所等はもちろん、主要な棲息場所が屋内であるのか屋外であるのかも不明である。本研究では、住宅において捕獲された虫体における真菌相と、その住宅の周辺環境の真菌相を比較することで、シバンムシの棲息場所が屋内に依存するのか、それとも屋外に依存するのかを突きとめることを目的とした。また、過去の研究によりシバンムシから多数分離されているA. ochraceusに焦点を当て、その毒性およびDNAタイプを明らかにすることにより、シバンムシと真菌の共生・寄生の関係について調べた。 シバンムシの捕獲は2010年7月中旬から同年9月中旬の間に、東京都小平市の戸建A宅および埼玉県上尾市の戸建B宅の一般住宅2軒を対象として行った。捕獲されたシバンムシから真菌の分離を試みたところ、供試した294個体中278個体(94.6%)から真菌が分離され、黒色真菌グループ(Exophiala属、Fonsecaea属、Phialophora属など)がA宅で114個体中65個体(57.0%)、B宅で180個体中120個体(66.7%)と高率に分離され、A. ochraceusがA宅で6個体(5.3%)、B宅で27個体(15.0%)と特異的に分離された。 シバンムシの捕獲を行った住宅の空中浮遊真菌を捕集し、環境中の真菌相を調べたところ、Aspergillus section RestrictiがA宅屋内で43.3CFU/m3(I/O比=6.8)、B宅屋内で229.4CFU/m3(I/O比=98.3)と高濃度であり、シバンムシから高率に分離された黒色真菌グループやA. ochraceusの空気中濃度は低かった。また、調査住宅の周辺土壌を採取し、真菌の分離を試みたところ、A宅の土壌からは、5箇所中1箇所(20%)から分離され、B宅では5箇所中4箇所(80%)から分離された。 シバンムシの体表面から多く分離された黒色真菌グループやA. ochraceusは土壌中や腐朽植物など屋外に多い点、また、屋内環境中で多く見られたA. section Restrictiのシバンムシからの分離率が低いことから、シバンムシは生活の大部分を屋外、特に黒色真菌グループが分布する腐朽植物や腐葉土などで過ごしていると考えられる。シバンムシは長期間に渡って屋内に定着しているわけではなく、あくまでも外部から侵入してきて、餌や繁殖場所の探索のために屋内を通過しているに過ぎないことが示唆された。 以上の調査で分離されたA. ochraceus60株について、オクラトキシンA(OTA)およびオクラトキシンB(OTB)の産生量をLC/MS/MSにて定量した。さらに、これらA. ochraceusのミトコンドリア・チトクロームb(Cytb)遺伝子および26SrRNA遺伝子D1/D2領域の塩基配列を解析し、DNAタイプを分類した。 分析したA. ochraceus60株のうちOTAが検出されたのは46株(76.7%)で平均産生量は大麦5gあたり1463μgであった。また、OTBは37株(61.7%)から検出され、平均産生量は大麦5gあたり118μgであった。OTAはオクラトキシン類の中でも特に強い腎発癌性を示し、IARCではOTAの発癌性をグループ2B(ヒトに対する発癌の可能性有り)に指定している。OTA産生種はA. ochraceusの他にA. carbonarius、Penicillium verrucosumなどが知られている。ヨーロッパではA. carbonariusやP. verrucosumが食品中のOTA汚染の主な原因菌とされるが、これらは日本国内における分布は少なく、OTA産生量も100ppmに満たない菌株がほとんどである。この結果から、国内におけるOTA汚染の主要な原因菌はA. ochraceusであると考えられる。A. ochraceusのCytb遺伝子のタイプはAO-1、AO-2、AO-3、AO-3-2およびAO-4に分類され、26SrRNA遺伝子D1/D2領域では、D1D2-1、D1D2-2およびD1D2-3に分類された。Cytb遺伝子でAO-1、AO-2、AO-3およびAO・3-2に分類される菌株は、D1/D2領域ではD1D2-1に分類された。また、Cytb遺伝子でAO-4に分類される菌株は、D1/D2領域でD1D2-2およびD1D2-3のいずれかに分類された。多量のOTAを産生するA. ochraceusは、AO-4(ミトコンドリアCytb遺伝子による分類)、D1D2-2およびD1D2-3(26SrRNA遺伝子D1/D2領域による分類)に属し、分離菌株の多くがこれらのタイプに分類されることが明らかとなった。それ以外の遺伝子タイプに分類された菌株のOTA産生量はいずれも検出下限を下回った。 食品害虫のシバンムシからはA. ochraceusが特異的に分離されており、これらの分離株の多くはAO-4に分類され、OTA産生株であった。貯蔵穀類など食品におけるOTA汚染に関して、シバンムシがトキシン産生株を運搬している可能性が明らかとなった。 また、シバンムシから分離されたA. ochraceus(AO-4)の平均OTA量は1564μg/5g(n=34)であったのに対し、空中から分離されたA. ochraceus(AO-4)の平均OTA量は2266μg/5g(n=11)と虫体由来株のOTA産生量の方が有意に低かった(Mann-Whitney-U検定 ; Z=107、p<0.05)。これは、次のような原因が考えられる。(1)虫体に多量のOTAを産生するA. ochraceus分生子が付着すると、比較的早期に死亡する傾向にある。つまり、強毒株を保有する個体はトラップに辿り着く前に息絶えてしまうものが多く、結果的に強毒株の回収率は減少する。(2)多量のOTAを産生するA. ochraceusをシバンムシが避ける傾向にある。 真菌がマイコトキシンを産生する理由は解明されていないが、(1)の場合、キャリアーを殺して、キャリアーを「培地」として発育するために、マイコトキシンを利用していることが考えられる。(2)の場合、OTAの代謝量に比例して、シバンムシに対し忌避効果を有するMVOC(微生物有機揮発性化合物)を発生させていることが考えられる。 本研究により、タバコシバンムシの主な棲息場所が屋外であること、シバンムシから分離されるA. ochraceus(AO-4)のOTA産生量が低い傾向にあることなどの新事実が明らかにされた。

Lasioderma serricorne, commonly known also as…

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橋本, . (2013). タバコシバンムシLasioderma serricorneとマイコトキシン産生真菌の関係に関する研究 : Relationship between the cigarette beetle (Lasioderma serricorne) and the mycotoxin-producing fungi. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003338/

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Chicago Manual of Style (16th Edition):

橋本, 一浩. “タバコシバンムシLasioderma serricorneとマイコトキシン産生真菌の関係に関する研究 : Relationship between the cigarette beetle (Lasioderma serricorne) and the mycotoxin-producing fungi.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003338/.

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橋本, 一浩. “タバコシバンムシLasioderma serricorneとマイコトキシン産生真菌の関係に関する研究 : Relationship between the cigarette beetle (Lasioderma serricorne) and the mycotoxin-producing fungi.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

Vancouver:

橋本 . タバコシバンムシLasioderma serricorneとマイコトキシン産生真菌の関係に関する研究 : Relationship between the cigarette beetle (Lasioderma serricorne) and the mycotoxin-producing fungi. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003338/.

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橋本 . タバコシバンムシLasioderma serricorneとマイコトキシン産生真菌の関係に関する研究 : Relationship between the cigarette beetle (Lasioderma serricorne) and the mycotoxin-producing fungi. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003338/

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28. 青木, 卓磨. イヌにおける僧帽弁形成術(Mitral valve plasty)の基礎的研究 : 特に軽度僧帽弁閉鎖不全症に対する腱索再建術における至適腱索長の検討 : Basic research in mitral valve plasty in dogs : focus on the optimal chordal length in chordae tendineae repair for mild mitral regurgitation.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

僧帽弁は、左心房と左心室の間に存在する一方向弁で、二枚の大形弁尖(前尖ならびに後尖)および、それらの間に存在する二枚目小形弁尖(交連尖)から構成され、腱索と呼ばれる強固な策状物により乳頭筋に固定されている。僧帽弁は、弁尖、腱索ならびに乳頭筋と共に僧帽弁装置を形成し、左心室から左心房への血液の逆流を防止する機能を備えている。 弁尖には、辺縁部分にある粗雑で不透明な粗帯と他の透明な明帯とが認められるが、逆流防止時に接合する部位は、粗帯である。 腱索は弁尖への挿入の仕方や部位によって分類され、粗帯に挿入する場合は、粗帯部腱索、交連部に挿入する場合は交連部腱索、弁基部の基底帯に挿入する場合は、基底部腱索、また後尖の裂溝に挿入する場合は、裂溝部腱索と称される。また、前尖の接合面を保持する腱索の中で、最も太く、前尖のA1とA2、A2とA3の境界部を跨ぐ腱索はstrut chordaeと称される。 僧帽弁閉鎖不全症(Mitral Regurgitation;MR)は、粘液腫様変性により僧帽弁弁尖の肥厚ならびに腱索の伸展・断裂が生じ、弁の接合に不一致が生じる結果、左心室から左心房へと血液が逆流する後天性心疾患とされている。 MRは初期には、心臓の代償機能により明らかな変化は生じないが、進行性の疾患であるために、次第に代償機能が破綻し、最終的には左心不全に陥り、死に至る。 治療法としては、現在内科的治療が主体であるが、様々な新薬の開発にもかかわらず、予後や生活の質(Quality Of Life;QOL)の改善には限界がみられている。一方、人医領域では一般的な治療法として人工心肺装置を用いた心停止下での外科的治療法が実施されているが、最近では獣医学領域においても報告されるようになっている。 MRに対する外科的治療法としては、自己の弁を温存する僧帽弁形成術(Mitral Valve Plasty;MVP)が、難易度は高いものの、低コストであり、生涯的な抗凝固剤の服用も必要ないことから、獣医領域において現在最も多く実施されている。獣医領域では、MVPは主に2つの手技からなる。1は、腱索再建術により粘液腫様変性によって伸展した腱索を逆流が生じない様に短縮する方法、2は、弁輪縫縮術により逆流量の減少を期待して、僧帽弁弁輪部を縫縮する方法である。特に、腱索再建術における逆流防止可能な腱索の長さを至適腱索長と称し、人医領域を見ても、非常に多くの方法が報告されており、術者は個人の経験を基に実施している。 一方、獣医領域において、至適腱索長についての報告はなく、獣医心臓外科医は至適腱索長の決定よりもむしろ、弁輪縫縮術による逆流の防止に主眼を置き、腱索長に関しては、術中の目視下において「逸脱がないように」、経験的に決定されている。 また、現在、イヌのMVPに対する成功率とコストの問題から、飼い主は、内科的治療に対する反応が消失し、重度の症状を示した段階で手術を希望することが多い。そのため、僧帽弁の病変が強く、自己の弁の温存が困難なことが多い。しかしながら、人医領域においては、MRの初期に対してMVPを実施することにより、成功率ならびに心機能が正常化する確率が高く、また良好な長期遠隔成績が期待出来ることから、最近では無症状の時期であるNYHA I度の患者に対する手術が増加している。そのことから、獣医領域においても、今後は初期のMRに対するMVPが増加するものと思われる。しかしながら、イヌの術野は極めて狭小であることから、現在、ヒトに準じて実施されている手技では、実施は困難であるものと思われる。 そこで、今回、MVPが、主に腱索再建術と弁輪縫縮術とから構成される手技である以上、一方の手技のみの評価では不十分であるが、初期のMR犬に対する腱索再建術を目的に、腱索再建術の対象となる腱索、すなわち伸展している腱索の検出法の確立ならびに腱索の伸展メカニズムの検討、ならびに初期のMR犬における至適腱索長の確定法を検討した。第1章 心エコーを用いた生理的腱索長の推定法に関する検討(基礎実験) 現在、前尖の至適腱索長は、術中に後尖の高さに合わせる事で決定されているが、著者は術前に心エコーを用いて前尖の生理的検索長を推定することが可能であれば、手術時間を短縮する事が可能であると考えた。そこで第1章では、基礎的実験として、ビーグル犬17頭を用いて、心エコー下で生理的検索長を推定する方法を検討した。また、この場合、イヌの前尖には、各乳頭筋から派生する2本の腱索が付着していることから、本実験においては、便宜上、前乳頭筋側の腱索をAMV(Anterior Mitral Valve)1ならびに2、後乳頭筋側の腱索をAMV3ならびに4と仮称した。AMV1ならびに4は、前尖の外側に付着する太い腱索で、上述のstrut chordaeに相当する。 その結果、心エコー下で指標H(前乳頭筋腱索付着部から僧帽弁前尖付着部までの距離)と指標J(後乳頭筋腱索付着部から僧帽弁前尖付着部までの距離)を用いることによって、それぞれAMV1ならびに4の生理的検索長を推定する方法を開発した。第2章 心エコーにより推定した腱索長を用いた正常犬へのループ・テクニック法による腱索再建術の検討(基礎実験) 第2章は、第1章における推定法の有用性を確認すると同時に、人医領域において近年開発されたループ・テクニック法を用いることにより、腱索再建術の簡便化ならびに手術時間の短縮化を目的として実施した。ループ・テクニック法は、人工腱索として最も一般的に使用されているゴアテックス糸における最大の欠点である滑り易い性質を克服すると同時に、術式を非常に簡便化させた方法である。手技としては、術中に測定した後尖の高さを元に、1本のゴアテックス糸上に後尖の高さと等長なループを複数本作成し、乳頭筋ならびに前尖に単純に縫合する。そこで著者は、第1章の手法により術前にAMV1ならびに4の生理的腱索長を推定し、術前に1本のゴアテックス糸上に、推定値に準じた各種の長さのループを作成することによって、手技の簡便さを維持させると同時に、手術時間の短縮も可能となると考え、本章において実施した。 その結果、第1章における心エコーを用いた推定法は、AMV1ならびに4の生理的腱索長を正確に推定し、また推定値に準じて予め作成しておいたループを用いることにより、正常犬を用いて作成した腱索断裂モデルにおいて、腱索の再建が可能であった。第3章 心エコーを用いたMR犬の逆流部位に関する検討 人医ならびに獣医の両領域共に、MRにおいて術前に伸展した腱索を形態学的に明確に推定する方法がないことから、本学附属動物病院に来院したMR症例16頭ならびに本実験における自然発症MRビーグル犬6頭の計22頭を用いて、心エコーを用いて逆流の原因となる腱索(伸展している腱索)を検出する方法について検討した。 この場合、右傍胸骨四腔断面像で、各乳頭筋の描出像に対して、カラー・ドプラ法を用いてモザイク・パターン面積を測定し、面積に1.5倍以上の差がある場合、大きな面積を持つ乳頭筋描出像の腱索がより伸展していると判断した。また、右傍胸骨四腔断面像僧帽弁レベルに対して、カラー・ドプラ法を用いることにより、逆流部位を描出させ、さらに解剖学的な位置から、伸展している腱索を判断した。…

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青木, . (2013). イヌにおける僧帽弁形成術(Mitral valve plasty)の基礎的研究 : 特に軽度僧帽弁閉鎖不全症に対する腱索再建術における至適腱索長の検討 : Basic research in mitral valve plasty in dogs : focus on the optimal chordal length in chordae tendineae repair for mild mitral regurgitation. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003252/

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青木, 卓磨. “イヌにおける僧帽弁形成術(Mitral valve plasty)の基礎的研究 : 特に軽度僧帽弁閉鎖不全症に対する腱索再建術における至適腱索長の検討 : Basic research in mitral valve plasty in dogs : focus on the optimal chordal length in chordae tendineae repair for mild mitral regurgitation.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003252/.

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青木, 卓磨. “イヌにおける僧帽弁形成術(Mitral valve plasty)の基礎的研究 : 特に軽度僧帽弁閉鎖不全症に対する腱索再建術における至適腱索長の検討 : Basic research in mitral valve plasty in dogs : focus on the optimal chordal length in chordae tendineae repair for mild mitral regurgitation.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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青木 . イヌにおける僧帽弁形成術(Mitral valve plasty)の基礎的研究 : 特に軽度僧帽弁閉鎖不全症に対する腱索再建術における至適腱索長の検討 : Basic research in mitral valve plasty in dogs : focus on the optimal chordal length in chordae tendineae repair for mild mitral regurgitation. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003252/.

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青木 . イヌにおける僧帽弁形成術(Mitral valve plasty)の基礎的研究 : 特に軽度僧帽弁閉鎖不全症に対する腱索再建術における至適腱索長の検討 : Basic research in mitral valve plasty in dogs : focus on the optimal chordal length in chordae tendineae repair for mild mitral regurgitation. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003252/

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29. 加藤, 千恵. 補体依存性細胞傷害を作用機序とするラット抗Thy-1抗体投与モデルを用いた抗体医薬の薬効及び毒性発現予測要因に関する病理学的研究 : Pathological study of factors that can predict efficacy and toxicity of therapeutic antibody using rats treated with anti-Thy-1 antibody to induce complement-dependent cytotoxicity.

Degree: 博士(獣医学), 2013, Azabu University / 麻布大学

抗体医薬は標的分子に対して高い特異性に基づく治療効果が期待できることや、抗体工学の発展を背景として、近年開発が活発に行われている。抗体医薬品は、標的分子の中和作用、生体内の免疫機構を利用したcomplement-dependent cytotoxicity (CDC)や antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity (ADCC)などによる標的分子発現細胞傷害作用、drug delivery carrierとして標的分子発現細胞を傷害する作用などにより、その薬理作用を発揮する。抗体医薬品を含むバイオテクノロジー応用医薬品の開発については、日米EU医薬品規制調和国際会議 (ICH)における合意に基づくガイドラインが定められ、それに基づき非臨床試験における安全性評価を遂行することが定められている。その中でも、モノクローナル抗体を本体とする抗体医薬では、ヒト組織パネルを用いた免疫組織化学的染色(IHC)による組織交差反応性試験によって、抗体と組織中の標的抗原の結合を評価することが求められている。抗体医薬品では標的抗原の生体内分布と投与抗体による傷害臓器が一致すると考えられており、組織交差反応性試験はヒト初回投与臨床試験以前に標的臓器を予測し、安全性を担保する重要な試験と位置付けられている。しかし、抗原の分布や発現量と抗体に誘導される傷害臓器が一致しないとの報告もあり、抗体医薬の有効性・安全性をより正確に予測することが、抗体医薬の開発において緊急課題となっている。標的抗原以外の生体反応を規定する要因の研究は現在までほとんど行われておらず、また、IHCによる抗原分布解析と抗体投与によるin vivoでの生体反応を比較解析することのできる動物モデルの探索も行われていない。そこで本研究では、CDCを作用機序とする抗Thy-1.1抗体投与ラットモデルに着目し、この実験モデルがCDC誘導において標的抗原発現以外の生体反応を規定する要因を解析するために有用である事を示し、投与抗体の分布や膜補体制御因子 (mCRPs)の評価を加えた新たな抗体医薬の有効性・安全性予測方法について新しい知見を提示した。第1章 正常ラットにおけるThy-1.1抗原の分布及び抗Thy-1.1抗体投与ラットにおけるCDCの誘導抗Thy-1.1抗体投与ラットが本研究目的に適していることを評価する目的で、正常ラットにおけるThy-1.1抗原の分布及び抗Thy-1.1抗体投与ラットにおけるCDC誘導臓器を検索した。今モデルにおける標的抗原であるThy-1.1抗原は、IHCによって胸腺及び脾臓リンパ球を含む免疫系、腎糸球体メサンギウム(Mes)細胞を含む泌尿器系、副腎髄質細胞を含む神経内分泌系、間葉系の細胞など全身に広く分布していることが確認された。また、胸腺、副腎、脳組織を用いたRT-PCRおよびWestern blotにおいても、Thy-1.1抗原の発現を確認した。これらの結果より、ラットへ抗Thy-1.1抗体を投与すると、Thy-1.1抗原を発現する様々な臓器に組織傷害が起こると予測されたが、実際には組織傷害は腎臓のみに認められた。病理組織学的には、腎臓において抗体投与後0.5h及び1hより、Mes領域におけるKaryolysis(核融解)及び好中球の浸潤が認められ、続いて抗体投与後8hよりMes細胞の減数及び糸球体毛細血管の拡張が、抗体投与後24h及び48hではMes領域の減少が認められた。IHCでは、CDCの補体反応カスケードの要であるC3の沈着も腎臓メサンギウム領域でのみ認められた。これら腎臓における病理組織学的所見及びC3沈着は、抗Thy-1.1抗体投与に起因するCDCによる変化として報告されている所見と一致しており、Mes細胞の細胞死は抗Thy-1.1抗体投与に起因するCDCにより誘導されたものと判断された。一方、その他の抗原発現臓器では、病理組織学的変化並びにC3沈着は認められず、標的抗原の分布とCDCにより誘導される生体反応が一致しないことが明らかとなり、抗Thy-1.1抗体投与ラットがCDC誘導における生体反応を規定する抗原発現量以外の要因を解析する有用なモデルとなることが明らかにした。第2章 抗Thy-1.1抗体投与ラットにおける投与抗体分布と膜補体制御因子抗Thy-1.1抗体投与ラットにおける標的抗原分布と生体反応の不一致の理由として、1) 投与抗体が標的抗原発現部位に到達・結合していない、2) 抗体と抗原が結合した後、mCRPsがCDC誘導を抑制していること、という2つの要因を想定し、抗Thy-1.1抗体投与ラットにおける投与抗体の分布並びに正常ラットにおけるmCRPs (CrryおよびCD55)の分布を免疫組織学的に解析した。その結果、投与抗体は標的抗原の分布と必ずしも一致せず、腎糸球体Mes細胞、胸腺皮質リンパ球、脾臓赤脾髄リンパ球、副腎髄質細胞のみに分布していた。胸腺皮質リンパ球及び副腎髄質細胞については、胸腺の血管周囲や、副腎の皮髄境界部など、抗原発現細胞のごく一部にのみ投与抗体が限局して分布していた。それ以外の標的抗原発現臓器には投与抗体は分布していなかった。mCRPsについては、胸腺皮質リンパ球にCrryがmoderateに、副腎髄質細胞にはCrryがweak及びCD55がstrongに発現していた。副腎および胸腺についてはこれらmCRPsのタンパク質発現をWestern blotにより確認し、相対的な発現量も免疫組織学的な染色性と一致する事を確認した。これらの臓器においては、投与抗体は到達したが、mCRPsが抗Thy-1.1抗体投与によるC3沈着に抑制的に働き、補体活性化が起こらないものと考えられた。いっぽう、腎糸球体Mes細胞にはCrryがweakに認められた。これらの結果から、抗Thy-1.1抗体投与ラットにおいては、投与抗体の分布、及び一定以上発現したmCRPsによるC3沈着抑制が、CDC生体反応を規定する要因となると考えられた。以上の結果から、標的抗原発現臓器についてCDC誘導の段階を抗体の分布、mCRPsの発現、C3の沈着、及び組織傷害の発現をもとに3つに分類した。すなわち、抗Thy-1.1抗体投与ラットにおいて、標的抗原発現臓器は、A) 抗原抗体反応が起き、CDC活性化が起き、細胞死が誘導されるもの (腎糸球体Mes細胞)、B) 抗原抗体反応が起きるが、mCRPsの抑制作用によりCDCが活性化せず、細胞死も誘導されないもの (胸腺皮質リンパ球及び副腎髄質細胞)、C) 抗原抗体反応が起こらず、CDC活性化も細胞死も誘導されないもの (その他の抗原発現臓器)、の3つに分類された。AとBの間にはC3沈着の有無という明確な差が認められ、C3沈着を抑制するmCRPsがCDC誘導に深く関わっていることが示唆された。第3章 CDCを作用機序とする抗体医薬品の標的臓器予測における補体制御因子解析の有用性第1章,2章において、抗Thy-1.1抗体投与ラットでは、抗原分布のみではなく、1) 投与抗体の抗原部位への到達・結合の有無、2) 抗体と抗原が結合した後CDCを制御するmCRPsの発現が、CDC生体反応を規定する要因となることが明らかとなった。そこで本章では、mCRPs…

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加藤, . (2013). 補体依存性細胞傷害を作用機序とするラット抗Thy-1抗体投与モデルを用いた抗体医薬の薬効及び毒性発現予測要因に関する病理学的研究 : Pathological study of factors that can predict efficacy and toxicity of therapeutic antibody using rats treated with anti-Thy-1 antibody to induce complement-dependent cytotoxicity. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003407/ ; http://dx.doi.org/10.14944/00003407

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加藤, 千恵. “補体依存性細胞傷害を作用機序とするラット抗Thy-1抗体投与モデルを用いた抗体医薬の薬効及び毒性発現予測要因に関する病理学的研究 : Pathological study of factors that can predict efficacy and toxicity of therapeutic antibody using rats treated with anti-Thy-1 antibody to induce complement-dependent cytotoxicity.” 2013. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003407/ ; http://dx.doi.org/10.14944/00003407.

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加藤, 千恵. “補体依存性細胞傷害を作用機序とするラット抗Thy-1抗体投与モデルを用いた抗体医薬の薬効及び毒性発現予測要因に関する病理学的研究 : Pathological study of factors that can predict efficacy and toxicity of therapeutic antibody using rats treated with anti-Thy-1 antibody to induce complement-dependent cytotoxicity.” 2013. Web. 22 Oct 2017.

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加藤 . 補体依存性細胞傷害を作用機序とするラット抗Thy-1抗体投与モデルを用いた抗体医薬の薬効及び毒性発現予測要因に関する病理学的研究 : Pathological study of factors that can predict efficacy and toxicity of therapeutic antibody using rats treated with anti-Thy-1 antibody to induce complement-dependent cytotoxicity. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003407/ ; http://dx.doi.org/10.14944/00003407.

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加藤 . 補体依存性細胞傷害を作用機序とするラット抗Thy-1抗体投与モデルを用いた抗体医薬の薬効及び毒性発現予測要因に関する病理学的研究 : Pathological study of factors that can predict efficacy and toxicity of therapeutic antibody using rats treated with anti-Thy-1 antibody to induce complement-dependent cytotoxicity. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2013. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003407/ ; http://dx.doi.org/10.14944/00003407

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30. 馬場, 智成. Osborne-Mendelラットの尿細管間質障害の発生機序に関する研究.

Degree: 博士(獣医学), 2014, Azabu University / 麻布大学

慢性糸球体疾患では、腎機能の低下やその予後は糸球体障害よりも尿細管間質障害(TII)と強く相関することが示唆されており、TIIの抑制が腎機能保護にとって重要な治療戦略と考えられている。TIIは組織学的に尿細管の萎縮、間質への単核細胞浸潤、間質の線維化を包含し、腎組織の退行性変化とともに浸潤細胞、尿細管上皮細胞(TEC)、筋線維芽細胞の相互作用によって間質線維化が進行する。糸球体病変に伴うTIIは、従来糸球体の機能廃絶の結果、付随する尿細管が萎縮し、周囲に二次的な炎症が引き起こされると考えられてきたが、近年では蛋白尿自体がTIIの原因または悪化因子として腎不全進行を促進させることが示唆されており、病理生物学的に重要な因子として蛋白尿が注目されている。 Osborne-Mendel系ラット(OM)は、若齢より大量の蛋白尿を伴う糸球体障害を発症し、他のラットに認める自然発症性慢性腎症に比べて進行がかなり早く、進行すると慢性腎不全となることから、ヒトのネフローゼ症候群の慢性腎不全進行モデルとして期待されているが、現在のところ尿細管間質病変の病理発生に関する研究は行われていない。 本研究は、OMの糸球体病変に続くTIIの進行メカニズムと、糸球体病変および尿細管間質病変の進展と蛋白尿との関連を探求することを目的とし、OMの進行性腎障害の病理学的検索を行った。また、OMのTIIの発生・進展には蛋白尿が関連していると仮定し、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)、ウシ血清アルブミン(BSA)の投与により蛋白尿を軽減ないし増悪させ、尿細管間質障害の変化について考察した。第1章 OMにおける進行性腎障害の病理学的検索 OMの病変の糸球体病変および尿細管間質病変は、進行の早いオスの5週齢から20週齢を用いて病理学的に検索した。 24時間蓄尿による尿検査では、総蛋白質量(TP)は7週齢以降、同週齢のメスよりも有意に上昇した。尿のSDS-PAGEでは、5週齢からアルブミン(Alb)の分子量と一致したバンドを認め、10週齢でバンドは明らかに太くなり、またAlbよりも高分子のバンドを形成し、その後これらのバンドは加齢性に太さを増した。血清クレアチニン(Cre)値は20週齢で雌雄間に有意差を認めた。組織学的に、糸球体は5週齢から足細胞の細胞質内に硝子滴の沈着が認められた。また、ボーマン嚢と血管係蹄との癒着、糸球体硬化といった硬化性病変は7週齢頃から観察され、その後加齢性に増加した。なお、糸球体に炎症反応は認められなかった。尿細管間質では5週齢からTECの細胞質内に硝子滴が認められ、13週齢で大小の硝子滴が大量に沈着してTECが膨化するほか、空胞変性などの重度の病変が散見された。間質には5週齢から単核細胞が確認されたが、著明な細胞浸潤は、10週齢より観察された。その後、これらの病変は間質の線維化を伴いながら加齢性に進展し、20週齢でびまん性に病変を形成した。免疫組織化学的に検索したところ、尿細管は形態学的な変化に先行して10週齢よりマクロファージ(mφ)の誘導因子であるとともに、TECの障害マーカーとして知られるosteopontin(OPN)に陽性を示し、13週齢でOPN陽性の尿細管数は有意に増加した。また、糸球体では肥厚したボーマン嚢上皮細胞が陽性を示したが、足細胞、メサンギウム細胞は陰性であった。浸潤細胞は5週齢からmφ、T細胞、B細胞のすべてが散在性に浸潤しており、浸潤した細胞の主体はT細胞で、10週齢以降顕著に増加した。また、間質線維化の際に線維芽細胞から形質転換する筋線維芽細胞について、α-smooth muscle actin(α-SMA)の抗体を用いて検索したところ、陽性細胞は13週齢から拡張した尿細管、ボーマン嚢周囲に認められた。次に、TEC障害と間質に浸潤した単核細胞の関連を検索するために、最も強力な単核細胞のケモカインである monocyte chemoattractant protein 1 (MCP-1)と、mφを誘導するサイトカインであるOPNについて、Laser microdissection 法を用いて切片から尿細管間質領域のみを採取し、リアルタイムPRCによりOPN、MCP-1のmRNA発現の定量解析を行ったところ、OPNmRNAは5週齢、MCP-1mRNAは10週齢から発現を認め、これらは加齢性に増加した。 以上の結果をまとめると、OMは観察を開始した5週齢で蛋白尿を発症しており、間質にはT細胞を主体とした単核細胞の浸潤が起こっていることが確認された。尿細管間質領域ではこれらの単核細胞を誘導するOPNmRNAが5週齢で発現しており、明らかに細胞浸潤が増加した10週齢ではOPN陽性TECを認め、さらにMCP-1mRNAも発現していた。TECにおけるOPN発現はTECの形質転換を意味し、これは硝子滴の存在から尿蛋白質の過剰な再吸収によることが示唆された。形質転換したTECからはOPNやMCP-1のほかに、OPNの発現との関連が報告されているinterleukin 1 (IL-1)や腫瘍壊死因子(TNF-α)、また主要組織適合抗原(MHC-II)などが発現することがin vitroの実験によって示されており、これらも単核細胞浸潤に関連していることが推察された。以上のことより、OMのTIIの発症・進展には、蛋白尿によるTECの刺激が関連している可能性が示唆された。第2章 ACEi投与による蛋白尿抑制時における尿細管間質の変化 第1章の結果から、蛋白尿を抑制すると尿細管間質病変は軽減されるという仮説を立て、OMにACEi (Lisinopril)を3週齢より飲水に混ぜて投与し、13、20週齢の糸球体および尿細管間質病変を検索した。 ACEi投与により糸球体高血圧ないし過剰濾過の抑制を期待したところ、OMの収縮期血圧は低下し、尿中のTPが有意に低下した。尿のSDS-PAGEではAlbの分子量にバンドが認められたが、それ以上の高分子蛋白質のバンドは形成されず、未処置群に比べて有意に抑制された。投与群の血清Cre値は未処置群に比べて有意に減少した。組織学的に、ACEiの投与によって未処置群にみられた足細胞における硝子滴の高度な沈着、ボーマン嚢上皮細胞への癒着は有意に抑制された。また、TECの細胞質内に硝子滴が認められたが、著明な形態学変化はなくOPN抗体にも陰性であったが、間質にはmφ、T細胞がわずかに浸潤していた。尿細管間質領域におけるOPNmRNAの発現は未処置群に比べて有意に抑制されたが、13、20週齢ともわずかに発現していた。また、20週齢ではMCP-1mRNAが発現していた。糸球体では、投与群はどちらの週齢もOPNmRNA、MCP-1mRNAの発現はなかった。 以上、蛋白尿の抑制によるTIIの変化から、尿細管間質領域におけるOPN、MCP-1といったサイトカインの発現が蛋白尿によって誘導され、間質への細胞浸潤を惹起することが予想された。第3章 BSA投与による蛋白質負荷下における尿細管間質の変化…

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馬場, . (2014). Osborne-Mendelラットの尿細管間質障害の発生機序に関する研究. (Thesis). Azabu University / 麻布大学. Retrieved from http://id.nii.ac.jp/1112/00003775/

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馬場, 智成. “Osborne-Mendelラットの尿細管間質障害の発生機序に関する研究.” 2014. Thesis, Azabu University / 麻布大学. Accessed October 22, 2017. http://id.nii.ac.jp/1112/00003775/.

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馬場, 智成. “Osborne-Mendelラットの尿細管間質障害の発生機序に関する研究.” 2014. Web. 22 Oct 2017.

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馬場 . Osborne-Mendelラットの尿細管間質障害の発生機序に関する研究. [Internet] [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2014. [cited 2017 Oct 22]. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003775/.

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馬場 . Osborne-Mendelラットの尿細管間質障害の発生機序に関する研究. [Thesis]. Azabu University / 麻布大学; 2014. Available from: http://id.nii.ac.jp/1112/00003775/

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